都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

木村屋

2021-09-27 | 港区   
木村屋
所在地:港区 芝浦1-7-1
構造・階数:木・3F
建設年:1921(大正10)
解体年:2016〜17(平成28〜29)
Photo 2011.4.11

 旧海岸通りの芝浦一丁目交差点に面した角地に建っていた洋風建物。たばこや雑貨を扱う店で、ドラマのロケ地にもなって有名にもなっていたという。
 ただ、窓の位置が2階と3階では微妙にずれていて3階北側には窓がないなど、変則的な壁面デザインで全体のバランスはいまひとつの建物だった。

 石張りの壁面のように見えるが、窓枠と目地が整合しておらず、モルタル塗りで目地を描いていたようだ。

 付け柱の柱頭の装飾デザインもギリシャ由来のドリス式やコリント式ではない、謎のデザイン。

 1階コーナー部の軒先にもモルタルで装飾が付けられている。木製扉は観音開きだったのだろうか。

 交差点の反対側から見ると、屋根がトタン葺きだったことが分かる。

 写真の2011年頃までは営業していたようだが、2013年頃からはシャッターが閉じられていることが多く、仕舞屋状態だったようだ。2016年2月のGoogle ストリートビューには写っているが、2017年9月時点では右隣の青トタン屋根の建物と共に消失しており、この間に解体されたようだ。ただ写真右の2階建てモルタル看板建築は2021年3月時点のストリートビューでも現存が確認できる。

旧木村屋|港区観光協会|VISIT MINATO CITY

Tokyo Lost Architecture  
#商業系  #看板建築  #失われた建物 港区   タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする