あるBOX(改)

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リナレスはキャンベルに判定勝ちで王座防衛

2017年09月24日 | ボクシング
2017年9月23日(日本時間24日)
米カリフォルニア州イングルウッド、ザ・フォーラム
プロボクシング
【WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦】

ホルヘ・リナレス(32才/帝拳) 判定12R ルーク・キャンベル(1位/英)



ロンドン五輪金メダリストとして4人目のプロ世界王者を狙ったキャンベルだったが
判定は2-1(115-112、114-113、113-115)でリナレス。
王座奪取は成らなかった。

3階級王者のリナレスは43勝(27KO)3敗。
キャンベルは17勝(14KO)2敗となった。

試合前、先日亡くなったジェイク・ラモッタへの10ゴングが打ち鳴らされた。
リナレス対キャンベル、勝者リングインで会場の盛り上がりは最高潮。

後見人デラホーヤも興奮の面持ち。
第1ラウンド。
キャンベルの放り出すような右ジャブが鬱陶しい。対面するとキャンベルの
大きさが目立つ。リナレスが距離を詰める展開。

第2ラウンド。
リナレスが前に出て圧力を掛ける。パンチがシャープだ。
追いながら連打!
リナレス右ストレートでダウンを奪う!
キャンペルは右目下をカット。



第3ラウンド。
キャンベル慣れたか?ダウン後、追撃は食わない。
リナレスはボディワークを使う。柔軟性が出てきて良い。

第4ラウンド。
お互い、ほぐれた感じ。速いパンチの交錯。まだ分からない。怖いな。
リナレスは左レバーを狙っている。

第5ラウンド。
キャンベル右回りからリードで持ち直す。リナレスは正面突破か?
挑戦者の左ボディが長い。

第6ラウンド。
リナレスが右フック貰う。身体がクニャリとなって見栄えは悪い。
しかし、勢いを吸収したから逆に良いんだ!

第7ラウンド。
キャンベル左もリード同様に距離を取るために使っている。
リナレスは以前より柔軟性が出ている。
以前の彼だったら第6ラウンドの右はもっとパンチの衝撃をモロに
受けてただろう。

第8ラウンド。
ロングレンジ。リードパンチの手数はキャンベルだ。

第9ラウンド。
際どいラウンドだったが終盤の連打でキャンベルか。

第10ラウンド。
リナレスは「レナードvsカルレ」的な左対策か?残りラウンド攻勢
取らないとポイントは分からないぞ!

第11ラウンド。
勝負のラウンドの筈だが、大して手が出ない。昔の後楽園ホールなら
「両方負け」って言われるよ。
終盤やっとリナレスが手数でリード。しかし物足りない。

第12ラウンド。
キャンベルが大して出てこない。リナレスが右をヒットさせて優勢。
ダメージも少し与えたが倒すまでには至らず。

最後とって私は1ポイント・リードでリナレス。でも分からん。

公式採点は115-112、114-113、113-115で王者。
ラスト2ラウンドで突き放した形だ。

話によると4回にリナレスは肋を痛めたそうで、そのため手数が減り、
不用意に足を止める場面が目立ったとのこと。

試合中には痛めた事を見せず、終盤のポイントをピックアップして
接戦を制した。

まぁ、癖のある相手に勝ってホッとしたってトコロか。

中盤、キャンベルはリードを突き、リナレスの打ち終わりに右フックを
かぶせてくる嫌な攻めを見せたが。完全にペースを制圧する程ではなく、
試合後に自らの勝利をアピールしたが、いかんせん「手数で見せてよ」と
言いたくなった。

試合後、リナレスは「タフな相手だった。人はイージーな相手と言ったが
それは違う。彼は五輪王者なんだ。」とコメント。

逞しくなったというか、柔軟性をまして被弾を散らす術を覚えたリナレス。
次戦以降のビッグファイト路線に期待したい。