本年度アカデミー賞3部門ノミネートの他、
ヨーロッパの映画祭で監督賞などを受賞した作品。
1949年、冷戦下のポーランドで、
歌手を夢見るズーラとピアニストのヴィクトルが出会い、
時代に引き裂かれ、幾度も別離と再会を繰り返しながらも
激しい恋に落ちる情熱的なラブストーリー。
水中で浮かびながらアカペラで歌うズーラ、
「ロック・アラウンド・ザ・クロック」に合わせて
パリのクラブで踊り狂うズーラなど
彼女なしではこの映画は成り立たない魅惑的な女性。
「2つの心」という曲がこの映画のすべてを物語るように
民族舞踊団の舞台になり、国に利用され、東へ西へと流転する
退廃の美しさまで感じさせるスラブ調の美しくも物悲しい歌。
憂愁に閉ざされる時間が、お互いを一層に求め合い、
二人の心情を奏でる音楽が、運命の恋を
情感たっぷりに描くこの作品を引き立てます。
冷戦下の抑圧的な時代背景をも感じられ、
ハードボイルド・タッチで描き出す、
光と影のコントラストが強調されたモノクロ映画。
監督:パベウ・パブリコフスキ
出演:ヨアンナ・クーリグズーラ/トマシュ・コットヴィクトル/
ボリス・シィツカチマレク/ アガタ・クレシャイレーナ/
セドリック・カーンミシェル
2018年/ポーランド・イギリス・フランス合作/88分
映画と一緒におススメの“バタフライピーチソーダ”
「よく混ぜてお召し上がりください」と言われたとおりにすると
色が変わり、ほろ苦くもスッキリしたソーダで、
よく考えたものと感心しました。
ツレは、このドリンクが気に入ったようで「また飲みたい」とか。
でも、この映画公開中のみの限定商品で、
東京なら有楽町と渋谷のヒューマントラストシネマ、
テアトル梅田、シネ・リーブル神戸のみです。
ヒューマントラストシネマ渋谷
2019.7.15