全国の高校生100人が森とともに生きる「森の名手・名人」を訪ね、その知恵や技術、人となりを“聞き書き”し、記録する「森の“聞き書き甲子園”」は林野庁、文部科学省、民間団体等の主催で、2002年から始まったようだ。
今日はその第7回「森の聞き書き甲子園」に参加した4組の高校生と名手・名人達のドキュメンタリー「森聞き」の試写会に行ってきた。ごく普通の男女各2人の高校生が杉の種子採り名人、きこり、茅葺屋根のカヤ狩りの人達、焼畑農業の先達を訪ねレポートする様子を描いていた。
体験は少しきれい過ぎたきらいもあり、特に杉の種子採り名人は私には少し物足りなかった。音楽も何語だか分からない歌が大音響で流れるのはちょっぴり煩さを感じた。
しかし全体的にはそれぞれの取り組みが真剣で素晴らしく、ほのぼのとした感動もあった。難しいスチエーションを上手く切り取って描いているその意欲やヨシで今後に大いに期待したい。
今年の第9回「森の“聞き書き甲子園”」(http://www.foxfire-japan.com/)の募集期限は7月1日なので事実上締め切りだが今年から「海・川の“聞き書き甲子園”」が加わり今後とも充実して継続していくようだ。
ドキュメンタリー映画は当事者たちだけで終わらせない大きな広がりと貴重な橋渡し役がある。色々大変だとは思うが今後とも是非撮り続けて頂きたい。