観富山龍華寺は、日本平の東側斜面にあり、富士山の景色が良いことで知られる。だから山号が観富山。 また、大蘇鉄と大サボテンがあるお寺で、高山樗牛(ちょぎゅう)の墓があるお寺。昔から知ってるお寺だけれど、高山樗牛って誰?状態。で約30年ぶりに訪れてみた。

観富山龍華寺
所在地:静岡市清水区村松
構造 :木
創建年:1670(寛文10)
Photo 2019.1.7
八脚の山門。境内の背後は日本平の山
茅葺きの本堂は江戸時代のもの
本堂と南側の庭園
本堂内部
2003年に完成した祖師堂
日蓮宗のお寺では、日蓮を祀る祖師堂が本堂より立派なことがしばしばある
祖師堂内部
本堂が比較的おとなしく比較的穏やかな空間であるのに対して、祖師堂はきらびやか。
祖師堂の格天井
大蘇鉄
境内にある大蘇鉄は国指定の天然記念物。 江戸時代前半の創建時に中国からもたらされたものといい、いくつもの株に分かれて大きく広がっている。
裏山の中腹にある七面堂へ向かう階段
七面堂前の階段から本堂と清水市内
現在は建物に遮られてあまり見えないが、今でも清水港や三保、駿河湾が建物の間から見えている。
本堂裏の丘から、祖師堂と清水市内
左遠方には雲が掛かった富士山がぼんやり見えていた。
高山樗牛の墓
高山樗牛(たかやまちょぎゅう、1871ー1902(明治4ー35))は明治時代の文芸評論家、思想家。山形の人で、東大の講師をしたが、結核のためわずか31才で亡くなったという。
静岡に住んだりした人ではないが、晩年、日蓮の教義を研究した関係でこの寺を訪れ、境内からの富士の景色に感銘を受け、没後ここに埋葬されることを望んだという。胸像は現在も寺の裏山の高台から富士を望んでいる。
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