41さんから大隈講堂に関する情報を教えて頂いたので、画像と併せて追加。
1月21日の記事で、謎とした門扉のAの字は、WASEDAの6文字の内の一つでした。大隈講堂正面には3つのアーチがあって、それぞれに2枚ずつ計6枚の鋳鉄製の門扉があるのですが、それらに一文字ずつが記され、全体でWASEDAとなっているのだそうです。また門扉の多数の十字状の模様は、大隈家の家紋である「裏梅剣花菱」という紋をモチーフとしているのだそうです。
大隈講堂については大学発行の早稲田ウィークリー内の記事にもいろいろ載っているので興味のある方は御覧下さい。
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大隈講堂玄関より西早稲田キャンパス
Photo 2006.2.15
「裏梅剣花菱」をアレンジした門扉の模様がシルエットになって、向こう側には西早稲田キャンパスの建物群が建ち並ぶ。この門扉は正面に向かって左側の2枚。WASEDAのWとAが中央に入っている。たまたま入学試験だったため、キャンパス入口にはフェンスが張られていた。
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大隈講堂玄関ホール
大講堂は最後部がカーブを描いているので、玄関ホール側の壁面(写真右側)もカーブしている。
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大隈講堂1階客席最後部
玄関ホールから大講堂内に入ってすぐの場所は、2階客席があるため天井が低い。しかしそこには流線型のカーブを描いたちょっと幻想的な天井がある。
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1階舞台袖から大隈講堂客席
天井や壁が3次元的にカーブしており、全体に卵形をしている大講堂。天井にちりばめられたダウンライトが星のよう。
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大隈講堂2階客席最前部
2階客席も優美なカーブを描いて並んでいる。
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大隈講堂時計塔
大隈重信候が人生125歳説を唱えたのに因んで、大隈講堂時計塔の高さは125尺(約38m)で設計された。2007年には早稲田大学は創立125周年を迎える。
さて別件情報ですが、大隈講堂のそばには、第二学生会館の跡地に大隈記念タワーが最近竣工しました。大隈講堂が早稲田の最初の125年に因んで125尺の高さであることを受けて、大隈記念タワーは大学の次の125年の発展を期待して、もう125尺高い250尺(75.75m)の高さになっています。この件については、またその内に。
早稲田大学大隈講堂 その1
早稲田大学大隈講堂 その2
早稲田大学大隈講堂 その3
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