フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

久し振りにでんでん虫々カタツムリに出会いました

2011年05月31日 22時13分14秒 | Main

27日に関東甲信が梅雨入りした模様との発表があった。平年より12日早く昨年よりは17日も早い梅雨入りという。
久し振りにカタツムリに出会った。ナメクジはゾッとしないがカタツムリにはなんとなく郷愁がある。

カタツムリ(蝸牛)はデンデンムシと同じく日常語で、特定の分類群はさしていないという。一般に蓋をもたず触角の先に目を持つ有肺類の陸貝で球型の殻を持ち、雌雄同体という。
殻は体の器官の一つで中に内臓もあって、殻を無理に取ったりした場合には、死んでしまうこともあるようだ。

特定外来生物のオオキンケイギクがアチコチで鮮黄色の大きな花を咲かせ始めた。

明治の中頃鑑賞目的で導入された北アメリカ原産の多年草で繁殖力が強く、ほぼ全国各地で野生化してしばしば大群落を作るという。
花が大柄できれいな為現在も家庭などで栽培されているが、生態系に悪影響を及ぼす恐れがあり2006年より特定外来生物として駆除すべき外来種に位置付けられている。

さいたま市の荒川堤と水田の花のHPにマンスリー・レポート27の5月分をUPしましたのでご覧下さい。


フクロウの幼鳥らしきとの出会いがありました

2011年05月26日 14時19分08秒 | Main
蝶に詳しいSさんについてミドリシジミの幼虫を探しに秋ヶ瀬の森に行った。ナカナカ見つからなかったがそこはベテラン、ついに食草のハンノキにいた終齡幼虫を見つけた。間もなく蛹になり、6月10日頃には成虫になりそうだとの事だった。


埼玉県の県の蝶のミドリシジミの幼虫

超望遠のカメラの放列を敷いている人達がいた。聞くとフクロウがいるとの事。

なるほど少し先の一本だけ離れた木の枝に止まっていた。
巣立って間もない幼鳥のようで顔の輪郭がまだはっきりしていないし産毛に包まれているようでもあり可愛いかった。


フクロウの虹彩は黒です

「犬も歩けば棒にあたる」などと話しながら自転車を走らせていると道端の草むらに蝶がいた。Sさんが近寄ってみるとどうやら羽化に失敗して飛べないらしい。アカボシゴマダラの雌で取敢えず近くのノイバラに止まらせた。
ミドリシジミは卵から成虫になれる確率は2~3%と聞いた後だっただけに、運の強さと裏腹の不運は何とも可哀相だった。


センダンが薄紫のきれいな花をいっぱいに付けています

2011年05月22日 15時04分10秒 | 花の和名
センダンが薄紫の花をいっぱいに咲かせている。
センダン(栴檀)はセンダン科の落葉高木で公園や街路樹にもよく植えられている。

集散花序に多くの花を付けるがよく見ると一つひとつの花は個性的だ。花弁は5枚で平開するするが真中に紫の筒が見える。これは10本の紫色の花糸が合着して雄しべの筒を作っている。先端には黄色の葯がのぞく。


アオスジアゲハが吸蜜に来ていました


雄しべ筒の中に雌しべの柱頭が少し見える

核果は葉が落ちた後も長く残っている。ヒヨドリたちは他に食べる実が無くなってようやく食べ始めるようだ。果実は薬用になり核は数珠にされるという。栴檀は千の珠と言う意味で実をびっしりと付ける事からとの説がある。


11年1月6日にはまだ全ての果実が付いていました

古名はオウチまたはアフチと言われ万葉集にも詠われている。そして平家物語には獄門の木としても登場するようだ。
但し「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は発芽の頃から香気を放つ白檀の事と言う。

小石川植物園には色々なウツギが花を咲かせています

2011年05月20日 07時34分05秒 | 花の和名
小石川植物園ではウツギ類が白い花を咲かせている。
満艦飾に花を付けていたコゴメウツギはバラ科の落葉低木。花径約4mmの白色の小さな5弁花を密に付けている。

面白いのは萼裂片が同じ白色でしかも卵円形で細長い花弁より花弁らしい事だ。名の由来は花序の様子を小さな米粒に譬えた事から。
同じコゴメウツギ属には本州の一部の山地に自生するというカナウツギがある。


細長いへら形が花弁、卵円形が萼

ハコネウツギはスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。枝先や葉腋に3個くらいづつ付く花は白色から赤色に変わる。花冠の長さは3~4cmの漏斗型で先は5裂する。箱根空木だが箱根には自生しないと言われていた。


近年箱根の低地に見つかったともいう

ウツギ(空木)はユキノシタ科の落葉低木。文字通り幹が中空なのが名の由来で、別名ウノハナは小学唱歌に歌われている。


垣根にも植えられていたウツギ

同じウツギ属にはマルバウツギやヒメウツギがあり、アジサイ属にガクウツギ、ノリウツギ(別名サビタ)がある。


マルバウツギ 上の写真と葉を見比べて下さい
ガクウツギ


7年振りにマツヨイグサと出会い非常に懐かしく感じました

2011年05月17日 10時51分53秒 | 花の和名
昭和築堤の拡幅された堤防部分は撹乱された所に生える草花が生育していて面白い。
5月3日には全域でナガミヒナゲシが橙色の花を揺らせていた。


裸地に伸び始めた草花が点在しています

その中で一株だけ遠目にも鮮やかな黄色花が咲いていた。自転車を下りて近づくとマツヨイグサ属の大きな花だった。
何年も見なかったマツヨイグサ?と思ったが初花のようで萎れた花が見当たらなかった。


普通花弁は4枚ですが右の花は奇形のようです

10日以上も経って確認しに行くと黄赤色の萎れ花を付けていた。将にマツヨイグサだった。03年が最後で翌年からまったく見られなくなり、荒川土手はメマツヨイグサの天下だった。
全国的にもマツヨイグサは少なくなっているようで、最近ではオオマツヨイグサもあまり見かけなくなった。新しく渡来した種が主流になるとは将に弱肉強食の世界だ。


円内は黄赤色に変色した萎れ花。メマツヨイグサなどは黄色のまま

景色も一変してアカツメクサ、シロツメクサの間に鮮やかなカタバミの黄色の塊が無数に点在し、紅色のアカバナユウゲショウの群生が広がり、ミヤコグサも咲いていた。


円内はカタバミとユウゲショウの花