Kodak DC4800
'07/08/06の朝刊記事から
口蹄疫の感染源
動物研究施設か
英当局が調査
【ロンドン5日共同】英南部サリー州ギルフォード近くの畜産農家で約60頭の牛から家畜伝染病の口蹄疫感染が確認された問題で、英保健衛生当局は5日、牛から検出されたウィルスと、感染農家近くの動物研究施設が保管していたウィルスが同型で、感染源となった疑いがあるとして同施設の立ち入り調査を実施した。
ブラウン首相は4日、夏休みを打ち切ってロンドンに戻り緊急閣僚会議を開催。
感染源や幹線規模の把握、拡大防止に全力を挙げる構えだ。
感染した牛約60頭は同日、処分された。
感染源の疑いのある研究施設は、大手動物用医薬品メーカー「メリアル」が所有。
この施設で7月中旬、ワクチン製造に使われたウィルスと、感染牛から検出されたウィルスが同型だったとされる。
英政府系の研究施設も隣接しており、同様に調査対象となっている。
英国では2001年に口蹄疫が大流行、畜産業や観光業が深刻な打撃を受けた。
今回も肉類や家畜の輸出停止による影響が懸念されている。
国内でのすべての牛と豚、羊の移動が禁止されたことで、この時期に各地で行われる農業見本市を中止する動きも出ている。