都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

カトリック清水教会1

2021-08-01 | 静岡県  
カトリック清水教会
所在地:静岡市清水区岡町1
構造 :木
階数 :2F、塔屋付
建設年:1935(昭和10)
Photo 2019.1.7

 旧清水市内にある木造のゴシック教会。上写真は、緩やかな坂道の途中の敷地に、東向きに建つ教会堂を通り沿いから見たもので、双塔が聳え立つ姿が印象的。
 ちょっとロマネスク風にも見えるシンプルな姿で、ヨーロッパの石造のゴシック教会のように細かい装飾があるわけではない。ただ基本的には、尖頭アーチや華やかなステンドグラスを持つゴシックスタイル。

 以前から知ってはいたが、敷地内や堂内に入ったのは初めて。
 保育園が併設されているため、夕方に訪れたらお迎えの車が次々に駐車場に入ってきた。

 数年前からこの建物の存続は議論になっており、2020年8月には取り壊しと建て替えが決まったという。老朽化と耐震性の問題が主な理由らしいが、保存を求めているグループは耐震補強も可能だと提起している。

 地元の信者のなかには、建て替えが話題になってから初めてこの建物の大切さに気付いた方もいるという。地域の安全な拠点となることを期待する気持ちも分かるが、一方で、80年以上前から心の拠り所としてだけでなく、景観上のランドマークになっていることも大切にしていって欲しいところ。2021年春に通りかかった時はまだ存在していたが、今後どうなるだろうか。

 ところでこの教会、『日本近代建築総覧』日本建築学会編、技報堂出版、では、RC造・2Fと記されているが、最近の報道では木造建築と記されている。外観を見るとRC造のように見えるが、内部の様子を見るとたしかに木造のようにも見え、詳細に聞き取りなどをしていないので本当のところは私には分からない。(屋根裏等の写真ではやはり木造でした。)

南側から。教会建物の南側は保育園の駐車場。こちら側からだと側面の全体像が見える。オレンジ色のスペイン瓦が明るく鮮やか。

正面から。ゴシック窓のカーブのラインはちょっといびつかな・・・。彫りも浅い感じだが、そのあたりが素朴でよい。

正面玄関付近の様子。下駄箱と簀の子がある・・・。ということは靴を脱いで上がる教会なのかな?

玄関上にはステンドグラスが。中から見るときれいなはず。内部の方はまたこんど。

静岡の建築
#古い建物 静岡県  #近代建築  #ゴシック  #教会 
コメント
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