29日の土曜日は彩の国環境大学の4回目の講義日だったが、以前より講師を依頼されていた桜区のまちづくりを進める会の観察会を優先せざるを得なかった。
会としては清掃活動も兼ねるという事で埼大生の参加もあって有意義な観察会だった。
着工より10年を経過しているさいたま築堤は飛び飛びに西遊馬築堤まで遡っているが、5メートルの盛土が済んだ堤防はセイバンモロコシの天下だ。特に塚本地区の堤防はセイバンモロコシ一色で、飼料には適さないという葉や穂を強風に靡かせていた。アレロパシーも含むと言われ、他の草を寄せ付けない唯我独尊だ。イネ科なので当然風媒花でこれだけ多いと花粉症の心配も現実味を帯びる。
一面セイバンモロコシに占拠された塚本地区の堤防
垂れ下がった花粉は風に乗ってはこばれる。根でも増えるので繁殖力は旺盛だ
この辺りの水田は湿田が多くミゾソバやアキノウナギツカミがアチコチに繁茂している。ミゾソバは地下に閉鎖花をつけるというので抜い
てみたが下の方の茎は地を這って四方に広がるのでナカナカ判別が難しい。
ミゾソバの閉鎖花と思うが・・・・
帰りに道場の飛び地の河川敷に寄ってみたが、周囲の刈り取りが終わった水田にもほとんど水田雑草が見られず、わずかにあったキクモは花がごく小さかった。