あるBOX(改)

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本日、井岡・宮崎のダブル世界戦

2013年05月08日 | ボクシング
WBAのダブルタイトルマッチが、本日5月8日に大阪・ボディメーカーコロシアムで行われる。

7日の前日計量では、王者・挑戦者ともパス。
3名がリミット一杯。ミニマム級の挑戦者カルロス・ベラルデ(22才/メキシコ)は、200g軽い47.4kgでクリアしたとのこと。

井岡の挑戦者は同級2位のウィサヌ・ゴーキャットジム(29才/タイ)。井岡にとって世界タイトル戦では2人目となるサウスポーとの対戦。
ウィサヌの53戦43勝(11KO)8敗2分けという数多い試合数は侮れないか。
一方、宮崎の挑戦者は同級7位。

立て続けのダブル世界戦だが、
7日の試合は中南米選手との対戦で、河野はダウンの応酬、内山は壮絶KO・・・とインパクト大。
正直、今回の試合は個人的に盛り上がりに欠けてる。

まぁ、全ては結果次第だから内容ある試合内容で痛烈に決めれば、注目も浴びるでしょう。
佐藤洋太がタイで敗れただけに、井岡がウィサヌを倒せば、少しはファンの溜飲は下がる・・・かな?

内山は左ボディで悶絶KO!

2013年05月08日 | ボクシング
5月6日、東京・大田区総合体育館で行われたプロボクシングダブル世界戦
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者・内山高志が同級9位・ハイデル・パーラ(ベネズエラ)を第5RでKO。
7度目の防衛を果たし、同級の国内防衛記録(小林弘の「6」)を42年ぶりに塗り替えた。

ロレンソ・パーラを兄に持つ、21戦無敗のハイデル・パーラ(30才/ベネズエラ)は、やはりジャブが伸びる曲者で、序盤から珍しく内山が顔を跳ね上げられるシーンあり。

ジャブに注意をやると左フックが飛んできて、これも被弾する内山。
自ら放ったワンツーは浅く、リーチで勝るが相手パンチの方が長いという難しい出足となった。

それでも落ち着いて対応を図るのが内山だ。
相手の出鼻に左フックを放ち、ジャブから立て直しに出る。
しっかりシャープに切る「自分のジャブ」をパーラに当てるのは、さすがだ。

兄譲りの柔らかい上体で直撃を避けるパーラだったが、内山の右ストレートも時折ヒット。
接近してパーラが放つ左右フックをブロックする内山。
ボディブローを含め、接近してのパンチに怖さは無さそうだ。

芯を外して受けながら、内山の強打を肌で感じたせいか、第4Rパーラは足を使う戦術に出る。
内山はジャブで追いながら、時折出てくるパーラにパンチを合わせる。

そして第4R終盤、内山の強烈なワンツーがヒット!
怯むパーラに左ボディ2発を追撃し、チャンスの内山は相手をロープに詰めてラッシュ。

ここはゴングに救われたパーラ。
第5R、足を使いながらダメージ回復を図る。
しかし、内山の左ボディ2連打がローブローとなってパーラが跪いてしまうアクシデント。

レフェリーはパーラを休ませて回復を待ち、試合再開。
再開直後にアッパーでストマックを叩く内山。なかなか情け容赦ない。

接近してフックを叩くパーラだが、内山が右から強烈な左をレバーに打ち込むと腹を抑えてダウン!!
フロアで悶絶するパーラを見ながらテンカウントを数えるレフェリー。

世界戦で滅多に見れないボディブローでの強烈KO。
内山は、これで世界戦8戦中7回目のKO勝利となった。

これまでもトレーナーが「スパーリングでも当たれば相手は倒れるパンチ」と語っていたレバーブロー。
遂に会心の世界戦の決定打となった。

KOパンチは「狙い通り」だが、自己採点は「40点。3回にジャブをもらった」と厳しい王者・内山。
確かにパーラのジャブに手こずった印象あり、(7度防衛の王者には失礼だが)良い経験になった感がある。
「苦しんだ試合のあとでは課題を克服してくる王者」内山だけに、次回の試合にも期待したい。
内山の戦績は20勝(17KO)1分け。プロ初黒星のパーラは20勝(10KO)1敗1分け。


それにしても、端的な選手紹介、両選手入場から国家独唱から、試合後に勝者を放送席に呼んでの試合振り返り・・・と、
さすがテレ東さん分かってらっしゃる・・・な、番組構成で御座いました。

リングアナさんのキメキメなカメラ目線UPには、どういう意図があったか不明だが(笑)
それはそれで楽しめました。

放送席に対立王者の三浦を呼んだのには、統一戦を煽る意図があったんでしょうが
先に内山チャンプが「WBC獲得おめでとう」なんて紳士な語り掛けをした事もあり
三浦チャンプも「ありがとうごうざいます」と答え、
以降は好青年同士のエール交換みたいになってしまいましたな(笑)。

まぁ、三浦選手も海外挑戦者から王座を守るのが先決だろうし、内山チャンプも次は上位ランカーとの防衛戦が期待される。
スーパーフェザー級最強とも言われたWBA暫定王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)との王座統一戦は、ガンボアがライト級に階級を上げる可能性が出て来た事もあり、実現が厳しくなってきた。
次戦V8戦は秋頃になるって話だが、やっぱり国内での試合になりそう。

私は海外進出しての防衛戦が一番楽しみなんだけど、
試合後の渡辺会長の様子だと国内で守らせ続けるつもりだなぁ・・・。