「いかに生きるか」を創作のテーマとして描き続けた
作家・山本有三が、執筆に敵した環境を探し、
昭和11年から21年まで家族とともに暮らした家が、
三鷹村(現・三鷹市)にあるこの洋館です。
子どもの頃読んだことのある代表作の一つ
「路傍に石」もこちらで執筆されました。
この作品は、4度も映画化されているそうです。
そういえば「路傍の石」を読んでいた時に
「懐かしい、映画で見たわ」と、
母が言っていたことを思い出し、記念館へ行きました。
有三作品は、他にも「嬰児殺し」が3度、
「真実一路」「生きとし生けるもの」が2度映画化、
名だたる俳優が演じて実写化されてきたのです。
昭和30年代のポスターには、子どもの頃にテレビで見た
俳優さんの若かりし頃の姿を拝見できてうれしくなりました。
展示されているものの多くは、「畑三郎コレクション」
この機会を逃すと見ることができない可能性もあります。
まるみの映画館通いは80年代からです。
「お姉さん、リュックしょってどこに行くのかな?」と、
近所の子どもに言われたりしていました。
(2本、3本と観るためにリュックの中身はお弁当やお菓子)
まるみの行先は、当時歩いて行けた「三鷹オスカー」
3本立ての名画座で、その番組編成も魅力でした。
(閉館した日は号泣)
途中で頭が痛くなったりして3本見ることは少なく、
リバー・フェニックス特集とかごくわずかだったのですが、
「イヴの総て」「慕情」「追想」など私が生まれる前の作品も
映画館のスクリーンでしっかりと観ていたのです。
上映していたのは洋画が多かったように思いますが、
監督特集などもあったので
きっと「路傍の石」なども上映したことでしょう。
(観ておけば良かった)
この機会を逃すと見ることができなくなるかもしれない。
その想いでまるみのあっちこっち巡りは続きます。
三鷹市山本有三記念館
東京都三鷹市下連雀2-12-27
2016.12.3
※この展覧会は3月20日まで開催しています。