全域でクサイチゴの白い花が見られジュウニヒトエやコバノタツナミも見られました。
桜は八重が一部残っていましたが高木は柔かな新緑におおわれていました。
6月下旬か7月並みの気温になった27レポートの取材日は荒川の河川敷の水田に水が張られすべてが生き返ったような活気にあふれていた。馬宮農協の土地改良区ではゲンゲ米の生産田んぼが一昨年に比べて倍以上に増えていた。
活気が戻った昭和水田
ミツバチ達がしきりに訪れていました(円内)
一方、西遊馬横堤はセイヨウカラシナで真っ黄色に染られていました。少し前まではセイヨウアブラナの方が優勢でしたが、今日は葉が茎を抱かない、少し花の小さなセイヨウカラシナが圧倒的でした。
青葉園では天然記念物のフジが8分咲きでした。満開の豪華さは無かったものの風に揺れる薄紫のフジの房は清涼感がありました。春日部市にある特別天然記念物の牛島のフジは全体の根回りが9.2メートルの巨木で景観も素晴らしいようだ。
マメ科特有の蝶形花はいつ見ても何となく奇妙です(円内)
晴れて気温が上がって6月並みの暖かさの日曜日は多くの人が訪れています。自生地はチョウジソウが花盛りになり、アマドコロは全域で可愛い花を付けています。
オギが大きくなってしまいサクラソウがほとんど見えなくなって、苦情が多い反面案内を求める人も多かったようです。
Mさんが自宅で見つけたという珍しいサクラソウの花を持って来てくれました。2つの花が合体したような面白い形です。自宅で500鉢も育てているMさんが水遣りをしている時に見つけたそうですが、長くサクラソウを育てているMさんにしても初めての経験だそうです。
短花柱花が2輪くっ付いたのでしょうか?雄しべの葯が2組見えます
サクラソウはすべて根生葉ですが、萼のような葉が茎に付いています
真後ろから見ると花筒が2つくっ付いているようです
このところハナイバナはよく見るが、キュウリグサにはご無沙汰だった。両方ともムラサキ科の2年草で道端や畑に普通に見られるはずだが、サクラソウ自生地ではキュウリグサは見られず、荒川河川敷でも最近はキュウリグサの大きな群生は見られなくなった。
茎の上部の葉と葉の間に花をつけるのでハナイバナというが・・・・
葉をもむとキュウリの香りがするのが名の由来。茎の先にサソリ型の花序を出す
キアゲハがタンポポに飛んできて、忙しく花を一周しながら吸蜜していました。
キアゲハは前翅中央部が黒色に対し、アゲハは模様があるのが区別点
蝶の口は普通は丸まっていて蜜を吸うときに伸ばすが、これは顎が進化したものと言われ、蝶によって長さが違うようだ。そして伸ばした時の屈折点は決まっていて、ここから先が前後に動いて蜜のありかを探すという。この口は吸収管とも言われるようだ。
サクラソウ自生地ばかり通っていて河川敷の原野には久し振りだった。
途中の道場5丁目の長年休耕地になっている所ではオヘビイチゴの花盛りで、農道からは黄色い群落がいくつも見られた。
河川敷ではアリアケスミレがいっぱいに花を付けていると思ったが、もう終わっていて代わりに小さな白い花を咲かせる準絶滅危惧(NT)のエキサイゼリが花盛りだった。よく見ると実も付けていて春が深まっているのを改めて実感した。
セリ科のエキサイゼリの花は最初は花弁が内側に丸まっています
原野ではノカラマツが伸びてノウルシより広い範囲に繁茂していた。全国的には絶滅危惧Ⅱ類(VU)にランクアップされた希少種だが、ここ荒川河川敷では至る所に繁茂している。シダ植物でせいぜい15㎝位にしかならないヒロハハナヤスリは生育場所を奪われて見つけるのに苦労した。
ツボスミレとオヘビイチゴのツーショット