久し振りに小石川植物園を訪れた。入口付近がいつもにもまして華やいでいる。本日無料の看板が立っていた。なんで?と思ったのは自分だけだったようだ。係員に尋ねるとみどりの日は植物園の日だから年に一回の無料解放日です。知らないでいらしたお客様にはラッキーですね!言われて本当にラッキーな気分になった。
園内至るところにセリバヒエンソウ、ハタケニラが見られ、ハンカチノキやヒトツバタゴが満開の盛況だった。
ハンカチに見える白い2枚は苞葉、球形の黒く見えるのは花弁のない花で、多くの雄しべと雌しべ
ハンカチノキはミズキ科の落葉高木。小石川植物園のこの樹が一番知られていて、今日も多くの人で賑わっていた。花の盛りと言っても花は苞葉の上の方に付いた丸い雄しべの塊だ。2枚の白い苞葉は知らねば不気味で幽霊の木とも言われる。
ヒトツバタゴはモクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉性の高木
多くの人がこの豪華な花の素晴らしさをカメラに収めようと努力していたが、とてもとても無理だとの声が聞こえていた。まさにその通りで目で見る素晴らしさの半分も写し撮れなかった。
小石川植物園から逸出したというセリバヒエンソウは今や全域に広がっている
ハナイカダは分類標本園で葉の上に咲く特徴的な花を咲かせていた。ヨメノナミダという別名もあるようだがなんとも面白い落葉性の低木だ。