
滝野川八幡神社 神楽殿
所在地:北区滝野川5-26 Google Map
Photo 2013.5.19
かなりはっきりしたむくり屋根になっていて、軒下の垂木までカーブを描いている。
むくり屋根は東日本にはあまり多くないと言われている。西日本では住宅などの屋根でも使われているが、東日本ではあまり見掛けない。数寄屋建築や神社の神楽殿、大きな住宅の入口部分(式台)など、優しげな感じ、暖かみを出したい場合などに用いられるらしい。

滝野川八幡神社 木造鳥居の継ぎ手
建設年:1870(明治3)年
Photo 2013.5.19
鳥居の柱は金輪継(かなわつぎ)と呼ばれる伝統的木造継ぎ手技法で上下に繋がれている。複雑な立体的形状を造ってそれを噛み合わせ、最後に込み栓と呼ばれる木片を中央に差し込むと二つの部材ががっちり噛み合って動かなくなる。昔の人が考え出した独特な構造法だ。木造継手を明瞭に間近に見ることができるのは珍しい。
土台の石には「明治三 庚午 年八月」と記されている。庚午(かのえうま)は十干十二支による年号表記。後の時代に柱を修理する際に金輪継を行った可能性もあるが、そうでなければ140年余り前に造られた継ぎ手だということになる。
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