右手が不自由になって色々検査をしても原因が分からず、さいたま赤十字病院に手首の専門の先生を訪ねた。原因は分からないが自然治癒に待つより他ないとの事で、薬もいらないと明快だった。1ヶ月半経ってどうやら日常生活に不自由ないところまで回復した。
もう行かなくてもいいとも思ったが、けじめと思い訪ねた。どうせ行くなら近くで自然観察ができる所に寄ってきたいと思い、往路に北与野駅前の小さな公園みたいな所を見つけた。
近くに行くとユリの花が一面に見えた。ユリは全く分からないので調べてみるとどうやらテッポウユリのようだが、タカサゴユリとの見分けは難しいという。その上両種の中間種もあり、一種に同定するのは難しいようだ。とにかく爽やかな一面のユリの園に感激。
カノコユリの一群もあって、一段と目を引く派手さだった。ピンク色の花はテッポウユリの色違いかと思ったらなんとナツズイセンだったのは不明の至り。ナツズイセンはヒガンバナ科ヒガンバナ属でスイセン属ではない。単に葉が似るからスイセンの名が付いただけという。
ここは木立にも囲まれて猛暑の日光は遮られていて快適だった。ふと小高木を見上げると何とエゴノネコアシが付いていた。エゴノキも結構あってまだ実を満艦飾に付けている木もあった。
ケヤキ、クスノキなどの高木も多くアブラゼミが鳴いていた。アチコチの小さな木の葉などに多くの抜け殻が付いていた。
アブラゼミ2疋の写真と思ったのはよく見ると遠くはミンミンゼミだった
近くでミンミンゼミの声も聞こえた。こどもの頃の印象ではミンミンゼミは高木の上の方で鳴いていてなかなか捕まえにくかった。それがケヤキの案外低い所に居た。水色や緑色の斑紋があって華やかなのも意外だ。体長もアブラゼミより短く、羽の長さでアブラゼミと同じくらいの大きさだった。
帰り際にニイニイゼミの羽化して間も無い個体も見つけた。
一時間弱アレコレ見て、写して回ったが、公園の名前が分からない。正門を見つけるのも面倒臭くなってそのまま帰ってきてしまった。
Googleで調べれば簡単に分かるだろうと思ったが北与野駅前では何も出てこない。どうしてなのか色々言葉を変えて調べたが何も出てこない。さんざ考えてやっと地図アプリにたどり着いた。
「与野ハウス環境緑地」とあった。いったい何なのだろうと思ったらさいたま市指定の5,502㎡の環境緑地だった。緑地とはよく見るが、都市計画・法律用語としては、「交通や建物など特定の用途によって占有されない空地を空地のまま存続させることを目的に確保した土地」を意味するとあった。立ち木を含めた立体的な緑地なのかと思ったがそうでもなさそうだった。秋には一面のヒガンバナになるようで楽しみだ。