
青葉台神鋼荘(旧安田邸)
所在地:目黒区青葉台2-3-20
建設年:1935(昭和10)より前
構造・階数:木2
設計 :山田醇
備考 :2002〜05に解体
Photo 2001.12.8
上写真は西側から、下写真は北側から見たところ。
赤みを帯びた大きな瓦屋根を持つ、ハーフティンバーの洋館。大きな屋根裏を持つ平屋とも言えるのだろうが、この感じはほぼ二階建て。内部の様子を知らないので、どちらだったのかよく分からないが。

この建物、当初は個人住宅として建てられたが、昭和50年頃以降に青葉台神鋼荘となったようだ。1973年の住宅地図では安田邸、1977年の同地図では青葉台神鋼荘と記されている。建物の感じからすると社員寮とかではなく、会社の福利厚生施設か迎賓館のようなものだったのではないだろうか。
撮影当時は気づかなかったのだが、後日、写真を見返していた時に、駒場にあった三井造船駒場寮の洋館とそっくりな建物だったことに気がついた。そこで『日本近代建築総覧』で確認したところ、やはり同じ建築家の作だった 。この山田醇という建築家による住宅としては、世田谷区の砧に築山邸(国登録有形文化財)が現在も残っている。そしてこの家も、無くなった二つの洋館とかなり似ているのだった。

三井造船駒場寮
所在地:目黒区駒場4-1
建設年:昭和初期
構造・階数:木1
設計 :山田醇
備考 :解体・消失
Photo 1990.1.14

築山邸(国登録有形文化財)
所在地:世田谷区砧8−18
建設年:昭和初期
構造・階数:木1
設計 :山田醇
Photo 2016.12.20
Tokyo Lost Architecture
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