都営三田線 新板橋駅 A1出口と、出口わきで中山道から下る階段
所在地:板橋区板橋4-1 Google Map
Photo 2013.5.19
左の階段は、国道17号線(中山道)から石神井川沿いの低地方面へ下るもの。
階段下の板橋4丁目あたりに住んでいる人が地下鉄に乗る場合、左の階段を上りきって台地上の国道17号沿いにいちど出てから、右の地下鉄への階段を下りて行かねばならない。なぜならこの建物の下の方には入口がないから。
どうしてこんなことになったのかは知らない。個人的には面白くて仕方ないが、これ、地元の人は納得してるんだろうか?
新板橋駅 A1出口西側の階段
所在地:板橋区板橋4-1
段数 :42段(下から10・14・16・2段)
高低差:約8m
Photo 2013.5.19
上写真の左側の階段を下から。左側に聳えてるのが、A1出入口がある建物。
このコンクリートの壁のすぐ裏側に改札へ向かう階段があるはずなわけで、それを知ってると、なんだか釈然としない。なんでそうなるかなぁ。
都営三田線 新板橋駅 A2出口と出口わきの階段
所在地:板橋区板橋1-52と53の間 Google Map
段数 :16段
Photo 2013.5.19
こちらは国道17号(現中山道)南側にあるA2出入口。階段上を横切っているのが国道17号。上空は首都高速中央環状王子線の高架。
JR板橋駅から北へ向かうと、石神井川へ向かって斜面を下るよりも前に、中山道(国道17号)が通っている盛り土に突き当たる。都営三田線新板橋駅のA2出入口は、盛り土の法面に造られている。また、出入口のわきには国道へ上る階段がある。
盛り土の法面(のりめん)に地下鉄の出口があるのは珍しい。中山道には16段の階段を上るか、少し西の方へ行かれたし。
昭和初期に造られた新しい中山道(国道17号・1933年全通)は、既に市街化していた板橋駅前周辺を避け、北側に通された。旧中山道の方は、いわゆる「板橋」で石神井川を渡るまでは台地上を通っている。新しい中山道も基本的には台地上にあるが、少し北側に石神井川が流れているため、やや台地の北のキワ部分を通ることになっている。またこの道には市電(都電)も1929(昭和4)年に通されている。
一方、中山道と直交する埼京線(赤羽線:1885(明治18)年に日本鉄道品川線として開通)は、台地上の旧中山道と交差する場所にある板橋駅(標高約26m)から、十条駅(約21m)に向かって5mほど下り、途中で石神井川を渡っている。
埼京線は、国道17号(中山道)及び市電軌道と交差するあたりでは浅い切通しで、ここにそのまま橋を架けると電車が通れなくなる。そこで後から造られた国道の方が、盛り土を4m程度上って鉄道を越えることになったようだ。市電でも坂を上れるようにしたため、橋の両側は長さ300m程度にわたって盛り土になっている。
台地の北のキワ部分の道路に盛り土がされたので、北側斜面は高低差が増し、強調されることになった。一方、板橋駅の方から北へ向かうと、街なかにいきなり堤防状のものがあらわれることにもなった。
長々と書いてきたが、そんなわけで都営三田線の新板橋駅の出口は、へんてこなことになっている。
#階段・坂 板橋区
#鉄道
#橋