井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

シャイーのマタイ

2011-03-09 22:39:53 | 音楽

30年くらい前、LPレコードのキャッチ・コピーで「シャイーは本物だ!」というのがあった。

私はシャイな性格だったので、一瞬なぐさめられたと思い嬉しかったのだが、次の瞬間それは誤解とわかると、さらに暗い性格になった。

以来、聞かず嫌いでしばらくいたのだが、ショスタコーヴィチの珍しい曲の録音など、シャイーでなければ聴けないものもあり、ようやくありがたみ(謝意)を感じるようになった今日この頃。

たまたまシャイーの「マタイ受難曲」を有線放送で耳にした。

なかなか良い。

歯切れが良くて、中には良すぎてちょっと、という曲もあったが、このリズムの良さはバッハには欠かせない。久しぶりに思い起こした「シャイーは本物だ」が頭をよぎる。このようにキャッチ・コピーで洗脳してしまうのがレコード会社の「社意」か? さあ皆さん、聴きにいらっシャイ、ということか。

まじめな話はこれくらいにして、通常のモダン楽器で演奏しているところがまた良い。10年前の「ピリオド楽器にあらずんばバロックにあらず」みたいな風潮は、正直言って困る。モダン楽器でもりっぱにバロックは演奏できるのだから。(と言って、シャイーがこれをいつ録音したのか知らないのだが。)モダン楽器でも皆さん遠慮なく演奏していただきたいものだ。

あー段々マタイを演奏したくなってきた。どこかやってみたい合唱団はないでしょうか。数年かければ、ドイツ語といえどもきっと演奏できますよ・・・。







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