フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

熱海の梅も河津桜も今が満開で2~3週間は遅れています

2012年03月17日 11時36分34秒 | 花の和名

何十年か振りに伊東温泉に行ってきた。特別料金で安くてバイキングが美味しいからといつも一緒に旅行する従姉妹達の誘いだったがまさにその通りで、食べるのはお腹を満たせばいい主義の自分にもそれぞれが美味しくついつい食べ過ぎた3日簡だった。

熱海梅園は開花が昨年に比べて4週間近く遅れて3月4日までの予定の梅まつり期間を3月20日まで延長していた。花は将に見ごろだったが風が冷たく2月の寒さで、花は正直だった。

翌14日は河津桜を見に行った。ここも例年なら3月始めが満開の筈だが2週間は完全に遅れていた。少し濃い目の色の河津桜は今が満開で多くの人出で賑わいこちらも祭りの期間を18日まで延長していた。


花より団子で餌探しに集中しているダイサギ

近くの噴き上げ泉の上方の石垣には常緑性多年草でシダ植物のマメヅタ(豆蔦)がたくさんついていた。葉は1㎝くらいの円形で肉厚淡緑色でびっしりと石垣に貼りつている。そしてよく見ると2~3㎝の細いへら形の葉が表面に茶色の粉のようなものを付けて立っている。円いのは栄養葉でへら形は胞子葉で茶色は胞子嚢だった。


石垣などに普通に見られるウラボシ(裏星)科のマメヅタ


3月12日の田島ヶ原サクラソウ自生地

2012年03月12日 22時29分51秒 | Main
今日は久し振りに朝から青空が広がった。
サクラソウ自生地を俯瞰すると赤や緑がまた濃くなったようだ。一周してみると今の時期は特に様々な色のノウルシが全域を覆ってまさにノウルシの自生地だ。


ノウルシは赤、緑、橙色と様々。円内はもう花をつけ始めています
サクラソウの群生も2~3か所で見られました

フキノトウが一株白い花を咲かせていた。フキノトウ(蕗の薹)とは正確に言うとキク科フキ属のフキの花茎で芽生えの頃を言うようだ。フキには雄株と雌株があり雄株は花粉が付くので黄色っぽい。どうやらこの株は雌株らしい。私の経験では雄株が多く雌株は珍しい気がする。


一株だけ見られたフキノトウの雌株

使われていない井戸の辺りは見事に水没していました


早春の荒川河川敷には多くの野草が芽を出しています

2012年03月08日 22時42分26秒 | Main

6日7日は気温が高く4月下旬から5月の暖かさで今日は平年の気温に戻ったとの事だったが、河川敷の原野は色々な植物が伸び出して面白い。
一番勢力が強いのはやはりノウルシ、赤い芽をぼつぼつと出して早いものは葉を広げ始めて原野いっぱいに広がっている。

緑の葉と毛の多い茎で大きな株を作り数も多いのはハナウドで、若草色の集まりは小刀の刃を向かい合わせにしたようなノカンゾウの芽生えの群生だ。


下の方にはオオブタクサの双葉が見えます

何となく赤くもやっているようなのは若芽が花のように美しいノカラマツの幼生だ。春の訪れをつげるフキノトウもまあるい芽をだしていた。
可愛い小さな丸い2枚の葉を広げているのはオオブタクサ。成長した姿など絶対に想像もできない双葉だ。


フキノトウは貴重な春の味がする野草です


長崎も12~2月の冬期の平均気温は平年を1℃下回ったようです

2012年03月04日 14時12分52秒 | 花の和名
2月28日から義弟の見舞いで長崎に行ってきた。
ステロイドの薬害で去年の今頃集中治療室で1ヶ月以上生死の境をさまよっていた。よく効く薬だけに副作用が怖いとの医師の話だったが奇跡的に一命を取り留め現在は療養病院に転院している。


春一番に陽を受けて咲くナデシコ科のオランダミミナグサ

長崎も12月から2月の冬期間は平均気温が例年より1℃低い7℃だったとの報道だったが、花粉は多く飛んでいて鼻がグズグズし始め、目もかゆかった。
草花はほとんど咲いていなかったが、フラサバソウがたくさんの花を付けていた。肉眼で見ると思わずイヌノフグリ?と思ったがこんなにある筈もなくよ~く見ると毛が多い。明治初年に長崎で採集され、その2人の外人の名前からフラサバソウの和名が付けられたというゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草だった。


左上方円内は花のUPです

近くに去年初めて見たモミジバヒメオドリコソウも群生していた。周りのホトケノザは花を咲かせていたが、黒紫色の萼だけが目立ち花はほとんどつけてはいなかった。
モミジバヒメオドリコソウはヨーロッパ原産のシソ科の越年草で葉の切れ込みはかなり変異があるようだがどう見てもモミジバらしくないのは少し不思議だった。


ホトケノザとヒメオドリコソウの雑種起源ともいわれます