中埜酢店 旧本店
所在地:半田市 中村町2-6
構造・階数:木・2
解体年:2013〜15(平成25〜27)
Photo 1994.9.11
1986年に「博物館ミツカン酢の里」となったミツカン酢(中埜酢店)の旧本店建物。ミツカンの一連の工場群は十ヶ川沿いにあるが、旧本店の建物は川の西側、西へ引き込まれた船溜まりの北側に建っていた。訪れたのが夕方だったので、この日は既に閉館した後だった。
「博物館ミツカン酢の里」は2013年秋に一時閉館して、現在の建物への建て替えが行われた。そして2015年11月にミツカンミュージアム(MIM)がオープンした。
ミツカンは本社地区の再整備プロジェクト計画を2011年に発表し、老朽化した工場などを建て替え、ミュージアム機能を充実させたりしたが、建て替えにあたっては旧来の景観や企業イメージに配慮して、運河沿いの建物群はそれまでの外観デザインとほぼ同じものにされている。また旧建物の一部の古材も再利用されているという。
このため建て替え後のミツカンミュージアムの建物も、正面から見ると以前のものとほぼ同じ外観になっている。しかしGoogle Mapの空中写真で見ると、瓦葺きの傾斜屋根になっているのは前面側のみで、後方は陸屋根。全体はかつての木造ではなく、博物館として不燃耐震構造になっているようだ。
旧本店の街区内東南側に残っていた蔵
Google ストリートビューで見たところでは、この建物は2013年9月時点で煉瓦壁以外は既に解体されていた。現在はこの部分も新しいミュージアムの一部になっている。黒い板壁の長い建物は、煉瓦造の妻壁ではなくなったが似たような外観で建て替えられた。また左端の車庫状の妻入り建物はなくなっている。
旧本店の街区内西側に残っていた蔵
この蔵は2013年9月時点ではまだ存続していたが、2015年4月時点では新築工事中となっていた。現在はこの部分も新しいミュージアムの一部になっており、こちらの路地沿いの様子はかなり変化している。
MIM MIZKAN MUSEUM(ミツカンミュージアム)
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