1993 Europe日記
1993.3.5(Fri) Paris
14:30 コンコルド広場周辺をぶらぶら。
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コンコルド橋(Pont de la Concorde)からセーヌ川下流側
アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III)とエッフェル塔
広場の南側にはセーヌ川(Wiki)が流れており、そこにコンコルド橋(Wiki)が架かっている。一つ下流側には華やかな親柱を持つアレクサンドル3世橋(Wiki)があり、その向こうにはエッフェル塔が建っている。
この付近の川幅は150mほどと浅草あたりの隅田川とほぼ同じ。ゆったりと水が流れるその川岸には多くのプレジャーボートが係留されている。
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コンコルド橋からセーヌ川上流側
ロワイヤル橋(Pont Royal)、オルセー美術館(Musee D'Orsay)
上流側(東側)を眺めてみると、右手にはオルセー美術館。そしてロワイヤル橋(Wiki)の彼方にはシテ島のノートルダム寺院が見えている。3月上旬のパリはロンドンに比べれば少し暖かく、川岸の風景も少し霞んで穏やか。
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改修中のマドレーヌ寺院
コンコルド広場を再び横切って、北側のマドレーヌ寺院(Wiki)に行ってみる。広場で遠くに見えていた時から不審だったのだが、近くまで行ったら正面ファサードは工事囲いで覆われていて、書き割りのファサードが描かれていることが分かった。最近でこそ、この手の書き割りは日本でも増えているが、当時はまだこのような例は日本ではほとんどなかったので、実際に目にした時にはかなり驚いた。
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マドレーヌ寺院側面の列柱
内部は修復中で見ることが出来なかったが、側面の列柱など一部は見ることができた。
マドレーヌ寺院はギリシャの神殿のような形をしているが、完成したのは1842年で比較的新しい。柱の高さは30mだそうで、ジャイアントオーダーなどと呼ばれるもので、ギリシャの神殿などよりスケールアップした、ネオクラシシズム(新古典主義)様式の建物だ。ヨーロッパ各地の大きな都市には、ネオクラシシズムの近代建築があちこちにあって、それぞれに街のシンボル的な存在になっていることを、あとあと知るのだが、当時の私は不勉強でそのあたりについてはあまりよく知らなかったのだった・・・。
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マルゼルブ通り(Blvd. Malesherbes)とセント・オーガスティン教会(Saint-Augustin, Paris)
マドレーヌ寺院前の広場からも道路が他の広場へ向かって直線的に延びている。西北に向かうマルゼルブ通りの正面奥にはセント・オーガスティン教会(Wiki En)が、アイストップの位置に建っている。
後年、パリ市では、このような見透しや遠近感のある風景を法的に保全していることを知ったのだが、この当時はまだそのようなことは知らなかった。ただ素直に、日本にはほとんど存在しない広幅員のブールヴァールや、バロック都市のシンメトリーな景観に、やや圧倒されながらシャッターを切っていたのだった。
中心部をなんだかウロウロしている感じだが、やはりルーヴル宮の方へ行ってみようと思い直して、また少し戻る。
15:00 ルーヴル宮の広さにビックリする。遙か彼方に入口のガラスピラミッドが見え、広大な場所に美術館があることを確認し、午後3時過ぎになってから入場しても仕方ないことを再認識して、今度はエッフェル塔へ行くことにする。
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe
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