西早稲田キャンパスには時々行っているのだが、最近はいつも55号館が中心で、他の建物はあまりよく見ていなかった。で、改めて眺めてみると、いろいろな部分がここ2、3年でちょっとずつ変化しているのだった。
51号館1F Google Map
建設年:1967(昭和42)
設計 :安藤勝男
構造 :RC+SRC
階数 :18F+B2F
Photo 2012.6.4
1Fの玄関扉がいつのまにかガラス張りの自動扉(タッチ式)になっていた。昔は観音開きのごつい扉で、冬場などはばたーんと大きな音を立てて閉まってしまうことも多かった。ただ変更後も風除室はなし。また、2階のペデストリアンデッキに面した扉は以前のまま。
58号館
Photo 2012.6.4
58号館には耐震補強のために大きな控壁が東西両側に造られていた。大学の校舎など多くの人が使う建物では耐震補強は重要なことだが、昔の様子を知っていると、ごつい控壁には驚かされる。
57号館
Photo 2012.6.4
57号館は目立たない場所でいつのまにか補強が行われていたようだ。見た感じの印象で、なんとなく重厚な感じになったなぁと感じていたのだが、昔の写真と比較したら、ファサード面に4列ある縦の帯状の壁が以前より厚くなっていた。あからさまに分からないような形で補強ができるかどうかは、構造技術者の腕の見せ所なのかもしれない。
56号館
Photo 2012.6.4
56号館は窓の内側で補強を行っているようだ。X字型にブレースを入れれば簡単だが、それだといかにも補強しましたという感じになる。そこで、市松型のH型鉄板を窓枠部分に嵌め込んでいる。知らない人が見れば、窓まわりの謎のデザインのようにも見えるかもしれない。
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