都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

上御代の台の家

2013-07-06 | 板橋区  
旧上御代の台分譲住宅地の住宅
所在地:板橋区板橋4-37   Google Map
構造・階数:木造・平屋
Photo 2013.6.1

 板橋4丁目あたりは、1938(昭和13)年に板谷商船という会社が、上御代の台分譲住宅地として分譲した住宅街。昔の住宅分譲地はしばしば高台にあったりするが、ここはそうではなく、どちらかというと石神井川に近い場所にある。

 当時の建物は残念ながらほとんどないようだが、このお家はもしかするとと思わせる。ただ、近代建築系の資料には載ってないようなので詳細は不明。

 出窓はアルミサッシのようにも見えるが、ステンドグラス状のものも嵌っている。昔のものを一部再利用したのだろうか。

 玄関上の小屋根、柱頭は様式建築風、中国系の方のお家らしく、そのためかどうかは分からないが、妻面には虎のレリーフがある。基本的に洋館なのだが、この虎があることで、いきなり香港かなにかのお家に見えてきてしまうところがおもしろい。

#古い建物 板橋区  #住宅系  #戸建て住宅 
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板橋4丁目

2013-07-05 | 板橋区  
板橋4丁目の小階段
所在地:板橋区板橋4-3と4の間   Google Map
段数 :4段
Photo 2013.5.19

 最近は小さな階段にも手摺が付いていることがある。

 波型の手摺が付いていたりすると、なんだかアートっぽく見えてしまうからおもしろい。

みどり薬局
所在地:板橋区板橋4-25   Google Map
構造・階数:木・2F
Photo 2013.5.19

 モルタル洗い出しの看板建築。

 十字マークもモルタルで立体的に造ってるのが珍しく、おもしろい。

#階段・坂 板橋区  #古い建物 板橋区  #看板建築 
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新板橋駅そばの階段

2013-07-03 | 板橋区  
都営三田線 新板橋駅 A1出口と、出口わきで中山道から下る階段
所在地:板橋区板橋4-1   Google Map
Photo 2013.5.19

 左の階段は、国道17号線(中山道)から石神井川沿いの低地方面へ下るもの。

 階段下の板橋4丁目あたりに住んでいる人が地下鉄に乗る場合、左の階段を上りきって台地上の国道17号沿いにいちど出てから、右の地下鉄への階段を下りて行かねばならない。なぜならこの建物の下の方には入口がないから。

 どうしてこんなことになったのかは知らない。個人的には面白くて仕方ないが、これ、地元の人は納得してるんだろうか?

新板橋駅 A1出口西側の階段
所在地:板橋区板橋4-1
段数 :42段(下から10・14・16・2段)
高低差:約8m
Photo 2013.5.19

 上写真の左側の階段を下から。左側に聳えてるのが、A1出入口がある建物。

 このコンクリートの壁のすぐ裏側に改札へ向かう階段があるはずなわけで、それを知ってると、なんだか釈然としない。なんでそうなるかなぁ。

都営三田線 新板橋駅 A2出口と出口わきの階段
所在地:板橋区板橋1-52と53の間   Google Map
段数 :16段
Photo 2013.5.19

 こちらは国道17号(現中山道)南側にあるA2出入口。階段上を横切っているのが国道17号。上空は首都高速中央環状王子線の高架。

 JR板橋駅から北へ向かうと、石神井川へ向かって斜面を下るよりも前に、中山道(国道17号)が通っている盛り土に突き当たる。都営三田線新板橋駅のA2出入口は、盛り土の法面に造られている。また、出入口のわきには国道へ上る階段がある。

 盛り土の法面(のりめん)に地下鉄の出口があるのは珍しい。中山道には16段の階段を上るか、少し西の方へ行かれたし。

 昭和初期に造られた新しい中山道(国道17号・1933年全通)は、既に市街化していた板橋駅前周辺を避け、北側に通された。旧中山道の方は、いわゆる「板橋」で石神井川を渡るまでは台地上を通っている。新しい中山道も基本的には台地上にあるが、少し北側に石神井川が流れているため、やや台地の北のキワ部分を通ることになっている。またこの道には市電(都電)も1929(昭和4)年に通されている。

 一方、中山道と直交する埼京線(赤羽線:1885(明治18)年に日本鉄道品川線として開通)は、台地上の旧中山道と交差する場所にある板橋駅(標高約26m)から、十条駅(約21m)に向かって5mほど下り、途中で石神井川を渡っている。

 埼京線は、国道17号(中山道)及び市電軌道と交差するあたりでは浅い切通しで、ここにそのまま橋を架けると電車が通れなくなる。そこで後から造られた国道の方が、盛り土を4m程度上って鉄道を越えることになったようだ。市電でも坂を上れるようにしたため、橋の両側は長さ300m程度にわたって盛り土になっている。

 台地の北のキワ部分の道路に盛り土がされたので、北側斜面は高低差が増し、強調されることになった。一方、板橋駅の方から北へ向かうと、街なかにいきなり堤防状のものがあらわれることにもなった。

 長々と書いてきたが、そんなわけで都営三田線の新板橋駅の出口は、へんてこなことになっている。

#階段・坂 板橋区  #鉄道  #橋 
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滝野川あたり

2013-07-02 | 北区   
滝野川八幡通り商店街
所在地:北区滝野川5-21   Google Map
Photo 2013.5.19

 電線がすごい・・・。

 電気、電話、有線、光ケーブル、街灯の電線がたくさん。電柱を立てずに途中から線を曲げたりすることもやっていて、そのための補助的なケーブルもあって、なんだかもうくちゃくちゃ。狭い商店街なので地下化も簡単ではなさそうで、さてはて。

所在地:北区滝野川3-44
Photo 2013.5.19

 商店街わきの横丁を見やるとそちらも電線の嵐。よく見ると、切れて垂れ下がっているようなものも。なんだか危なっかしい。

所在地:北区滝野川4-9   Google Map
Photo 2013.6.1

 滝野川住宅という集合住宅の敷地入口にある謎のコンクリートの塊。ネットで見たところでは、旧東京第二陸軍造兵廠の動力室というものらしいが、詳細は不明。

 見るからに厚そうなコンクリートで、開口部もほとんどなく、妙に迫力がある。

#古い建物 北区  #街並み 北区
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滝野川八幡神社

2013-07-01 | 北区   
滝野川八幡神社 神楽殿
所在地:北区滝野川5-26   Google Map
Photo 2013.5.19

 かなりはっきりしたむくり屋根になっていて、軒下の垂木までカーブを描いている。

 むくり屋根は東日本にはあまり多くないと言われている。西日本では住宅などの屋根でも使われているが、東日本ではあまり見掛けない。数寄屋建築や神社の神楽殿、大きな住宅の入口部分(式台)など、優しげな感じ、暖かみを出したい場合などに用いられるらしい。

滝野川八幡神社 木造鳥居の継ぎ手
建設年:1870(明治3)年
Photo 2013.5.19

 鳥居の柱は金輪継(かなわつぎ)と呼ばれる伝統的木造継ぎ手技法で上下に繋がれている。複雑な立体的形状を造ってそれを噛み合わせ、最後に込み栓と呼ばれる木片を中央に差し込むと二つの部材ががっちり噛み合って動かなくなる。昔の人が考え出した独特な構造法だ。木造継手を明瞭に間近に見ることができるのは珍しい。

 土台の石には「明治三 庚午 年八月」と記されている。庚午(かのえうま)は十干十二支による年号表記。後の時代に柱を修理する際に金輪継を行った可能性もあるが、そうでなければ140年余り前に造られた継ぎ手だということになる。

#古い建物 北区  #神社 
コメント (2)
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