都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

岡崎市内の旧花街1

2021-04-15 | 愛知県  
岡崎市内の旧花街
所在地:愛知県岡崎市板屋町161
構造・階数:木・2F
Photo 1994.9.9

 旧東海道は岡崎城下で何度も曲がっていて、二十七曲りとよばれていたそうだ。市内の東海道筋は戦災で焼失してしまったが、城の西側、板屋町、八帖町界隈は焼失を免れ、古い街並みが残っていた。板屋町は江戸期から茶屋が多く、繁盛していた場所だという。

 写真は旧東海道(このあたりでは南北に通っている)から東へそれた場所。26年前のことなので、詳細な場所が分からなくなっていたのだが、元の写真を拡大してよく見たら奥の方に橋の欄干が写っており、それと右側奥の洋風アパートから場所が判明した。橋の先は岡崎城のある岡崎公園。
 Google Street Viewで確認したところ、古い建物は、一番奥の角地のものだけは改修されながらも現存している。他は全て残っておらず、建て替えられたり空地になっている。この道の最も古いStreet View画像は2013年だが、その時点で既に全てが消失しているので、1990〜2010年頃の約20年間に次々に建て替えられたことになる。

 この板屋町、大正時代までは遊廓だったというが、1923(大正12)年に遊廓は市内に移転して、その後は花街になっていたという。四半世紀前は、それらしい雰囲気がかなりあったが、今、ストリートビューで見てもそれらしい感じはほとんどない。普通の住宅街なのにホテルやスナックがあるという、ちょっとした違和感はあるけれど。

Google Street View
Site Y.M. 建築・都市徘徊日本国内の建物や街並み 
#失われた建物 愛知県  #街並み 愛知県  #遊興施設   タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

足助の旧飲食店

2021-04-12 | 愛知県  
和洋料理・アサヒビールの文字看板のある店
所在地:愛知県豊田市足助町石橋35
構造 :木
階数 :2F
Photo 1994.3.20

 1階は豆タイル張りでカーブが付いており、二階には八角の星型窓や丸窓がある洋風店舗。ただ、洋風なのは角部分だけで、全体は大きな切妻瓦屋根。二軒で一つの建物のようで、むくり屋根の玄関も右側には付いている。角部分だけ増改築してこのような形になったのだろうが、少し傷んだ様子も含めて印象的だった。

 左側の鳥居はこの先にあるお釜稲荷という神社のもの。真っ赤な鳥居との取り合わせもちょっと不思議。

 ネットで確認したところ、少なくとも昨年時点では似た状態で残っているようだった。

 現在は、星型窓に嵌っていたエアコンの室外機は取り外され、「アサヒビール」の赤字も色が褪せ、「ー」字の上の蛍光灯照明も無くなっている。角部分2階のモルタル塗り壁の破損部分には外から板が張られており、完全に放置されているわけではないようだ。相変わらず空き店舗のようで、全体に傷みが進行しているが、なんとか残されている感じ。

 伝建地区にはなっているが、紅葉のシーズン以外はあまり多くの人が訪れる場所ではなさそうで、修復して飲食店として使うのにはややハードルが高そうだが、近くでも雑貨店や飲食店が営業しているので、上手く再活用して欲しいところ。

#古い建物 愛知県  #商業系  #看板建築 
日本国内の建物や街並み   タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする