ギリシャの財政危機はどうなるのか。IMF(国際通貨基金)への債務は期限がきても支払らず、このままではEU{欧州連合)からの金融支援も凍結されそうだ。5日に行われるEU再建策をめぐる国民投票の結果によってはデフォルト(債務不履行)に陥り世界経済は混乱の度を深め、わが国への影響も避けられない。
現地からのテレビ画面を見ていたら、お年寄りが銀行のATMの前で60ユーロ(8000円)しか年金を引き出せず困惑している姿があった。日本ではこういう事態になることはないが、69年前の昭和21年2月16日、弊原内閣のとった金融緊急措置令(新円切り替え)で、ギリシャと同じような事態が起きている。敗戦後の超インフレで財政は破綻し、政府は突如、すべての預貯金を封鎖し、給与も月額世帯主500円、扶養家族一人に月100円までしか新円で支払わないと発表した。
わが家では、すでに父は定年で給与生活を終えていたが預貯金の凍結は響いた。さらに3月Ⅰ日には物価統制令が改正された。わが家では父の定年後を考えて、戦時中、借金をして家作を作り、その家賃をあてにしていたが、その家賃が統制令で、ものすごいインフレにも拘らず値上げを禁止されてしまった。わが家だけではなく、この金融緊急措置令によって、給与生活者はもろに影響を受け、生活するために、タンスの中の衣類を売ったりする”タケノコ生活”を強いられた。
ギリシャの財政危機は歴代の内閣の放漫政策の結果によるもののようだが、EUへの加盟による影響もあるかもしれない。デフォルトを避けるため、多分国民投票ではEUへの残存が決まるとは思うが、結果の如何にかかわらず、国民は当分の間、厳しい生活を続けざるをえないだろう。対岸の火と思わず。わが国もしっかりとした舵とりをお願したい。
現地からのテレビ画面を見ていたら、お年寄りが銀行のATMの前で60ユーロ(8000円)しか年金を引き出せず困惑している姿があった。日本ではこういう事態になることはないが、69年前の昭和21年2月16日、弊原内閣のとった金融緊急措置令(新円切り替え)で、ギリシャと同じような事態が起きている。敗戦後の超インフレで財政は破綻し、政府は突如、すべての預貯金を封鎖し、給与も月額世帯主500円、扶養家族一人に月100円までしか新円で支払わないと発表した。
わが家では、すでに父は定年で給与生活を終えていたが預貯金の凍結は響いた。さらに3月Ⅰ日には物価統制令が改正された。わが家では父の定年後を考えて、戦時中、借金をして家作を作り、その家賃をあてにしていたが、その家賃が統制令で、ものすごいインフレにも拘らず値上げを禁止されてしまった。わが家だけではなく、この金融緊急措置令によって、給与生活者はもろに影響を受け、生活するために、タンスの中の衣類を売ったりする”タケノコ生活”を強いられた。
ギリシャの財政危機は歴代の内閣の放漫政策の結果によるもののようだが、EUへの加盟による影響もあるかもしれない。デフォルトを避けるため、多分国民投票ではEUへの残存が決まるとは思うが、結果の如何にかかわらず、国民は当分の間、厳しい生活を続けざるをえないだろう。対岸の火と思わず。わが国もしっかりとした舵とりをお願したい。