フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

収穫あとの田んぼには水田雑草がいっぱいです

2008年09月29日 13時06分45秒 | 花の和名

収穫が終わった水田は水が抜かれて今の季節、水田雑草を観察するには絶好だ。
水田雑草のひとつイボクサは萼片と花弁は各3枚で、長い雄しべ3本は花粉を出し短い3本の雄しべは花粉を出さない仮雄しべという。


白い花弁の先はグラデーションでピンクになり花径約1.3㎝のきれいな花だが、肉眼では雄しべまでは確かめられない。色々撮って確認してみた。

紫色の短い雄しべの1本が隠れてしまいました

イボクサはツユクサ科の花で、ツユクサも長い2本の雄しべが花粉を出し、あとの4本は仮雄しべという。仮雄しべは鮮やかな黄色で虫を引き寄せる役をしているらしいが、イボクサの仮雄しべも紫色が鮮やかだが、ツユクサほどは目立たない。仮雄しべの役割などはハッキリとは分かっていないようだ。

長い雄しべは花粉をいっぱいつけています

イボクサの汁で疣が取れるというのが名の由来だが、実際にはその効果はないようだ。


荒川堤大久保地区横堤はアレチウリ、オオブタクサの天下です

2008年09月26日 16時32分51秒 | 花の和名

秋ヶ瀬公園近くの荒川堤防は今日も除草が行われていたが、大久保地区の横堤は久しく除草作業が行われず、北斜面はオオブタクサが3mくらいに茎を伸ばし南斜面はアレチウリがかなりの面積を占拠している。

アレウチウリの雄花は大きな葉の上に毛の多いたくさんの花序を立てて一面緑白色にみえる。何となくいやな不安定な色だ。雌花は葉腋から短い花柄を出して球状に花をつける。一つひとつの花は雄花より小さく葉の下に付くことが多いのであまり目立たない。でも結実率がいいのか今頃からは刺の多い不気味な感じの果実が多くみられる。

荒川の流れに沿った河川敷はほとんどがアレチウリで埋め尽くされている。生体系にも重大な影響があるというこの特定外来植物の有効な駆除方法は何かないのだろうか。


秋分の日の今日は朝から青空が広がっています

2008年09月23日 10時21分18秒 | 花の和名

秋分の日の今日は朝から青空が広がり絶好の秋日和。
秋の七草にも数えられているクズは花はほとんど終りに近く、大きな果実をつけている。普通は葉の下に隠れていて見ることが少ないが、珍しく目立つ所についていた。まさにマメ科の植物というのが一目瞭然だ。

ツルボが鴨川桜草公園の堤のあちこちで穂をつけている。一つ一つの花は7㎜位と小さいがたくさん穂状に集まって咲くと淡いピンク色が可憐で美しい。そして秋のこの時期になると突然のように花茎を伸ばし花をつけるのも面白い。

名前の由来等詳細はさいたま市の荒川堤と水田の花クズツルボ参照


久しく更新しなかったくせにまだ戸惑いながらの更新です

2008年09月21日 11時34分05秒 | Main

パソコンの調子がおもわしなく写真など重いデーターを扱うとすぐ電源が落ちてしまう。
購入後半年くらいでトラブルが発生し、不具合の多いマシンだった事もあり、思い切って新しいマシンをネットで買い求めた。本体だけでいいと思っていたのによく検討もせずディスプレイを購入したのが失敗で、色々交渉をしてようやく解決した。
と思ったらVistaに戸惑い、豊富過ぎる新機能に躓いてブログの更新をすっかり怠ってしまった。新しい事への適応力のなさには自分ながらあきれるばかりだ。

一週間ぶりの荒川河川敷は稲の収穫は終わり、切り株からはもう新しい葉や穂までもついていた。そしてほぼ除草が終わった堤防にはススキが穂をつけ彼岸花が花を咲かせ、秋たけなわを感じさせられた。


スベリヒユの蓋果は文字通り横に裂けて種子を散らします

2008年09月11日 21時27分50秒 | 花の和名
スベリヒユの実は径3㎜、長さ5㎜くらいと非常に小さい。
果実には色々な種類があるがスベリヒユの果実は蓋果と呼ばれる。果皮が横に裂けて中から種子が現れる。文字通り蓋が開くのだ。よく見ると蓋果の下半分が残っているのはたくさんあった。

下向きの果実には横の裂線見えます
その中にたまたま蓋が葉の上に残っているのがあった。ラッキーと大喜びでマクロで撮ってみたら両方に黒い小さな種子も残っていた。

葉の上に、しかも上を向いて落ちてるなんて
今にも口が開きそうな実があったので、そっとふれてみたら蓋が簡単に転げ落ちてしまい、たくさんの種子があふれんばかりだった。