フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

河川敷の農道脇の小さな畑に栽培種2種を見つけました

2011年07月31日 11時38分37秒 | 花の和名

農道脇に大きなカボチャの花が咲いていた。
カボチャ(南瓜)は、ウリ科カボチャ属(学名 Cucurbita)の総称という。名はポルトガル語が由来とされカンボジアが転訛したらしい。


ミツバチが吸蜜に来ていました

現在日本で広く栽培されているのは西洋カボチャで雄花と雌花があり、雌花は花の下に球形の子房が付くという。花の大きさに魅せられて正面からの写真ばかりだがどうやら雄花のようだ。

フト見ると渡した竹にナガイモが栽培されていた。


ナガイモの栽培 円内は成葉のUP

自生地のは天然のヤマノイモなのかナガイモが野生化したのかハッキリできないでいる。
若い葉は縁取りが無いと同じようだが、成長した葉は基部が左右に張り出して、濃緑色で光沢があり、質も厚いというナガイモの特徴がハッキリ分かった。


若い葉で赤色の縁取りがあるのはナガイモ 雄花が見える


築堤工事2年後の盛土に目立つ大型3種の外来植物

2011年07月30日 07時31分51秒 | 花の和名
昭和築堤の盛土部分では昨年はヒメムカシヨモギが群生していたが、今年はセイバンモロコシが大発生している。最初アチコチに若草色の群落が見られた時にはススキと思ったが、大きな穂を出してやっとセイバンモロコシと気付いた。

セイバンモロコシ(西蕃蜀黍)はイネ科の地中海沿岸原産の多年草。日本では1943年に渡来が確認されその後広く荒地に帰化ているが地中に長い根茎を伸ばすので駆除するのは大変のようだ。

同じく戦後に渡来し帰化しているクマツヅラ科のヤナギハナガサは南アメリカ原産の多年草。園芸植物として栽培もされているだけに紅紫色の花を多くつけている様は美しい。大きくて目立つ事もありチョウなどがよく訪れている。

よく似たダキバアレチハナガサは花付きが疎らだが、クマツヅラ科の多年草。やはり工事地など撹乱された土地によく生育する。アレチハナガサと混同されていたが1995年に別種として記載された。


自生地内の木々を切り倒すというのは悪質なデマであって欲しい

2011年07月23日 18時58分27秒 | Main
B区のクヌギが根元から切り倒されていた。先日片側の枝が全て切りはらわれていたがその木が今日はまったく無くなっていた。聞けば昔は草原だったのに30数年前に人為的に植えられたので切り倒したという。そしてこれだけでなく自生地内にあるハンノキやクヌギそしてアカメヤナギも全て切る予定という。いったいどこからこんな暴論が出てきたのだろう。


惨、惨、これでカメラの三脚も入れないでくださいとは

単に30数年前に戻す為だけに切り倒すとしたらまったくナンセンスだ。人為的に植えられたにしろ自然発生したにしろ30数年の歳月が積み上げてきたものを一挙に葬り去るそのこと自体が自生地に対する冒涜だ。


切られてから5~6日は経つようです

木々がサクラソウに重大な悪影響を及ぼしたなどの話は聞いた事がない。木がある事による障害がハッキリ出たり、倒木の危険があるのならまだしも曖昧な理由での切り倒しは絶対に納得できない。
特別天然記念物の指定は自生地内の全ての植物に及ぶ筈だ。

迷走台風が去り、バアソブが面白い花を付けています

2011年07月22日 07時30分00秒 | 花の和名

迷走台風がとにかく遠ざかったようだ。影響は2日間くらいだったのに、少しのぞいた青空が妙に新鮮だ。
キキョウ科のバアソブが面白い形の花を付け始めた。

3月中旬から見られた芽生えはうぶ毛に覆われたソラマメを敷きつめたようでとても蔓植物とは思えなかったが、早く伸び出した3~4本を他が応援して集中して蔓を伸ばしていった。


バアソブの芽生え 3月27日

そして何か絡みつくものがあると必ずそちらに伸びて行くのは不思議だった。まるで目が見えるかのようだったが、センサーのようなものを持っているのだろう。
下の方の葉は茶色く枯始めているが、上の方では花は小さくとも蕾をたくさん付けて次々と咲き次ぐ構えだ。
ソブは木曾地方の方言でソバカスの意で、花冠の内側の紫褐色の斑点をおばあさんのソバカスに譬えたのが名の由来という。


同じ属のツルニンジンは少し大きく、別名ジイソブ


久し振りの荒川河川敷でコチドリのヒナとの出会いがありました

2011年07月14日 21時29分08秒 | 花の和名

5時半頃家を出て久し振りに荒川河川敷に向かった。空は雲一つない青空が広がっていたが太陽は未だ低く、町並みには日光が当たらず、爽やかだった。
日陰の湿地にはドクダミ科のハンゲショウが群生し、日当りのいいところにはガマ科のヒメガマが群生していた。雄花穂と雌花穂の間が離れ茎が見えるのがヒメガマの特徴。


ヒメガマ(姫蒲)はガマやコガマより花穂がほっそりしているから

昭和田圃の真中の農道脇にはシソ科のニガクサがアチコチで花を付けていた。

拡幅した堤防下に帯状に小石を敷き詰めた所はコチドリの住処で今朝も鳴きながら歩き回っていたが、よく見ると親鳥の4分の1くらいのヒナが2羽駆け回っていた。まだ飛べないようだがツツーと移動する早さは親鳥以上だ。


孵化したばかりみたいですが活発です

親鳥とのツーショットを撮りたくて頑張ってみたが、警戒してか決して親子は近づかなかった。
私が動かずシャッターを押しているだけなので危険はないと思ったようだが、長居はストレスの原因と適当に引き上げた。


右上に親鳥対角線上の下にヒナがいるがこれ以上は接近しなかった