井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

《アンピトリーテーの声》ができるまで②

2019-06-17 07:55:00 | 井財野作品
いよいよバンクーバー・インターカルチュラル・オーケストラと最初のリハーサルの日。

直前になって、メンバーが「楽譜はこれで良いのか」と言ってくる。
見ると、最初ダンバウのために作った試作品の断片だ。
とんでもない!
一体、誰が送った?
送られた側も、1ページしかないト音記号の曲を、変だとも何とも思わないで、リハーサルに臨むとは……。

急遽、リハーサルは中断。携帯電話を駆使してメールを探し出し、プリントアウトして、何とか10分程度のロスで済んだ。
パート譜を紙媒体で送る昔のやり方なら起きない事故であった。

という訳で、弦楽四重奏の4名は初見の状態。案の定、全員リズムが取れない。3回やり直して、それでもできなかった。
あっという間にリハーサル時間を使いきる。

あとは、いわゆるゲネプロしかないが、いくら何でもそれでは全く足りないから、追加のリハーサルをお願いした。
2日後なら時間が取れるとのことで、そこで少しリハーサルできるようになった。

やれやれ。しかし、井財野作品が一番難しいものになってしまったようだ…。

写真はリハーサル風景。