あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

井上尚弥、デビューから3戦連続KO

2013年04月18日 | ボクシング
4月16日の東京・後楽園ホール
村田のプロテストと同じ興業で行われたプロボクシング・フライ級10回戦は
ホープ井上尚弥が、日本1位のベテラン選手を最終回1分9秒でTKOする勝利をあげた。 

高校生初のアマ7冠の日本ライトフライ級6位・井上尚弥(20才/大橋ジム)が、ゴールデンタイムで生中継された同級1位・佐野友樹(31才/松田)との一戦で真価を披露。

初回早々、踏み込み鋭く放つ左アッパーで佐野の右まぶたを切り裂いた井上。
第2Rに左フックでダウンを奪い、第4Rにも連打で倒し、会場にはKOの予感が漂った。

しかし、佐野も意地を見せて脅威の粘りを発揮。上体の動きで後続の被弾を抑えて見せた。
さらに、井上は右拳を痛めた事もあって詰め切れず。

それでも左の上手さを見せた井上、左ジャブ・アッパー・フックで日本1位に付け入る隙を与えなかった。
反応も速い井上は、相手の動きに対し機敏に左を打ち込む。

右ストレートが得意という佐野が、ほとんど力の入った右を打ち込めない程の出来。
井上が高速左フックを3連発、4連発と繰り出すため、右ガードを外せない佐野。
ストレートの距離で戦う選手同士で この展開は物凄く苦しい。

試合は最終回。
もしかしたら判定に・・・と思われたが、井上が左連打でスパート。

グラついた佐野をレフェリーが救い、第10RのTKOでニュー・ホープが初の日本人対決に勝利した。

レナードvsベニテス同様の「将来性ある選手にTKOで勝たせ、箔を与えるかのようなストップ」にも見えたが
佐野も右目尻をカットして顔面朱に染まり、ダメージが蓄積されていたので仕方ない。

井上は「相手はしぶとく、試練になった。まだ未熟。この経験を生かしたい」とコメント。
日本1位に後半は左手1本で勝った事には満足なのか、笑顔を見せたとのこと。

大橋ジムは夏に計画する次戦で日本ライトフライ級王者・田口良一(26才/ワタナベジム)に指名試合で挑む方向。
前の試合までは実力に懐疑的だった私だが(特にガード)、今回で「やっぱ凄い選手なんだな」と実感。

井岡一翔同様、「やや前に重心を置き、自分から先に手を出す攻撃的なボクサースタイル」は、見ていて小気味良い。
そして出入りの足も素早く、距離感の良さも感じた。

「最短」「最速」は、さておき
今後の動向に注目していきたいと思います。

村田諒太、プロテストA級合格

2013年04月17日 | ボクシング
4/16、後楽園ホールで行われた日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストにて
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太(27才)が、A級ライセンスに合格した。

注目の軽量級ルーキー井上尚哉の興行に含まれる形で、客席は埋まっていたが、
その中で堂々とプロ仕様のボクシングを披露する村田は、やはり強心臓だった。

それはそうとして
その日は同じ東京ドームシティの敷地内いたワタクシだったが
丁度その頃は、フルートを一本足立ちして吹きまくるオヤジさんに喝采を送っていたのだから
なんざんしょう。ボクシングファン失格なんざんしょか?

某WBAバンタム級タイトルマッチの日も、TVは生放送だというのに
裏番組の「モヤモヤさまぁ~ず」見てたし・・・。

まぁ、村田選手も井上選手も、これから何度も勇姿を見る機会があるからイイじゃないか。

「モヤさま」は大江麻里子さんが登場する最後の回だったから仕方ないじゃないか。
「ジェスロ・タル」の曲をイアン・アンダーソンが一本立ちで生演奏する姿を見るのも、ひょっとして最後になるかも知れないからイイじゃないか。

・・・そんなボクシングファン失格のワタクシでも
フジテレビが生放送した「村田&井上プログラム」のTV録画は忘れてなかった。
コンサートを見て帰宅して、深夜に留守録をじっくり見た。

まず村田。

う~ん、やっぱ凄いな。
相手が、あの佐々木左之介と知った時にゃ
「え?彼けっこう癖のあるパンチ打つし、『やってやるぜ』と危険なタイミングで強打を振ってくるかも知れんぜ。注目のプロテストで尻餅・・・とかあったらヤバイぜ」とか考えてたんだが


さすが金メダリスト、殆ど被弾なし。
自分はパンチをバンバン繰り出して、
湯場をKOした日本ミドル級の前王者・佐々木左之介(25才/ワタナベ)と行った3分3ラウンドのスパーリングを終了。
筆記も当然クリアして、堂々の合格であった。

いきなりA級受験は特例中の特例。
これまでアマ時代の実績を考慮して特例でB級合格のは、元祖ゴールド・メダリストの桜井さんや五輪出場経験者・ロイヤル小林さんや平仲さんら一部の人達のみ。
プロでも活躍した彼ら同様にボクシング界に新たな旋風を巻き起こすか、業界の期待は大きい。

デビュー戦は夏を目処に計画される模様。

佐々木佐之介とのスパーの後半では、プロ仕様の「デトロイト・スタイル」を見せた村田だが
佐々木のパンチをダッキングやステップバックで躱し、危なげは無かった。

序盤は固い両手ガードで相手パンチをブロック、そこからボディーと右ストレート、アッパーの得意コンビネーションを披露。

終盤は前日本王者を何度もコーナーに追い詰めて観客をどよめかせ、
ダウンこそは無かったがオリンピックで見せたパンチがプロ相手にも通じる事を半ば証明した。

まぁ、サノスケ選手がさすがに「空気を読んだ」のかも知れないが、やはり国内トップには直ぐに到達しそうな印象を受けた。

あとは海外のプロ上位選手への順応。
米黒人選手の速いストレートに対応できるか?

イスマエル・サラス・トレーナーの「L字ガード」「デトロイトスタイル」も、セーン・ソー・プルンチット(タイ)くらいのリーチと上体の柔軟さとフットワークがあれば有効なのだが
それが無いと逆に左テンプルがガラ空きになって相手右ストレートの「イイ標的」になってしまう危険性あり。

ただ「構え」を変えるだけじゃなく、「力の抜き具合」や「足の滑らかさ」も必須になるスタイル、これの消化が必要と思われます。

どっちにしろスタイル・チェンジはプロ順応に重要な案件なのだから、着手せざるを得ません。
本人と周囲の方々が最も分ってらっしゃるだろうから、ファン失格な私は見守るしかありまえんけどね。

JETHRO TULL’S IAN ANDERSON Plays THICK AS A BRICK

2013年04月16日 | ライヴ
ジェスロ・タル(Jethro Tull)の最高作とも言われる72年の『ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)』
2012年にリーダーのイアン・アンダーソンが続編『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』を発表し、ツアーを開始。

今回、来日して『ジェラルドの汚れ無き世界1&2』完パケ・コンサートを披露するってんで
行ってまいりましたTOKYO DOME CITY HALL。



なんだかんだで、UDOさんの会員チケットで購入。
張り切ってアリーナのS席にしたのだが、アリーナはフラットで舞台が低いから、ミュージシャンの姿が見えづらかった。
客席は三階層になっていて・・・、これじゃ二階層目のバルコニー席の方が遥かに見やすいじゃないか。

なお、この造りはシェークスピア・シアター風で。「演劇的」とも言われるタルの曲を鑑賞するには良かったかも知れません。アリーナ席以外は・・・。



さてさて、スクリーン映像から始まったコンサート。
スポットライトを浴びてアンダーソンが登場。マンドリンを弾きながら「ジェラルドの汚れ無き世界」のオープニングを歌う。
さすがに高音はキツそうだなぁ・・・。

「タル時代からお馴染みの演劇仕立て」、メンバーが帽子やコートなど着用して役を演じ、途中から脱いだりして確かに演劇仕立て。
※舞台美術的な物こそ無かったが・・・

スクリーン映像や字幕も作品世界の紹介ではあったが、ストーリーまでは理解できなかったなぁ。
それでも、「ジェラルド…」の曲展開は感激の再現度だった。

YESの「危機」ほどの華麗さや別世界さは無いが、タルらしいプログレッシヴ・ロックに引き込まれるオーディエンス。



個人的には「タルは初期のブルースロックっぽいアルバムが好きさ」とか言ってた私だが、前回の来日で「ジェラルド…」の一節を聴いて「う~ん、プレグレ・タルもカッコイイなぁ」と思い直したりしたので
今回、フルで聴いて改めて感激したので御座いました。

ステージは2部構成。
後半は『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』。
「ジェラルドの汚れ無き世界1(Thick As A Brick)」の余韻を残した楽曲で始まる「続編」。

オープニングが、ザ・フーの「四重人格」を思い起こされる。

アンダーソンは、フォークやブルースやクラシックを愛好する人だそうだが、
それらを聴いてたら、インスピレーション受けるネタ元には不自由しないだろう。

これだけキャリアがあるのに、印象的な旋律を次々と繋げてくるのには驚きだ。
アイリッシュ・フォーク風の旋律もある。
これまた心地よい。

・・・ギターのメロディは、80年代あたりに書き溜めてたモノかな?
サウンドといい、そんな印象だ。

メンバーは全員が達者。嫌味じゃない程度に上手い。
ピアノ音は、いかにも「電子ピアノ」なのだが、キーボードは素晴らしいハモンドの音を再現。
ドラムも力を抑え細かな刻みで繊細な曲をコナし、ソロも交えて歓声を浴びていた。
白く長い袖をスーツから出しているファッションは好きだから、今回のキーボーディスト=ジョン・オハラさんは好みの人でありました。

アンダーソンさんだけでは厳しい楽曲だけに、サポートで歌い、フルートを奏でるメンバーも居ました。
ここというトコロではアンダーソンさんが登場して喝采を浴びてましたが・・・。

アンコールは「蒸気機関車のあえぎ」。
アンダーソンさんフルートソロ吹きまくりで大盛り上がり。



「時間の長さを感じなかったなぁ」と、みな満足で帰途についたのでした。

会場外では、前回のタル来日公演同様、フルートを吹いている人が居り、
タルの代表曲「ブーレ」を弾いて、拍手を浴びておいででした。

ああ、また良いコンサートが見れた。
Thick As A ・・・「Brick!」のお約束にも参加できたし。
Thick As A ・・・「Brick!2!」とも叫ぶことが出来た。



翌日にはクラブチッタ川崎で追加公演あり。
行くか迷ってる人には、「ぜひ見てみてください」と
強くオススメしたいと思います。

いよいよ本日、イアン・アンダーソン東京公演!

2013年04月16日 | ライヴ
JETHRO TULL’S IAN ANDERSON Plays THICK AS A BRICK

4月16日(火)
◯会場:東京・TOKYO DOME CITY HALL
◯開場/開演:18:00 open/19:00 start
◯料金:S席・8,500円,A席・8,000(税込)[座席指定]

いよいよ今日です。
なんだかんだ言って、チケット買っちゃいました。



以下、来日公演のレビューより

デビュー45周年を迎えるジェスロ・タル(Jethro Tull)の長い歴史の中で最も有名で、最も人気の高い作品といえば、
72年3月に発表されたアルバム『ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)』だろう。

2012年には、このアルバムの発売40周年を記念して、イアン・アンダーソンは
続編となる『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』を発表。

この新作を引っさげて、ジェスロ・タルの頭脳Ian Andersonが、自身のバンドとともに来日する。
今回は2部構成で『ジェラルドの汚れなき世界』1と2の完全再現を行なう予定となっている。
名作がどのように再現されるのか非常に楽しみだ。

・・・・さらに
イアンの最新インタビューによると、ステージはタル時代からお馴染みの演劇仕立てで、スクリーン映像や字幕もあるそうな。

これは日本人には嬉しいサービス。
※R・ダルトリーの「TOMMY」再現ツアーはスクリーン映像でイメージが伝わって
良かったからなぁ。



『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』も買って聴いてみました。
昔ながらの音、肌触り。フルートの音色、イアンの歌声、ギター・サウンド。

昔から老けてたし、昔から熟成された楽曲を演奏していたから、40年の年月を感じさせないわ。
さすがに73年版に比べればメロディなどの魅力では劣るが、いやぁ、まだまだ健在ですアンダーソンさん。

ストーリーも「8才での天才的詩作で英国を驚愕させた」ジェラルド・ボストックの40年後が描かれている。
しかも数パターン。

軍人になったジェラルド、ホームレスになったジェラルド・・・・。

さてさて、どんなステージが展開されるのでしょう。
とても楽しみです。

金メダリスト村田諒太、プロ転向

2013年04月15日 | ボクシング
金屏風を前に記者会見した村田諒太は、「金メダリストであり、プロの世界チャンピオンという日本人初めてのものに挑戦したい」とコメント。

中学生の頃からWOWOWエキサイトマッチを見て「トリニダードのファンだった」という村田。
「プロの世界チャンピオンは、子供のころの夢」だったとの事。

エキサイトマッチでもゲスト参加済み。
横でコメントする村田を見るJ小泉氏や帝拳・浜田氏の目は、宝を見つめるソレのようにも感じた。

所属は三迫ジム。海外にパイプを持つ帝拳のバックアップもあるとか。
これは朗報だ。

ただし、それでも目指すは世界のミドル級(およびその周辺階級)。
平坦な道ではない事は自覚済みだろう。

「判定を狙うボクシングをするつもりはない。誰でも分かる決着がつくボクシングをしたい」とも語った村田、アマ時代のスタイルをチェンジする意志もあるそうな。

まぁ、両手でブロックして前半を乗り切り、レバーブローから活路を掴んで終盤に右アッパー・左フック・右ストレートを強打するスタイルは、一見「プロ向き」だが
実は現在のプロボクシングでは足を使われて躱されたらポイントを奪われてしまうスタイルでもある。

村田自身は、足を使うことも考えているようで、公開練習では左を下げた「デトロイトスタイル」も披露したそうな。

イスマエル・サラス氏の教えだそうで、この辺は、なんか嫌な予感がするが・・・。

様々な課題を消化して世界に羽ばたいて欲しいものです。

リゴンドーがドネアに判定勝ち!!

2013年04月14日 | ボクシング
プロボクシング:WBA・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦
4月13日(日本時間14日)
米ニューヨーク・ラジオシティミュージックホール

注目の軽量級ビッグマッチが驚きの内容で判定が下った。
00年シドニー、04年アテネ両五輪金メダリストのWBA王者ギジェルモ・リゴンドー(32才/キューバ)が、世界4階級制覇王者のWBO王者ノニト・ドネア(30才/フィリピン)と対戦。

3-0の判定勝ちで2団体王座統一に成功した。

初回から高速スピードのパンチの応酬。
スリリングな事この上なし。

リゴンドーは距離感と初動、タイミングで上回り、相打ちタイミングでもヒットを許さず。
「打たせず、打つ」展開をつくった。

打撃戦ペースになっても被弾は最小限に抑え、ドネアはフラストレーションを溜める展開。
リゴンドーのカウンターが凄いから、なかなか自分から行けない。

第10Rには必死で前に出たドネアが揉み合いからの左ストレートを浴びせてダウンを与え、一気に逆転か・・・と思われたが。

第11Rをクリアしたリゴンドーは最終12回に強烈な左ストレートを浴びせ、ドネアの右目に強烈なダメージを与えた。

ジャッジ3人に支持され、3-0の判定勝ち。

リゴンドーは「万全の準備をしてきた。やりたい戦いができ、勝つことができた。彼も強いが私の方が強い。誰でも戦います」とコメント。

ドネアは「彼が勝ったとは思っていない。彼は大健闘はしましたが。ぜひ再戦したい」と話した。

統一を果たした王者リゴンドーは12勝(8KO)無敗。
負けたドネアは31勝(20KO)2敗。

リゴンドーの能力の高さに驚かされた一戦だったが、再戦も見てみたい。
まずはドネアに休養を与えてほしいトコロだが・・・。

山中はツニャカオを降しTKOで3度目防衛

2013年04月13日 | ボクシング
4/8、両国国技館で行われたWBCトリプルタイトルマッチ12回戦のうち、
バンタム級は、王者の山中慎介(30才/帝拳ジム)が、挑戦者で同級1位のマルコム・ツニャカオ(35才/真正)を12回TKOで下し、3度目の防衛を果たした。

初回から危険なワンツーを繰り出す王者。
ツニャカオも右で相手を脅かし、両者リードパンチを突きあうスリリングで見応えある試合となった。

第3Rには左の相打ちタイミングでツニャカオだけが膝を折って倒れる衝撃のシーン。
あのタイミングで山中の左を食ったら誰でも倒れるだろう・・・というダウンから立ち上がったツニャカオだったが、
さすがにダメージは深く王者の追撃で2度目のダウン。

これで終わりかと思われたが、ゴングに救われた後のツニャカオの粘りが凄かった。

山中の強打でアイカットしても王座奪取への意欲は失わず、脅威の盛り返しで右アッパー・フックで王者を脅かす。
スタミナも終盤まで健在。

王者の左で追撃され、ダメージは抜けきれないが、それでも「12年越しの世界王者返り咲き」への執念は凄まじく、試合を大いに盛り上げた。

ポイントで明らかに勝っている山中だったが、最終ラウンド遂にスパーク。
ワンツー連打で挑戦者のカバー間を割ってダウンを追加。

見応えある熱戦は王者のTKO勝利となった。

終盤はダメージある挑戦者が両目から出血しながら奮闘するなど、感動的ではあったが、ゴールデンのお茶の間に見せるには、やや凄惨な試合になった印象。
もちろん、ツニャカオの粘りと執念には拍手だが。

一時期の彼には「OPBF王者として日本の若手に胸を貸して小金を稼ぐ気かな?」と思わせる省エネボクシングが見られたが。
さすがに真正ジムのバックアップを得て世界戦が現実味を帯びたら練習にも身が入ったのかな?・・・という印象。

今回はスタミナ、気迫とも素晴らしい「挑戦者の見本」のような試合を見せてくれました。

勝者・敗者とも称えたいと思います。
好ファイトを有り難う。

八重樫、WBCフライ級王座奪取で2階級制覇

2013年04月12日 | ボクシング
4/8、両国国技館で行われたWBCトリプルタイトルマッチ12回戦のう、
フライ級は、元WBAミニマム級王者でWBCフライ級6位の八重樫東(30才/大橋ジム)が、王者の五十嵐俊幸(29才/帝拳ジム)を3-0の判定で破り、2階級制覇を達成。
五十嵐は2度目の防衛に失敗した。

初回から思い切ったフックで踏み込み、スピードあるパンチでリード。
接近戦の打撃戦でも回転の速いパンチで優位に立ち、上手く出入りして被弾も少なかった。
過去の世界戦に比べて顔を大きく腫らす事もなく、終盤に失速する事もなく、第11Rには右フックで五十嵐の膝を折りかけるなど完勝を印象付ける試合内容となった。

アマでは全勝だった五十嵐だが、プロとして先に世界王座を奪取し、強敵と連戦した八重樫の経験が上回った感じだった。

「最初からアウトボックスしていれば」とも思ったが、最近は激戦癖が付いた五十嵐は自ら打ち合いに身を投じたようにも見える。

一方、激戦癖が語られた八重樫は、井岡戦を経たカムバック戦で「打たせない姿勢」も見せていた。

もともと技術もある八重樫だけに、防衛戦で「打たせずに打つ」八重樫の姿を見せてくれる事を期待したい。


三浦隆司はディアスをKO

2013年04月11日 | ボクシング
4/8、両国国技館で行われたWBCトリプルタイトルマッチ12回戦のうち、
Sフェザー級は、挑戦者で同級10位の三浦隆司(28才/帝拳)が、王者ガマリエル・ディアス(32才/メキシコ)に9回TKO勝ちし、初の王座を獲得。

サウスポーの強打者・三浦は、初回から左ストレートで王者を腰砕けにさせる好調なスタート。

その後も同パンチを右フックで相手を倒し、粘る王者を第9Rに左ストレートで吹き飛ばしてTKO勝利となった。

最初は大きな右フックで脅かそうとしてきたディアスだが、ダメージを負った後はクリンチに出たり、アウトボクシングに切り替えたり、左構えにスイッチしたりで懸命に耐えたが。
最後は力尽きたかのようにダウン。
レフェリーは王者が倒れたと同時に試合ストップを宣した。

試合前から三浦の左をマークするようなコメントを残しながら、それでも食ってしまったディアス。
それだけ三浦の左が凄いのか?

まぁ、内山高志からもダウンを奪っているくらいだから、そうなんだろうが。

新王者の奪取試合にケチをつける形になるかも知れないが、
ディアスvs粟生を見る限り「ラリオスやタイベルトに勝った粟生が、何故これくらいの選手に負けるんだろうか?体調が悪かったのか?」と思ったのも確かだ。

そういう意味ではディアスには証明するべき部分が残っていたワケだが、
今回の敗戦で、その機会を失ったともいえる。

その「証明」を伝承されたのが新王者・三浦と言えるかも知れない。
三浦の強打は、もっと上の選手に通じるのか?
課題のディフェンスは?
※以前は、もっと棒立ちスタイルだった気がするが、
  今回は上手く上体を沈めていたような・・・

やはり、「防衛戦」で証明していくしか無いような気がします。

まずは、新王者や関係者様・親族の方々にお祝いを申し上げるが、
続くチャンピオンロードへ兜の紐を締める事も忘れないようお願いしたい。

亀田興毅がパノムルンレックに判定勝ち

2013年04月10日 | ボクシング
4/7 大阪ボディメーカーコロシアム
WBAバンタム級タイトルマッチ12回戦
亀田興毅 判定 パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(タイ)

同級8位の挑戦者パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29才)に2―1の判定勝ち。6度目の防衛に成功。

しかし、3年ぶりに対戦したサウスポーに大苦戦した亀田興毅。
ジャッジ2人が115―113、115―114で興毅。残る1人が113―116で挑戦者を支持した公式判定。
明白なポイントを上げる事が出来ず、王座陥落寸前だった。
リング中央では「申し訳ない」「ダメやった」と繰り返すだけだった。

自身と同じサウスポー対戦するのは、唯一の敗戦を喫した2010年3月のポンサクレック戦以来の事。
直前に挑戦者が2度も変更となり、対策を講じる時間が限られたとはいえ、苦しい試合に自身も落胆した様子。

ただし
相手はランク上は8位で格下と言いつつ、ポンサクレックと同門というだけあって、まとまった好選手だった。
ポンサクに比べれば選手としてのスケールで劣るが、それでも右ジャブから左ストレート、アッパーと繋げるボクシングは兄弟子に似た部分も感じられた。

興毅は第2Rに左アッパーを浴び、タタラを踏みながらロープへ後退(実況は無視してたけど)。
ジャブも繰り返し突かれて顔面が紅潮。
5Rあたりでは終盤を戦う選手のような表情に見えた。

距離が掴めない亀田は接近戦を挑み、ボディから顎へアッパーをヒットするシーンもあったが、逆にロープを背に防戦一方となるシーンも見られた。

相手が左構えではジャブも上手く当たらず、実況が「ノーモーションの左!!」と叫ぶようなシーンも殆どなし。

相手ジャブに左クロスを被せようにも、察知したパノムルンレックに首を振って躱される。
逆にガードの真ん中をストレ-トとアッパーで突かれる始末。


26才になった亀田興毅の戦績は30勝(17KO)1敗、
パノムルンレックは36勝(19KO)2敗となった。
試合後、観客への謝罪の弁が口を突き、とうとう四方に土下座までしたという興毅。

私は「興毅選手の力で、良くぞポンサクに似たタイ人ボクサーと互角以上に戦ったなぁ」と逆に感じ入ったのですが
私の感覚がオカシイんですかね?

小樽旅行⑧

2013年04月09日 | 生活
最後はやっぱり新千歳空港。

ちびスケが行きたがった「ロイズ・チョコレート・ワールド」



そして「ドラえもんパーク」へ。

入場料は大人600円。



広場やタイムマシーン、
どこでもドアが再現されている。



ドアを開けたら
しずかちゃんの入浴シーンまで覗けてしまった。

なんというサービス。



「いや~!」という悲鳴とともに
桶が飛んでくるという小ネタまである。

う~ん、「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」と比べても遜色ないかも知れない。
「きれいなジャイアン像」が無いのは残念だが・・・。

新千歳空港内にはアニメイトもあり、ボーカロイド関連みやげも充実していた。



ミクちゃんフィギュアでもあれば買おうかと思ったが、なかったので雪ミク・ポストカードを購入。

メンタブ購入時にサービスで貰ったシールと合わせ、
なかなか楽しい自分みやげとなった。



搭乗手続きを終え、搭乗口に入った後も売店で海鮮海苔巻きを購入。
これまた美味しくパクついて、最後まで「旨かったよ~」で終わった北海道旅行。

帰りも格安航空の狭い機内で身を縮めながら空の旅。
地上に降り立って乗った京成スカイライナーを広く快適に感じ、
地元路線を懐かしく思いながらの帰宅となりました。

ああ、良かったよ小樽旅行。
是非また行きたいねぇ・・・。

小樽旅行⑦

2013年04月09日 | 生活
翌日は小樽観光。

ホテルをチェックアウトして運河街へ向かう。



途中、ちびスケが線路に気付いた。
連れが「これは廃線が遊歩道になってる有名な所だよ」と説明。



手宮線跡。
古く歴史ある路線だそうだが、雪かきしてないから最初分からんかったわ。
こんなに積もってたら遊歩できません。

大正ガラスの店や、倉庫跡、運河を眺めて南小樽まで移動。
観光バスのお客も多い。中国語も飛び交ってる。
(ホテルの宿泊者にも多かったなぁ)



途中、勾配には雪の滑落防止の棚あり。いかにも北海道な景色。

有名な洋菓子店「ルタオ」でチーズケーキを食い、脇のパーラーでソフトクリームを堪能。
乳製品も美味しいなぁ。
素材の全部が美味しいなぁ・・・。

しかし、北海道の接客はノンビリしてるなぁ・・・。
若い女性一人が「少々お待ちください」と言いながら、まったりクレープを作っている。
家族連れなのに、私だけ暫く待たされたよ・・・。
お姉さん店員は焦ることなく、じっくりとスイーツを作り、私の前に御提出。
笑顔が可愛いから許すけどね。

つ~か。
このノンビリ感は私に合ってるかも知れない。
ああ、北海道に住みたい。東都は慌ただしすぎる・・・。



南小樽からは、また快速エアポートに乗る。
今度は札幌で下車。

「寒くて閑散としてるなぁ」と思ってたら、地下道が広がってた。
しかも暖かい。

そう、北海道の屋内空調は暖かいのだ。外に出なきゃ薄着でイイくらいだ。
私のニットキャップは殆ど無駄だったのだ。

札幌駅から300mほど歩き、ジンギスカン鍋のチェーン店「松尾ジンギスカン」に入る。
ここでも羊肉を堪能。

鍋の縁にある凹みで野菜は煮るのな、肉の油やタレを溜めて。

不思議な事に「アクのような物」が野菜に付いても平気なのな。
そんなもんなのな。
私は抵抗あったからアク状の物は取り除いて食べましたけどね。

小樽旅行⑥

2013年04月08日 | 生活
海鮮料理を堪能して宿泊ホテルに戻る。
ドミーイン・プレミアム小樽も大満足のホテルだった。



・ けっこう新しい建物、施設。
・ ルームチャージで1室13000円とリーズナブル。子供は無料。
  コストパフォーマンスで言えば最高かも。
・ 海鮮バイキングの朝食つき。炉辺焼、好きなだけ盛れる海鮮丼も大満足。
  洋食の出来立てオムレツ、パン、ワッフルも魅力。牛乳も美味。
・ 夜食の夜泣きそば(ラーメン)が無料。
・ 天然の温泉が宿泊中いつでも利用可。
  外は見えないが、露天風呂あり。サウナもあり。
  女性用はチェックイン時に貰う暗証番号解錠式なのでセキュリティーも安心。
・ 部屋の広さはそこそこながら、綺麗で落ち着ける。
・ ミネラルウォーターが1名に1ボトル無料で部屋に置いてある。
・ 部屋にはトイレ別でシャワールームあり。
・ 各階にソフトバンクのWiFiあり。各部屋にLAN回線あり。
・ 低反発の枕に連れは大喜び。ベッドのクッションは程よい柔らかさ。
・ ホテル内は備え付けの部屋着とスリッパで移動可なのが有難い。
  風呂に行くのも、食事に行くのも着替え不要。子供用の部屋着も準備されていた。
・ 部屋には、レギュラーコーヒーとハーブティーのティーバッグあり。
・ プラズマクラスター加湿器が嬉しかった。
  (いつもホテルの乾燥には喉をやられるので・・・)
・ カプセルルームもあり。安くあげたい人はこちらでOKかも。温泉も入れるし。
・ フロント・スタッフも対応が良く親切だった。
・ ウェルカムドリンク(コーヒー)もあり。時間で回収されてたが・・・。
・ TVはAQUOS「世界の亀山」

結局、温泉を満喫し
風呂上がりのビールも堪能し
(北海道プレミアムとか置いてあるのよ)

ぐっすりと眠り、翌朝も温泉に浸かり、朝食を楽しんだのでした。

小樽旅行⑤

2013年04月08日 | 生活
北海道へは約10年前、函館に来た事あるが
やはり港町で食べたカニが格別に美味かった。

そして今回の小樽
やはり三色丼、特にウニが美味かった。



「なんだ、これは!」「甘い!」「口の中でとける!」

イクラも新鮮。
ちびスケは生意気にもイクラ丼を堪能。

「自分は小さい頃イイ物を食えなかったから我が子には・・・」と思ってオーダーしたものの
ナマ言いながらパクつく姿を見て微妙にムカつくのはなんでだろう。



「ちびスケのくせに贅沢なモノ食いやがって・・・」
「俺なんか、やっと中学生になって吉野家の牛丼食ったんだぞ」
「そんで、『こんな旨いものがこの世にあるのか!』と感動したんだぞ」



連れは「贅沢するんだ」と宣言して生牡蠣を注文。
潮の香りのする新鮮な牡蠣を堪能。

私もホタテのバター焼きを頼み、ついでに付いて来たコーンに舌鼓。
ああ、ビールが美味い。

食材すべてが美味しいよ北海道・・・。

小樽旅行④

2013年04月07日 | 生活
たった一泊の旅行を何日掛けて書いとるんじゃい・・・という気もするが
 
個人的には盛り沢山だったから仕方ない。

小樽駅も風情のある構内が良かったが、
故・石原裕次郎が降り立ったというプラットホームも名所なんだろうが

まずは宿で一休みしよう・・・と言うことで駅前に出た。
やはり寒い。

日も照って、春の寒さであるが、道路脇には積もった雪が残っている。
駅前は・・・栄えているのか、うらびれているのか微妙な雰囲気。

ドンキホーテがある。長崎屋もある。

なんか懐かしい。青信号では「カッコー」とか音響が鳴ってる。
雪さえ無けりゃ我が故郷にメチャ似てるじゃないか・・・。

今回泊まったのはホテル・ドミーイン・プレミアム小樽。
駅から2分の近さ、温泉施設の充実などで連れが決めた。

少しベッドで横になり、腹が減ってきたあたりで外に出る。



目当ては海鮮物。
丼を扱ってる店を連れが事前に調べてたので、予約して三色丼を食ったのさ。

道中はもう暗く、20時ころで店は大半が閉っていた。
予約した店は生け簀があったりしたが、そうじゃない店は「朝に市場から仕入れた品が新鮮じゃなくなる」として早く閉めるのか?

いや~、予想以上の店じまいの早さに驚かされた。

とはいえ
旅費を格安で浮かせたから、食では贅沢しよう・・・と
我々は色々頼んだ。

海鮮物を堪能してこそ北海道じゃないか。