芝浦の検番(芝浦協働会館)
所在地:港区芝浦 1-11
建設年:1936(昭和11)
構造・階数:木・2F
Photo 1994.11.11
旧芝浦三業地の中に位置する。検番は芸者の管理組合の建物のことだそうだ。近隣の芸者置屋に所属している芸妓さんを登録して、料理屋・待合からお呼びが掛かると派遣する、といった仲介業務をしていたという。詳しいことは「体験していない」ので残念ながらよく判らない。
この近辺一帯は芝浦三業地だったと言われるが、今では当時の面影はほとんどない。芝浦協働会館として近年まで使用されていた検番の一棟のみが残り、隣接地に並ぶ料理屋等は解体された。検番の建物については保存運動が行われ、保存・活用されるという。
Photo 1994.11.11
中央の大きめの建物が検番(芝浦協働会館)、両脇は芸者置屋だったという。昔の住宅地図によれば、東隣(写真左)は協働会館宿舎第四寮、西隣は第三寮、その西隣(写真右端)が第二寮だった。また、手前の駐車場の場所には1970年代までは芝浦園という料亭があったそうだが、1980年代初めまでには無くなって駐車場になったようだ。
Photo 2003.5.8
1994年の時点では、検番を含めて5棟が残っていたが、現在残るのは検番の建物のみ。見番と他の建物が一緒になって、群となって街並み景観を創っていた場所は、この頃の東京には既になかっただけに貴重な景色で、それが無くなったのは残念。
旧協働会館保存・利活用のための整備計画
Tokyo Lost Architecture
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2022.8.25