フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

小石川植物園から逃げ出した外来種は数多いようですが

2014年10月28日 22時16分03秒 | 植物園

6月以来久し振りに小石川植物園に行ってきた。
園内の多くの所で見られたのはハタケニラとツルドクダミの大きな花序(果序?)。
ハタケニラは小石川植物園に通い始めた頃標本園で咲いているのを見て同定するのにかなり時間がかかった記憶がある。それが今回は園内至る所と言ってもいいほどアチコチに群生していた。繁殖力の強さから現在では畑の強雑草として忌み嫌われているのが納得できるほどだった。ネットで見ると花期は5~6月となっており、自身の花インデックスでもそう記してあった。でも今は10月、かなり違うので過去の記録を調べてみると2009年にも10月に小石川植物園で花を撮影していた。繁殖力の強さで秋にも2度咲きするのかもしれない。明治中期に渡来したというが、その起源は小石川かもしれない。

ツルドクダミの白い花序も圧巻だった。これは1770年に中国より取り寄せて小石川の薬園に栽培したとの記録があり日本での起源はこことハッキリしている。

入口から坂を上り終わる辺りの左手に八重のツワブキがあった。


空気銃の射撃年齢を引き下げた閣議決定に思う

2014年10月15日 18時04分34秒 | 身辺雑記


上はママコノシリヌグイ、下はサデクサ両者とも花は可憐だが刺が鋭い

昨日の新聞にオリンピックのメダル獲得の手段として空気銃の射撃年齢を10歳に引き下げる閣議決定をしたという。中国、韓国は年齢制限が無いので北京、ロンドン5輪の2大会で前者は15、後者は7のメダルを獲得したのに日本は0だったのが理由のようだ。
若人は全力で体を動かすスポーツに挑戦させればいい。射撃でメダルを目指すのは年配者でも十分できる。やみくもにメダルの数を云々するのはオリンピックの精神に反する。でも参加することに意義があるという原点に戻るのは現状では非常に難しい。
世界的に高齢化社会に移行しつつある現代のオリンピックは競技種目によっては参加年齢の下限を決めるくらいの決断があってもいいのかもしれない。

ミゾソバは比較的花が開いていることが多いが、茎には下向きの刺ある

今荒川河川敷を彩っているつる植物はほとんどがタデ科。花は小さくあまり派手さは無いがそれぞれに存在感がある。

 
アキノウナギツカミとイヌタデ


田島ケ原サクラソウ自生地は今、ユウガギクが咲き乱れています

2014年10月10日 21時58分11秒 | 田島ケ原サクラソウ自生地

田島ケ原サクラソウ自生地は今、さながらユウガギクの花の里です。
特に北観察路と南観察路の公園側は一見ではなく百見の価値ありです。11日からの3連休には一度是非訪れてみて下さい。

今日10日は50年前に東京オリンピックが開催された日で、このオリンピックを境に日本は大きく飛躍して国際社会の仲間入りができました。6年後のオリンピックで日本は世界に何を発信すべきか脚を地につけて考えるべき時と思います。スポーツの原点に返るそのターニングポイントになるべきと思います。豪華になりすぎた競技場や施設、そして華美になりすぎた開会式や閉会式。譬えていえば菊まつりの豪華絢爛たる花々の美しさです。でも野菊の爽やかさこそがスポーツの祭典に似合いで、あらゆるスポーツの原点です。これこそが東北大震災から力強く復興する日本を象徴できる唯一の道と確信します。


荒川河川敷の原野ではアキノノゲシが丸い冠毛をいっぱいに付けていました

2014年10月05日 16時56分01秒 | 荒川河川敷

11日振りの荒川河川敷の原野はアキノノゲシが花は終わりに近く丸くなった白い冠毛をいっぱいに付けていた。セイタカアワダチソウが黄色い穂をつけ始め、カナムグラは雄花が盛りを少し過ぎたようで赤い雌花が目立ち始めた。

セイタカアワダチソウに吸蜜にきたツマグロヒョウモン

カナムグラの雌花は花被で痩果を包み込む

ユウガギクやキツネノマゴ、コセンダングサも花や実をつけている。原野はさしものヤブガラシがほとんど見られなくなり、カナムグラが蔓を伸ばして足元や触れたところにまとわりつく。コセンダングサも小さい内に取ってしまえばよかったが、今となっては手遅れでちょっと触れると刺で痩果をまとめて刺してくる。

キツネノマゴの花は唇形花で、雄しべ2個は上唇に付く


田島ケ原サクラソウ自生地は初秋の花に彩られています

2014年10月02日 17時58分15秒 | 田島ケ原サクラソウ自生地

 田島ケ原サクラソウ自生地を俯瞰するとオギやヨシの穂が風になびいていて秋の到来を思わせます。


バス停付近から俯瞰すると群落によって穂の色が異なって見えるのは花の咲き具合いでしょうか

観察路にはユウガギクが、アキノノゲシは全区域で花を付けています。ユウガギクは根を横に伸ばして増え、地上でも茎がよく分枝して多くの花をつけます。アキノノゲシは朝は遅く花開き夕にはしぼむ舌状花だけの花です。

旗弁が紫色で翼弁は白色の長さ約2㎝のヤブマメはもう扁平な豆果を付け、第2指定地ではタイアザミの花にホウジャクが吸蜜に来て、鴨川側ではキンミズヒキが咲き乱れています。

  

10月のついたち観察会のレポートをご覧ください。