'07/09/04の朝刊記事から
ズボン下げてパンツ露出 腰パンに禁止条例
米南部「非行の象徴」
【シリコンバレー・時事】ぶかぶかズボンを腰までずり下げてパンツの一部を露出させる「腰パン」と呼ばれる若者ファッションを、禁固刑など厳罰で取り締まる条例が米南部の自治体で相次ぎ導入されている。
法による服装規制に反対論は根強く、「人種差別だ」との批判も上がっている。
米メディアによると、ルイジアナ州マンスフィールドは15日から、腰パンを公然わいせつ罪と判断し、違反者に最大15日間の禁固刑か150ドル(約17,400円)に上る罰金を科す。
南東部の拠点都市アトランタの市議会も同様の条例施行を検討中だ。
腰パンは、ベルトを与えられない服役囚が大きめの囚人服をずり下げて着用したのが発祥とされる。
ヒップホップ歌手が取り入れ、1990年代以降に若者文化として日本を含む世界中に広まった。
米国では「少年非行の象徴」との見方もあり、腰パンを禁止する学校が多い。
しかし、法規制となると話しは別だ。
表現の自由を侵害し、違憲との指摘があるほか、腰パン流行は黒人層が中心のため、人権団体は、「人種差別的な法律」と批判しているという。