井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

《アンピトリーテーの声》ができるまで④

2019-06-19 08:03:00 | 井財野作品
さて、ドレス・リハーサルである。

始まる前にインスペクター兼ステージマネージャーから言われた。

「各曲のリハーサル時間配分はマエストロに任せます。が、みんな疲れています。できればある程度休憩時間にしてもらって、本番に力を残しておいた方が、良い結果が出ると思います。もちろんリハーサル時間全て使っても構いません。」

この期に及んで、この言葉。
私から見たら、みんなチンタラちんたらやっている感じで、これで「疲れている」とは驚き桃の木山椒の木だったったのだが、人種が違うと顔色は見分けられないということなのだろう。

無論、こちらだって疲れたくない。
しかし、あの南こうせつとチック・コリアを足して2で割った顔のチェロ君は、このリハーサルで何とかしないと、と思っていただけに、何だかガックリくる言葉だった。

“O.K. I see.”
と言っておくしかない。

写真は会場を出て数分の光景。

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