ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

宮崎正弘氏と馬淵睦夫氏の意見に共通した世界の動き

2017年06月11日 | 政治

★ 宮崎正弘氏のメルマガに書かれていたことは馬渕氏も仰っていたことだ。

サウジ、EAE、エジプトなどがカタールと断交。兵糧攻めへ 背後の米国、カタールに米軍基地があるが、深謀遠慮とは何か?****************************************

 6月5日、突然、サウジアラビアが中心となってUAE、エジプト、バーレーン、イエーメンが加わり、カタールとの外交断絶に踏み切った。7日までにモルジブ、モリタニアなども加わった。
外交官48時間以内の立ち退き、交通遮断、商業取引停止の挙は、単に断交であるばかりか、兵糧攻めという、最終的な手段を用いている。

 カタールは砂漠国、水と食料の99%を輸入に頼るため、断交を聞いた市民はスーパーマーケットに長い列を作った。食料は三日間で備蓄が切れる。カタールはケニアで4万ヘクタールの農地を買い付け、10年間で25億ドルの契約を結んでいるが、距離的に輸送の時間がかかる。
したがって断交後は、時間とともに干し挙がることになる。

 おなじくシーア派が多数のバーレーンもサウジ主導の断交に与したのは食料事情に加え、一本の橋でつながるサウジからの軍事的行動というシナリオを加味すれば、とてもイラン寄りの選択は出来ない。

 ヨルダンも立場は微妙だが外交関係のレベルを下げ、申請のでているアルジャジーラの支局開設を認めないとした。
 
 仲介にたったのはトルコとクエートである。
 クエート首長はただちにサウジアラビアに飛んで、国王と会見した。トルコのエルドアン大統領はプーチン大統領と電話会談を行い、政治的影響力を行使しようとした。

アラブのスンニ派諸国が一斉に、カタールを敵視する行動をとった理由は過激派ハマスや、エジプトのイスラム同胞団を支援しているうえ、アルジャジーラの放送内容が、アラブの立場を離れているからである。

 米国はカタールに空軍基地を展開し中央軍司令部を置いている。駐在は一万人。したがって、サウジの断交に「どちらにも与しない」とした(国務省ならびにティラーソン国務長官は訪問席のニュージーランドで米国の中立的立場を表明した)。
 それも米国の真意とは思えない。


 背後の米国はとてつもないパラダイムシフトを狙っている

 しかし四月にトランプ大統領は初外遊先にサウジを撰び、国王と会見して大歓迎を受けたが、その席でカタールを名指ししないまでも「イスラムの過激イデオロギーにはもう耐えることはない」と発言している。

 「カタールの孤立化」を示唆したと解釈したサウジはただちに行動に出たが商業行為の断絶についで、金融取引停止のレベルに到ると、国際金融のハブとしても、資金洗浄の舞台としても活用されてきたカタール。また国際航空路のハブとしても、有機的だったがゆえに、日本は多大な影響を受けることになるだろう。カタール経由ヨーロッパ便は日本からも多くのツアー客を運んでいる。
 LNGガスの多くを日本はカタールに依存している。中国も同様である。

 このトランプ発言の意味は、イランとオバマ前政権が結んで核合意を見直し、悪化したアラブ諸国との関係改善をはかるものであり、サウジにはインドネシアを含むすべてのイスラム圏から首脳が参加した(イラン、トルコをのぞく)。
 つまり、トランプ政権は「アラブの春」でおきたドミノの行き着いた先がシリアであり、そのシリアを支援するイランとの敵対関係を確認し、アラブ諸国、それもスンニ派連合の、イランへの挑戦を組織化させたということである。

 ところが、カタール孤立化とアラブのスンニ派連合のイランとの対決という構図が鮮明となると、もっとも裨益する国がある。
 イスラエルである。
 しかもトランプはサウジ外遊の後、テルアビブへ飛んでネタニヤフ首相と懇談したうえ、「嘆きの壁」を訪れ、ユダヤ帽をかぶって祈りを捧げた。女婿のクシュナーの演出とされた。
ついでトランプはイタリアを訪問し、G7出席を前に、バチカン法王とも会見した。
かくして初外遊にイスラム、ユダヤ、キリストという三大宗教の聖地を訪問したということは、じつに大きな歴史的意味を持つのだが、日本のような無宗教国家には、このところがよく理解できないだろう。

 パラダイムシフトを自ら演出し、イスラエルの利益も同時に両立させるという離れ業、つまりメディアが伝えるトランプ外交失敗という評価は根本的に間違いであり、大成功を収めたと評価できるのではないのか。(以上、宮崎正弘氏)

★ マスコミやチャンネル桜の社長の説とは違った意見だ。
複数の記事を見ないといけないと思っている。

先日の「討論」で馬淵睦夫氏が言われていたこと、クライン孝子さんが同じようなことを言われても社長さんはご自身の意見を大きな声で仰っていたが、時間と共に考えを聴くようになられたのか。
宮崎氏のお話は文になっているだけにはやく理解しやすい。

トランプ氏がイスラム・ユダヤ・キリスト教の聖地をそれぞれ最大限の敬意をもって訪問したことについてどうもけたたましいマスコミとは違うような内容だ。
とすると娘婿のケシュナー氏のことも「演出」だったのか。


★★ 世界を見ながら日本を考える・・・しかし日本の治安は不安、皇室のことも「王子」などあきれてしまって常識が曇る。

マスコミは「日韓合意」のことも「領土」のことも書かないが、日本の知識人はしっかり声をあげている。

★★★ 「憲法改正」を待たなくてもできる手は打って行かなければならない。
「共謀罪」よりも「スパイ防止法」が先だ!!
このままでは「愛国者」にまで「ヘイトスピーチ防止法」「共謀罪」が適用されるような懸念も考えてしまう。
大阪市ではさっそく「ヘイトスピーチ防止法」適応で2つの動画がそれに各当したようだ。
もちろんひどい差別はよくないが、特定の国が日本に向けての「ヘイトスピーチ」放置に対してはどうなっているのだろうか。

地味な取り組みも丁寧にやっていく姿勢が必要だ。「地下鉄に行け」とか「総理夫人は私人と閣議決定」など、これでいいのか。 



・・・パンダだけじゃない、この「忖度」の姿勢。



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アメリカの名歌手ジェームス・キングはヒトラーの時代に活躍した悲劇の名歌手マックス・ローレンツの教えを受け尊い「芸術の伝承」

2017年06月11日 | オペラ

ドイツのあの時代に活躍した「悲劇の名歌手」、マックス・ローレンツのドキュメント動画を見ていたら最後のほうでジェームス・キング(アメリカ出身のヘルデン・テノーレ・・・英雄的な声のテノーレ)を教えアドヴァイスをしたとローレンツは言っていた。

ローレンツの事は私は何度もこのブログに書いてきたが、夫人がユダヤ人でありヒトラーのあの時代にヴァーグナーのオペラの主役を務め、ヒトラーがローレンツをつかわないほうが、とヴァーグナー家に言うと「ローレンツなしではバイロイトは成り立たない」と反論さた。

しかし戦後はローレンツへの非難はすさまじく花束もなし、声をかける人もなし・・・。
その後はメルヒオールが主役の座をとってかわったというが、朗々と歌うメルヒオールと心にしみわたるようなヒロイックなローレンツとは全く異なったタイプだ。

どちらも偉大な歌手だったが、私はローレンツの歌が心に響いた。

そこでローレンツの生涯を描いた動画を見ることにした。
https://www.youtube.com/watch?v=oQKmK9EUAjc
最後の47分30秒に「ジェームス・キング」とのツーショットの写真があり、ローレンツ自身が彼を教えアドヴィスをしたという。
「ジェームス・キング」は以前からその真摯な歌い方が好きでどこかでローレンツを思い起こしていて、二人を並べて「ブログのティールーム」に書いたことがある。
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/2a36fab8afab6640ad151f15b3ce8c84

ジェームス・キングは上背はなくズングリした体格、しかし彼の誠意ある歌い方に「頭が下がる」という言葉がふさわしく、敬意を持って聴いていた歌手であった。

そのジェームス・キングが1993年にドイツでインタビューを受けている。
キングの経歴もまたそのインタビューにも「ローレンツ」の名前は出てこない。
しかし「ローレンツ」との出会いは彼に決定的ともいえる影響があったように思えた。


James King - Da Capo - Interview with August Everding, 1993
最初はバリトンとしてマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」の馬車屋の親方アルフイオを歌ったり回り道をしたようだ。
4分20秒ごろにドイツ語で歌ったヴェルディ「ドン・カルロ」があり、16分ごろに「ダフネ」、
23分ごろにヴァーグナー「ヴァルキューレ」から<冬の嵐は過ぎ去り>が聴かせどころ。

ここでジェームス・キングも述べているが、ジークムントはバリトン的、かつてメルヒオールもバリトンだった、後にテノーレになるが・・・。(ジェームス・キングはメルキオールと発音している)

ところで楚々とした美人のジークリンデはオランダのソプラノ、グレ・ブラウエンスタインである。
ここでは歌うところがないが声を聴きたくなって探してみた。
ヴァーグナー「ローエングリン」から<エルザの夢>を歌っている。
なんとジェームス・キングより10歳年上。1999年に84歳で没。
https://www.youtube.com/watch?v=c7O7Evb8NSc


もとの動画に戻るが、31分から1963年の東京公演でベートーヴェン「フィデリオ」でクリスタ・ルートヴィヒとの貴重な共演の映像がある。それから先、他にもあるが以上が特に印象的。
イタリアオペラを歌った話をしていたが、36分30秒に衰えぬ素晴らしい高音をきかせている。

ジェームス・キングは2005年に没、ぜひ生の声を聴いておきたかった。




次は政治のことを書きます・・・なんだか行き詰って、このままで日本はどうなるのかしら・・・。

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【討論】トランプ外交の行方と新世界の秩序[桜H29/6/10]

2017年06月11日 | 政治

トランプ外交の行方と新世界の秩序

パネリスト:
 古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員・麗澤大学特別教授)
 菅原出(国際政治アナリスト)
 関岡英之(ノンフィクション作家)
 馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
 宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総

【討論】トランプ外交の行方と新世界の秩序[桜H29/6/10]



パネリストについて、だいたい想像できる古森氏、また別の面からお話する馬渕氏、そして実際に各地に出掛けて綿密な記事をメールマガジンや著作で発表されている宮崎氏、菅原氏や今の関岡氏はどういうお話をされるのかじっくり聴いてみたい。

1時間過ぎの菅原氏のお話でトランプ氏の外交を支えるかつての側近がだんだん排除され、今は軍の人たちが安全保障で存在。国内の反対もあり主要ポストがうまらない。

「カタールはずし」など関岡氏が興味深い話をされている。
関岡氏は中東の現状に詳しい。「中東がメイン」

馬渕さんは「中国共産党とうまくやろうなんて思ってはならない」と言っている。
アメリカはオバマ時代はイスラエルとはダメだったが今はイスラエルとの関係を取り戻した。
アメリカについては「何となく守ってもらえると思っていた」という発想を変えなければならない。

関岡氏は「トルコも招待していたが来ていない」
プーチンの中東政策は・・・馬淵氏は「グローバリストのユダヤがプーチンを潰そうとしていた。
プーチンは次回の大統領選挙までは大きなことはしないだろう。」

もっと聴きたいがまとまった時間がとれないので・・・適当に画面をトビトビで聴いています。
(「走り書き」を書きたかったのですが)


ブログのティールーム



20世紀の名歌手、フィオレンツア・コッソットが歌うポンキエッリ作曲「ジョコンダ」より~水夫の星

アレーナ・ディ・ヴェローナ・・・古代の円型劇場(アレーナ、2万人収容可能)で豊麗な美声を響かせる。
もちろん拡声器などナシです。

Fiorenza Cossotto - LA GIOCONDA - "Stella del marinar" - Arena di Verona, 1988




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