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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

三橋貴明氏のTPPの現状について ・ 東田剛氏のTPPの現状「日本が包囲網に」

2014年02月27日 | 経済

ソチ・オリンピックの華麗な試合に夢のような時間を過ごしましたが、その間にも三橋貴明氏がTPPの現状についてその対策も
書かれています。


さて、皆さんが誰かと交渉するときは、どうしますか。特に、↓こんな人が交渉相手だったとき。

「こっちには一歩も引けない理由があるんですよ、察してよ! 譲歩なんて無理だよ」
「そちらは、結局、交渉を妥結できればいいんでしょ。なら、譲歩しなよ」
「交渉離脱なんてしたら、我々の関係が悪化するかも知れないよ。それでもいいの? 譲歩しなよ」

 結局のところ、TPAを持たず、背水の陣のアメリカに対し、日本が「交渉力」とやらを発揮できるはずもなかったわけです。
 しかも、先日も書いた記憶がありますが、日本サイドは、
交渉妥結が目標」となっているようにしか思えません。


 アメリカ側は、
「日本の市場にアメリカ企業をできるだけ有利な条件で参入させ、所得を稼ぐこと」 と、明確な目標がある(しかも、一応、アメリカの国益には沿う)のに対し、こちらは「交渉妥結」が目標になってしまっているわけです。
交渉力も何もあったものではありません。そもそも、交渉力も目標も非対称なのです。


 辛うじて「助かった」のは、日本側が事前に「農産物の関税では譲歩しない」という国会決議を通しておいたことです。

『TPP合意、先送りへ 日米関税協議まとまらず
http://www.asahi.com/articles/ASG2S77LDG2SULFA032.html

 シンガポールで開かれている環太平洋経済連携協定(TPP)の閣僚会合をめぐり、最大の焦点である日米関税協議が合意しない見通しとなった。甘利明TPP相が24日夜、米通商代表部(USTR)のフロマン代表と再協議したが、農産品の関税撤廃などで両国の溝は埋まらなかった。25日に閉幕する今回の閣僚会合では、TPPの妥結は先送りされる方向だ。

 TPPは4月に予定される安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談で、主要議題の一つになる見込み。
だが、首脳会談で「大筋合意」できるメドが立っていないうえ、妥結期限も決まっていないため、TPP交渉全体が長期化する可能性がある
 甘利氏は24日夜、フロマン氏との会談後、「依然として日米の主張に隔たりがかなりある」と記者団に語った。
フロマン氏も記者団に「日本の農産品などについて話し合ったが、溝はまだ残っている」と述べ、協議が平行線に終わったことを認めた。
両氏は今後の交渉について、日米の事務レベルに戻して調整を続けることで一致したが、今回の閣僚会合では両氏による協議は行われない見通し。(後略)』

 国会決議がある以上、日本側はコメや牛肉といった重要五項目(品目数は586)について、「全品目の原則関税撤廃」は絶対にできません。日本側は、関税があまり意味をなしていない一部の「品目(項目ではありません)」について、関税引き下げを提案しましたが、アメリカ側は「原則全面撤廃」を譲らず、協議は物別れに終わりました。


 ここで注意しなければならないのは、アメリカとの協議が不調に終わったことについて、
「え? いいの? アメリカと合意しなければまずいんじゃ・・・・。日米関係が・・・・」
 などと、日本国民が勝手に思い込み、「協議が合意に至らなかった」ことについて「悪いことなんじゃ」などと見当はずれの罪悪感を抱いてしまうことです。要するに、町内会の会合と、国際政治を同一視してはならない、という話でございます。

 どうも、日本国民は外国との「緊張関係」に長期間、耐えることが苦手のように思えます。
外国との緊張関係やゴタゴタに耐えきれず、暴発したり、あるいは国益を損なう「落としどころ」を探る傾向が強いのです。


 何度か書いていますが、尖閣諸島の問題は解決しません。今後、200年間以上、日中間の争いの素になるでしょう(中国共産党が存在する限り)。

「ならば、尖閣諸島の問題はどうやって解決すればいいんだ・・・」
 などと思わないことです。問題が長期化し、一向に解決に向かわず、日中間で揉め事が絶えない状況が「正常」なのです。
この世界はユートピアではありません。

 アメリカとの関係も同じです。別に、TPPから離脱しようとも、日米同盟関係は小動もしないでしょう。何しろ、日米安保条約が弱体化すると、アメリカのパックスアメリカーナは完全に終わります。

「え? TPPが決裂すると、安全保障上も悪影響が出るんじゃ・・・」
 などと思っていたならば、そもそもTPP交渉に参加するべきではありません。
何しろ、本当に安全保障に影響があるならば、軍事的にアメリカ依存が強い日本が「交渉力」とやらを発揮する余地など、最初からなかったことになってしまいます。
「攻めるべきは攻める。守るべきは守る」ではなく、「攻めるべきも守る。守るべきは譲渡する」程度の交渉しかできないでしょう。

『甘利氏「国有企業で一定の方向性」 TPP閣僚会合2日目 米強硬姿勢続けば離脱も視野
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140224/fnc14022409570003-n1.htm

 甘利明・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)担当相は23日、シンガポールで記者団に、日米と新興国が対立する国有企業改革の議論で「一定の方向性が出てきている」と述べた。一方、日本政府は米国が強硬的な市場開放を要求し続けることから、今会合で関税協議が進展しない場合に交渉を離脱する案の検討にも着手した。(後略)』

 ようやく「離脱」の文字が新聞に踊り始めました。むしろ、日本側が「離脱」を真剣に検討することこそが、日本の交渉力を高めます。
(ちなみに、筆者は現状のTPPには反対の立場なので、「交渉力を高めて参加しろ」などと言いたいわけではありません) というよりも、日本側に残されたたった一つの「武器」が、「離脱の検討」であると言い換えてもいいでしょう。

 現状、農産物の関税問題については、「日本 vs 他の全てのTPP交渉参加国」という状況になっています。
TPP推進派の皆様は、「TPPは多国間交渉だから、日本は団体でアメリカに立ち向かえる」などとお花畑なことを言っていましたが、現実には、
「日本が交渉参加国の中で孤立する」
 という状況も、論理的には起きえるわけです。そして、実際に起きています。


 というわけで、日本政府ではなく「日本の国会」は、条件付きで構わないので、TPP離脱の決議を検討し始めるべき時期です。
民主主義国において、議会が「TPP離脱」を決議してしまった場合、たとえ政府が交渉をまとめたとしても、国会が批准しないという話になります。相手国側は、バカバカしくなって交渉打ち切りになるでしょう。


 そして(TPPには反対なので、あまり書きたくないのですが、あえて書きます)国会がTPP離脱決議の検討を始めることこそが、日本の「交渉力」において最強の武器になります。真の意味でTPPにおける「交渉力」を持ちたいならば、目的を「交渉の妥結」ではなく「国益の追求」とし、「国益の追求が少しでもできないなら、即、離脱」 といった態度で交渉に臨まなければならないという話です。


☆ 三橋貴明氏のお話でした。 自民党内でTPP推進派に反対し、国会決議まで持って行けるようあらゆる手段を考えた西田先生。
  じかに西田先生にそのご苦労を伺っていたので、この三橋さんのお話を万感の思いで読んでいます。(まだ早いか・・・)

  自民党内で討議もできず、安倍総理に会って話もできない西田議員は、苦悩の日々でした。
  自民党は民主党のようにトップだけが議論抜きで決めていく、といったことはしないで「話し合いを何度も積み重ね深めていく」ことを
  訴えておられたのですが、西田議員が他の会議に出ている時に、決められているという信じられないことが続いていたのです。
  党内で西田氏に嫉妬する(議員の内部は嫉妬が強いらしい)人たち、西田氏が閣僚に入らなかったのは、「自由な立場でものが言える」
  ということでした。

  3月に西田氏のお話を伺いに行くつもりですが、西部先生や佐伯先生、藤井聡・中野剛司・柴山佳太氏その他「学者」がついています。
  安倍総理はまだあの竹中などの話をきいているのではないでしょうね。
  アメリカですら国家の上を行くグローバル新自由主義経済に疑問を持っています。
  今回、三橋さんのお話の通りになればいいと願います。

ところで本日、東田剛氏のTPPに関するご意見も入ってきました。



東田剛


TPP交渉の閣僚会合の結果はもう出ているんでしょうが、これを書いているのは24日の深夜。

「甘利!フロマン!よよいのよい」の野球拳は二度目も不調に終わり、「大筋合意、先送りの公算」という報道を見たところで、その時点までの情報を前提にして書いていることを、予め、お断りしておきます。
25日に状況が急変してしまっていたら、お許しください。

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014022400864&m=rss&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

さて、東京新聞の記事によれば、アメリカは、国営企業や知的財産権の扱いで、新興国との協議に譲歩し、関税分野の対立だけを残して、日本を孤立させるという戦略をとっていたそうです。
しかし、アメリカが新興国との協議でガメたので、むかついた新興国は「関税協議が進まなければ、最終的な判断はできない」という戦略をとったらしいです。
おかげで、「日本のある交渉担当者は「関税以外の難航分野ももめていて、正直ほっとした」と胸をなで下ろす」と、まあ、なんとも情けない状況。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022402000125.html
いずれにしても、日米二国間の関税交渉で勝負が決まることになり、日本は、他のすべての交渉参加国から包囲されている状況に変わりありません。
conomics/news/CK2014022302000106.html">http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022302000106.html

だから多国間交渉ったって、実質、日米交渉になるって言っただろうが・・・。
それから、中国包囲網じゃなくて日本包囲網だとも言ったよな。

「聖域なき関税撤廃を前提としないと確認したから交渉参加!」「国家百年の計!」とはしゃぎ、「攻めるべきは攻め、守るべきは守る!」と勇んだ、あの一年前の興奮はどこへやら。

<参考:一年前に東田剛が書いたこと>
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/02/27/korekiyo-32/

産経新聞は「日本政府は米国が強硬的な市場開放を要求し続けることから、今会合で関税協議が進展しない場合に交渉を離脱する案の検討にも着手した」と報じています。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140224/fnc14022409570003-n1.htm

しかし、アメリカ様は、そんなことはとっくにお見通しですから、ちゃんと退路は断ってあります。

「アメリカ議会調査局は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、交渉が妥結しなければ日本とアメリカの関係が後退する可能性があると指摘する報告書をまとめました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140222/k10015444421000.html

しかも、四月には、オバマ大統領が来日。


交渉の途中離脱は日米関係を悪化させるって話も、TPP反対派は口を酸っぱくして言ってたんですが。

ついでに、靖国参拝による日米関係のぎくしゃくを利用してやれっていう動きも出ています。当然ですね。

「TPPは日米関係にプラス、靖国参拝は何の得にもならず=米議員団」
http://realtime.wsj.com/japan/2014/02/20/tpp%E3%81%AF%E6%97%A5%E7%B1%B3%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%80%81%E9%9D%96%E5%9B%BD%E5%8F%82%E6%8B%9D%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%AE%E5%BE%97%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%AA/


ジャパン・ハンドのマイケル・グリーン氏も、一足先に日本に入って、せっせと工作。
「お前らジャップは、俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ、グリーンだよ」と意見交換してから、記念写真をパチリ。
https://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/detail.php?id=3294

今回の会合で、仮に、大筋合意が見送りということになると、アメリカは11月の中間選挙もあって動きが鈍くなるので、交渉は長期化するだろうと言われております。

つまり、日本は、時間をかけて、いたぶられ続けるということになるのでしょう。
そして、耐えきれなくなったら、「TPPを梃子にして農業の構造改革を!」という理屈に逃げ込むんでしょう。

アメリカは、日本をその方向へと追い込む手も打ってあります。

自動車関税、農産品と同時撤廃 TPPで米が日本に20年猶予案
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140223/fnc14022308020003-n1.htm
さすがアメリカ、手慣れたもんですね。

いやはや、まるで、大人と子供です。
てんで、勝負になってません。(以上)

☆ 本当はどうなのでしょうか。次々と状況は変化するのでしょうけれど、日本は「脱退」を考えるべきと思いますが。



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グローバル新自由主義はダメですよ、安倍さん・・・柴山佳太先生の忠告、他に昨日の田母神さん。

2014年02月06日 | 経済

三橋貴明氏のメルマガに気になる記事がありました。
佐伯啓思教授の教え子の学者、柴山佳太先生からです。「ダボス会議の阿部発言」です。
安倍さんは外交は素晴らしく、昨日は西村眞悟氏もそう仰っていました。

しかし、私は昨年末、藤井隆教授の主催する京都の『グローバル新自由主義を乗り越えて』で、いいえ、それ以前にも
竹中氏に影響されているのか、それとも小泉さんの影響を受けたのか、または安倍総理が『グローバル』を考えているのか、
水島さんや西田昌司さんも、『グローバル』のことについて懸念されていたので、青山繁晴さんは直接仰っているのを聴いたのですが、
「経済問題以外は安倍さんと同じ考え」と・・・

そして柴山佳太さんのこの文です。ご紹介まで。



From 柴山桂太@滋賀大学准教授

新興国の通貨下落が話題となっています。アメリカの量的緩和縮小による資金の引き上げが主な原因です。

http://www.nikkei.com/article/DGKDZO66323000U4A200C1FF2000/

97年のアジア通貨危機の時とは違い、マネーが流出している国のほとんどが変動為替相場制で、外貨準備も積み上げているようです。

下の記事(『エコノミスト』誌の論説)は、パニックさえ起こさなければ危機の連鎖は防げるとしています。
ただし、こればっかりは蓋を開けてみないとわかりません。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39849

97年の再来を防げたとしても、次のことは確実に言えます。新興国は通貨防衛で利上げしますので、需要の減退による景気悪化は避けられない、ということです。不動産バブルが弾けるところも出てくるでしょう。新興国経済の先行きは波乱含みです。

大きく見れば、アメリカの量的緩和縮小は「ドル安」政策の休止です。利上げ観測も強まり、ドル安が是正されていけば、新興国はこれまで以上に輸出主導の成長を後押ししていくことになるでしょう。

新興国の市場が縮小するなかで、今度はアメリカを中心とした先進国が世界経済を支える番だ、というのが大方の見方でしょう。
しかし、本当にそううまく事が運ぶのでしょうか。

問題は、アメリカの景気回復が本当に力強いものとなっているのか、という点です。個人消費は順調に伸びているようですが、量的緩和縮小の影響は未知数です。くわえてドル安で輸出が減速する恐れもあります。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO66153920R30C14A1FF2000/

もっと問題なのは欧州でしょう。事実上の債務デフレに入っている上に、投資家のリスク回避傾向が強まると、ギリシャやキプロスの債務問題が再燃する可能性があります。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39859

前回、中国と北朝鮮の経済関係について書きました。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/01/23/shibayama-23/

地域の「中核」となる国の景気悪化は、「周辺」の小国に影響します。
EUの場合には、ギリシャやキプロスだけでなく、中東欧への影響が心配です。
(特に対外債務の大きいハンガリー、ポーランドの通貨が売られています。)

リーマンショック以後の危機は、第一幕(アメリカ)、第二幕(EU)と来て、いよいよ第三幕(新興国)が開き始めたと思います。
そして本当にまずい状況になるのは、第三幕目からです。


先進国と違い、新興国の場合には経済基盤が脆弱で、危機への対処能力に限界があります。なので危機が大きくなると内部が揺らいで政治体制が混乱したり、(またその国が大国に挟まれた小国である場合には)地政学的リスクに発展していく懸念があるからです。

2014年は新興国で選挙が集中するとか。下の図によると、インド、インドネシア、トルコ、南アフリカ、ブラジルなど、今回の危機の舞台となっている国々で大きな選挙(大統領選挙や総選挙)があります。今年は「新興国選挙イヤー」です。

https://www.toyo-sec.co.jp/trust/report/pdf/20131220_report_05.pdf

ウクライナやハンガリーでは、ロシアの影響力が強まっており、なにやらきな臭いことも起き始めました。ロシアも今回の通貨安で無傷ではいられず、資源価格の下落から成長率も鈍化。ソチオリンピックという「お祭り」が終わった後、国内が騒がしくなってくると思います。

危機のフェイズは経済から、徐々に政治や国際政治へと移行していくはずです。その行方に、今後も目を光らせておかなければなりません。

それにしても、安倍首相のダボス会議の講演には参りました。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html

「日本はこれから、グローバルな知の流れ、貿易のフロー、投資の流れに、もっとはるかに、深く組み込まれた経済になります。
外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。
 日本の資産運用も、大きく変わるでしょう。1兆2000億ドルの運用資産をもつGPIFについては、そのポートフォリオの見直しを始め、フォーワード・ルッキングな改革を行います。成長への投資に、貢献することとなるでしょう。」


外国投資を呼び込み、日本の年金を外国投資にも積極的に振り向ける・・・って、このご時世にですか? 
日本人は、世界の心配をしている場合ではないのかもしれません。

☆ 安倍総理は藤井聡教授など、また官僚に中野剛司氏をかかえているのに、竹中氏らグローバル経済・TPP推進などのアメリカの影響を
  受けたというところの人を呼び、民間の企業主を諮問機関に招き、自民党内部で反対する西田昌司さんらを遠ざけ、さらに
  三橋貴明氏に「政商の傀儡政権」と酷評され、いったいどうなるのでしょうか。
  平沼先生が危惧した通りになっていっている、今ならまだ大丈夫なので、「慢心」にならないように、どうかよろしく。
  青山さんが以前「自民党の慢心」と言っていたことや、舛添さんを支持表明も恐ろしい。
  真正保守の学者の先生方が警告しています・・・。

  さっきまでパソコンがつながりが悪かった・・・WiMAXでつないでいるのですが。更新やコメントが遅くなったらどうしょう。

☆☆  昨日の西村眞悟先生の会に、田母神さんが演説
  大笑いで楽しい演説でした。
  私は東京に来てあちこちで田母神さんのことを推薦しているのですが、タクシーの運転手さんは「選挙のことはほとんどお客さんから
  聴いたことはありませんね~、関心薄いのかも知れませんよ」と言っていました。

  昨日は後方の扉からいきなり水島さんが出て来られて、後のほうにいた私は「水島さん、心配してお電話したのですよ」と言うと
  手をさしのべられて「今から田母神が来ます」と言っただけでそれから姿は見ませんでした。
  疲れ切って顔色もよくない、田母神さんもお疲れでしょう、と心配していたのですが元気ですね~。

  「ネットではダントツ一位なんですよ。3・4位にいるようにマスコミではいわれていますが。
   都知事は私がなるのがいちばんです」って、そしていっぱい笑顔をふりまいておられました。

  西村眞悟さんの新しい著作「支那討つべし」を買いました。
  ところで三宅先生もいらっしゃっていて、いろんな方々と談笑されていたので、私は遠慮しました。
  会も終わり近く、コートを会場のクロークに預けた「番号札」を探したのですが・・・ない・・・
  廊下に出てバッグをひっくりかえして探したのにない・・・私が廊下で慌てふためいている間に、会は終わったようで、
  クロークに行って謝りながら事情を話すと健康保険か運転免許証の提示を求められ(私は運転しない、しようとも思わない、
  絶対に事故を起こすと思うので免許はない)、健康保険証を出して、いろいろ書類に書かされ、やっとコートとショールを
  返して貰ったところに、三宅先生が来られ、「さっき遠いところから応援に来られた、とあなたのことを紹介したのに
  いなかった」と先生に恥をかかせてしまった・・・申し訳ありませんでした。
  会場の向かいの道路でタクシーに乗り、帰りました。帰ったのは9時半過ぎ、ここからまた大変でした。
  お城よりも広い?ホテルで迷子になって自分の部屋に帰れない、ということが起こったのです。
  ホテルの方にお願いして道順?を教えて頂き、無事部屋までたどり着きましたが、高速エレベーターに乗り物酔いして、
  もうさんざんでした。

☆☆☆ 「君が代」歌いました。夏に喉の手術後「歌えなくなる可能性が強い」とお医者さんに言われていたので怖くて一度も
    歌っていませんでした。ですから声量を出すことなく響きだけで歌いましたが・・・あとで「本職のかたですか、すごい」
    なんて声をかけられて・・・嬉しかったですね・・・。

  では、今から田母神さん応援に駆け付けま~す。(無事、行けるか?)






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三橋貴明氏『日米欧・国家再生のために乗り越えなければならない課題』 ・ 渡辺哲也氏の寄稿

2013年12月19日 | 経済

【日米欧】国家再生のために乗り越えなければならない課題[桜H25/12/18]

・・・13分50秒ごろから、今月、京都で開催された「グローバル資本主義を超えて」のエマニュエル・トット先生の話も・・・(私も参加していた!)

日本では、先の臨時国会でようやく「国土強靱化基本法」が成立し、今後予想される首都­直下地震や東南海地震などのカタストロフィーへの対応に乗り出すこととなるが、新聞メ­ディアでは相変わらずの「土建国家悪玉論」が幅を利かせ、「利権政治復活」とのレッテ­ル貼りと、将来世代に対する無責任極まりない世論操作が蔓延っている。
むしろ日本再生­のためには、大マスコミの「報道利権」の打破こそが急務と言えよう。

一方アメリカでは­、これまで「金融工学」などと称して持て囃されてきた詐欺紛いのマネーゲームに対し、­「ボルカー・ルール」で規制を強化しようとの流れが出てきているが、これを実効性の有­るものにするためには、日本や欧州などとの連携が欠かせない。
その欧州では、欧州中央­銀行の下、各国の金融自主権が封印されているが、ドイツの存在感が強くなりすぎたおか­げでEU加盟国間の軋轢が強まり、格差も極大化して、ユーロ解体も囁かれるようになっ­ている。
そんな中、フランスのオランド大統領は財政均衡主義に抵抗しているが、果たし­てドイツや格付け会社からの圧力をかわす事が出来るのだろうか?それぞれに難問を抱え­る、日米欧の経済情勢を中心に解説していきます。
(動画の解説)



前回の【渡邉哲也】動き始めた「タダ乗り」との戦い
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/12/05/watanabe-6/の続きとなる。

 来年の確定申告(今年12月31日時点)から対外資産5000万円以上の申告義務が課せられることになっている。
実はこれまでも年収2000万円以上の人に限り、申告義務があったのだが、罰則がなかったため、事実上機能していなかったのである。
また、海外の機関との提携が不完全で日本側に海外資産を把握する仕組みもなかったのであった。

 しかし、前回述べたように、海外の金融当局との連携体制が完成し、これを把握できるようになったわけである。
そして、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金という罰則も付けられ、これが機能を始めるのである。

 誤解なきように申し上げれば、別に海外に資産を持つことそのものは罪でも何でもない。
しかし、主たる納税地が日本であり年収がないのにもかかわらず、海外に高額な資産を保有するのはおかしな話となる。
所得がないのに資産を買うことなど出来ないからである。
また、相続を理由としたとしても、日本で相続していれば日本に税金を支払う義務があるわけで、これも時効以外の理由では逃げられない。

 すでに日本の金融当局は、日本国籍保有者及び日本居住者の海外資産の保有状況を各国に問い合わせ、条約を元に各国は開示を始めている。このデータと申告内容に違いが生じれば、それが第一段階での税務調査の対象となると言う仕組みである。
そして、次の段階で日本の所得と海外資産保有量の差が生じている人が対象となる。

 この規制から逃れるには、本人を確定できない仕組みが必要となる。
しかし、昨年から外国人住民票制度が始まり、通名変更の規制が入ったため、本人を確定しやすい仕組みが構築されている。
そして、マイナンバー制度により、複数名義を利用とした取引も名寄せが完了することになる。
今まで架空や複数の名義を利用していた人は、これが一本化されることになり、過去の不正が明確になるということでもある。

 これから逃れるためには、海外に国籍と居住地を移すと言う手段があるが、それをしたとしても過去の居住実績が変化するわけではなく、日本に国内資産がある限り取り立て可能というわけだ。

 来年の確定申告以降、沢山のネズミが捕まることになりそうである。

PS
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<渡邉哲也からのお知らせ>

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「グローバル資本主義を超えて」2013.12.2~京都国際会議場にて (2)

2013年12月05日 | 経済

ああ、これがヴェルディなどクラシックの音楽だったら・・・こんなに苦労して書くこともないのに・・・。
でも、せっかく参加してきたのですからメモをもとに書いてみます。至らないところはお許しください。

前日は西田昌司氏の会でした。
西田先生とは直接お話していないが、西田議員と親しいご年配のご夫婦と隣になり、西田議員がそのご夫婦に「もうグチャグチャ!」
と言うのを小耳にはさんでしまった・・・。
このご夫婦は以前も何度もお会いしたこともあり、70代でお元気、私のことを「娘のように思う」と仰ってとても優しい。
「私は旧たち日系なんですよ」と言うと平沼・中山・三宅の各先生方を誉め、「西村眞悟さんは一言多いけど、気がスカッとする」と
笑って仰いました。
帰りの地下鉄も途中までご一緒しました。


翌日がこの「グローバル新自由主義を超えて」、朝10時から。何かあってはいけないと8時過ぎに「ロッジ」を出発。
「ロッジ」で教えられた近道というのを歩いているのになかなか着かない。
1時間以上歩いたのです。あとで思うと逆方向に歩いていた、実際は10分もかからないのに。

(前日、地下鉄の京都駅から「国際会議場」まで約20分乗って、長い長い通路を経て外に出ました。
暗くて景色がわからないし大変な田舎で、川をわたり、目の前には山が・・・。
宿泊は「国際会議場」の裏にある「ロッジ」で、費用も安く、お部屋も広々していて清潔なのですが、パソコンがつながらず
ケーブルもなく、テレビはあるのにつけることもできず、ラジオもなく・・・。
夜は本を読みながら眠ってしまいました。)

会場に行くのに比叡のふもとで誰も歩いていない、本来なら田園生活を謳歌したいのですが、美しい景色や澄んだ空気も
無事に会場に行けるのか、不安でたまらない気持ちでした。(後でもっと近いことを知ったのは帰る日の朝でした。)

藤井聡先生が(司会と講演の両方でした)ゆっくりとお話されました。

「トータリズム(全体主義)としてのグローバリズム」というタイトルで、グローバル主義の起源や政治哲学者のハンナ・アーレントの話、
イタリアのファシズム、ドイツのナチズム、ソ連のスターリン体制の基本的な特徴、
ご都合主義的な理屈が捏造、プロパガンダに活用され、論理的・倫理的な一貫性がない、人々は思考停止、必然的に凡庸な人が出てくる。
しかし凡庸な人の中にメチャクチャ頭のいい人がでてくる。悪の凡庸。(ヒトラーのナチズムなど「我々はアーリア人の~」など)

現代のグローバリズムにおける全体主義
1パーセントの「勝利集団」が互いに委託した社会・・・その壊滅には外部圧力が必要(伝統文化・家族のきづな・国家が必要である)

グローバリズムは「国境を無視」
そのために経済の不安定化・格差の拡大と固定・危機のグローバル化・金銭の影響力増進とそれ以外の価値の衰退
民主主義の衰退・国民国家の解体、文化・美徳・伝統・倫理の蒸発(文化文明の低俗化)


柴山先生のは大きな掲示板で表やグラフを示されたが、電光掲示板は目が疲れて長時間見ることが苦痛。
トッド先生は家族のありかたや識字教育で変わってきた欧州をお話されたが、美しいフランス語で話され、なのに、イヤホンの日本語で
聴く通訳が咳払いや最後まで訳していないことも多く、これも動画があればいいのだけれど、私は本を買ったので、敬愛する佐伯啓思先生との
対談を興味深く読んだ。

その後、質疑応答があり、中野先生が「官僚は私の言うことを黙ってきけばいいのだけれど(笑)、トッド先生と話したが、今はアメリカでも
新自由主義に懐疑を持ち出した。日本でも小泉政権の時のような熱狂的なグローバル主義の支持はない。
時間が必要だがそれまで日本が持つかどうか・・・漠然と心配している」

藤井先生は「バカになると思考停止、ソクラテスもバカ問題に殺された。
トッド先生は「フランスは独立自立を失っている。財務大臣はドイツの言うことを聴いている有様だ。フランスは自国の通貨を使えなくなった。フランスの大統領はドイツの副首相のようになっている。

ハジュン・チャン先生は外圧に従わざるを得ない現状、また社会保障制度の破壊と公共サービスの民営化なども問題に。
政府の外からの声を出すこと、日本は自国の政府が民意を言わねばならない。

藤井先生が言われたこと。
グローバリズムで世界が共倒れになる。
お金でカタをつけようとする社会が広がる。
お金では換算されない「安全保障」が崩壊する。
・・・わたしたちがひとつひとつ解決していくしかない。

中野先生が言われたことで印象的だったのは「エリートの劣化」「統治者は責任をとらず、自己責任というので一般庶民が批判
しにくくなった」「日本は緊縮財政と新自由主義を推進して、過去の大恐慌になるに至った歴史を学ぼうとしない」
「オバマをはじめ優秀な統治者がいない、ひとり怖いのがいた、プーチンだ」など。


いろいろ小さな手帳のメモを見ながら書いたが、走り書きがひどくて十分に判読できないところもあり、十分ではない。
youtubeで聴くにはまた一日かかるし、私が買ってきて読んでいる「まともな日本再生会議」(今の日本に必要なのは『真っ当な議論と真っ当な政策、グローバリズムと新自由主義はいらない)ということ。TPPなど害でしかない。

夜は「懇親会」に出席、三橋先生や中野先生、そしておもいきってトッド先生に話しかけました。ドキドキ・・・。
藤井先生はここでも司会、大忙しでした。海外からの先生方の挨拶も通訳「毎度おおきに、と言われています」なんて爆笑。
もっと長くご挨拶されていたのに。

・・・これは懇親会の会場、国際会議場内の食堂です。(国際会議場のサイトの写真)


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「グローバル資本主義を超えて」2013.12.2~京都国際会議場、行ってきました!!

2013年12月05日 | 経済

12月2日、京都で開催された『グローバル資本主義を超えて』に参加しました。
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/
経済フォーラムに参加したのは初めてで、まるで学生時代に戻ったような気分で勉強しました。
藤井聡先生、ハジュンチャン先生、柴山桂太先生、エマニュエル・トッド先生、そして中野剛志先生という豪華なメンバーでした。
朝10時から夕方の5時45分までずっと・・・。
藤井聡先生とは昨年秋に三宅博先生の講演会でお会いしたのですが、他の方々ははじめてです。

国際会議場は大変立派でした。
会の最後に講演された中野剛志先生の動画を見つけたのでUPしておきます。

グローバル資本主義を超えて 中野剛志


でまだyoutubeでは出ていません。(ニコニコ動画だけ)
フランスから来られたエマニュエル・トッド先生のお話はもちろんフランス語で、通訳があまりにもあまり。
隣りの席の紳士に「この通訳ひどいですね」とこぼすと「私は英訳で聴いています」というので私も聴いてみたのですが、英語は苦手。
(席にひとつ4万円もするという英語・フランス語・日本語のイヤホンがあったのです。)

フランス語を和訳する通訳・・・ほとんで咳払いだった、途中で訳をやめてみたり・・・ので動画では
和訳の字幕がつくと期待しているのですが、これもまだです。
休憩時間に2800円もするトッド先生の本を買いました。


他にも中野先生の「日本防衛論」、中野・柴山先生の「グローバル恐慌の真相」、柴山先生の「静かなる大恐慌」、中野・柴山・施先生の
「まともな日本再生会議」も買ってしまいました。

昼食付きで「2000円」、その昼食はまるで豪華なホテルのビュッフェで、いろんな種類のサラダ、巻き寿司、エビ料理、コーヒー、紅茶。などなど、好きなだけお料理を選び、食器は「ノリタケ」の上等のものでした。

これは、三橋先生(参加されていました。登壇はなし)のサイトの昼食の写真風景です。これは一番前のテーブルです。

・・・一番前が藤井聡先生、三橋先生もいらっしゃいます。


次回はくわしく書いてみようと思います。
小さなノートに少しメモをしておりますので。

三橋先生のメルマガで知ったこの会、三橋先生に「私のような楽譜しか読めない音楽家が、このようなところに来てもいいのか迷いました」
と申し上げると「そういう方こそ来て頂きたいのですよ」と言って下さいました。
自分の知識がないのを恥じながらも、うれしくて感動しました。 (次回に続きます)


・・・アイドル子猫のスノーちゃん

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