フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

9月29日16時頃の田島ヶ原サクラソウ自生地

2010年09月30日 11時13分44秒 | 花の和名
相変わらずキンミズヒキが繁茂し鴨川側の通路は地面が見えないほどだった。ツルマメの小さな赤紫の花も見えなくなりカナムグラが穂を林立させている。

観察路の路傍のユウガギクは花は増えてきたが独特のせめぎ合うように咲き競う様は見られない。アキノノゲシが高く伸び出してツリー状にたくさんの蕾をつけていたが未だ花は見られなかった。

ヨモギ(キク科)は春のモチクサと呼ばれる頃の独特の香りを持った奥ゆかしさはまったく無く、雑草然とした姿で観察路にはみ出していた。
一部花らしくない花をつけていたが花径1.5mmくらいの花は全て筒状花で中央部は両性花、周囲には雌性花が付く風媒花という。
属名はギリシャ神話のアルテミス(ダイアナ)に因む。純潔、狩猟、月の女神そして出産の守護神と多彩な顔を持つ女神のようだが、東西ともにヨモギを魔よけにしたという事にも無関係ではなさそうだ。


さいたま市の荒川堤と水田の花の一部ページが文字化けしてご迷惑をおかけしました

2010年09月26日 18時28分32秒 | Main

さいたま市の荒川堤と水田の花のHPの一部のページが文字化けしてしまいご迷惑をおかけました。
原因が分からず色々悩みましたが、ようやくUnicode文字を含まないページをUnicodeで記録してしまったのが原因と分かりました。
24日にUPした「猛暑の影響でヒガンバナも戸惑っているようです」も正常な表示に戻りましたので是非ご覧ください。

気持ちがスッキリして行った荒川堤ではヒガンバナが見事に花開いていました。2年目でまだ一つの株からは花茎は1~2本ですが、これからどんどん増えていくので毎年楽しみです。ヒガンバナは土手に穴を開けるネズミやモグラを近づけない有毒な有用植物です。

キアゲハが吸蜜にやってきて花から花へ飛び回りヒガンバナ堤の誕生を祝っているかのようでした。


猛暑の影響でヒガンバナもあまり花開いてはいません

2010年09月23日 21時36分19秒 | 花の和名
今朝はさくら草橋よりの堤防上でヒガンバナの花茎が一列に長く伸びて所々で花を咲かせていた。昨日は羽根倉橋近くで多くの蕾が見られたが、2~3年後には荒川ヒガンバナ堤の愛称がついてもおかしくなさそうだ。
今年は猛暑の影響でヒガンバナの名所でも開花が遅れているいるようだが、一日の平均気温が20℃前後にならないと開花しないという。

彼岸の中日の今日は9時過ぎから雨になり時折激しく降り気温も大幅に下がったが、予報通りでお墓参りは昨日済ませてきた。
久し振りに行った島根の田圃地帯では休耕田にクサネム(マメ科)が花を咲かせ、オオケタデが紅色の穂をなびかせていた。


花は淡黄色で長さ約1㎝、蝶形花の旗弁の基部に赤い斑がある

アチコチでツユクサのコバルトブルーが農道脇を彩っていたが、中にアルビノの白花があった。
ツユクサの蕾は2つ折りになった大きな苞葉の中から順に外に伸び出して開花し半日で萎む。萎むとすぐ雄しべ雌しべともらせん形に巻いて自家受粉するという。雄花と雌花があるが雌雄同株で、2個縦に並んでいたら上の花は雌しべの無い雄花の事が多い。


空は青く澄み渡り空気はさわやかで秋の訪れを実感しました

2010年09月18日 18時51分45秒 | 花の和名

空を見上げると澄んだ青い空が広がっていた。富士山が見えると思いまっすぐ荒川堤に上がると空気も冷たいくらいで心地よかった。
まだ6時前だが土曜日でロードレーサーが多そうなので羽根倉橋以降も上を走った。河川敷内の田圃はひつじ(穭・稲孫)が伸び出してまた田植えをしたように整然と若緑色の葉が伸びている。

今シーズン初めてイボクサ(ツユクサ科)を見た。イボクサの花は径1.5cmくらい。先がピンクの白い花弁と緑色の萼は各3片。雄しべには長い毛が多く6本の雄しべのうち長い3本は大きな青色の葯を付ける。他の3本は短くて小さい紫色の葯でこれは花粉を持たない仮雄しべだ。名の由来は昔この草をイボ取りに使った事からという。


真中の白いのは雌しべの柱頭

道場4丁目ではまたホソバオグルマが花を付けて4~5ヶ所で群生していた。満開を迎える寸前に除草されてしまったので2度咲きしたのかと思わず思った。キンモクセイや桜は2度咲きするようだが咲き切らなかったから2度咲きするという事ははたしてあるのだろうか。

さいたま市の荒川堤と水田の花のHPに戦争の狂気に翻弄され数奇な運命を辿った老鐘をUPしました。


小石川植物園ではウコンが咲きヒガンバナが伸び出していました

2010年09月15日 16時46分08秒 | 花の和名
久し振りに小石川植物園に行った。
薬園保存園にショウガ科のウコンが花を咲かせていた。花に見えた20㎝くらいの大きな緑白色の花序は全部苞葉という。でも一番上の、先端がピンクの苞葉は将に花そのものだ。しかしながら本当の花は淡黄色で苞葉の腋に付いていた。根茎を薬用にし、黄色の色素を取ったり、カレー粉の原料にするという。


円内は上から見た花序ですが、どう見ても花に見えます
苞の間から顔を出しているのが本物の花

分類標本園のクマツヅラ科のニンジンボクはそろそろ花は終わりかけていたがクマバチがしきりに吸蜜に来ていた。花の形が面白く唇形花の上唇は小形で浅く2裂し、下唇は3裂し、特に中央の裂片は幅広く長い。雄しべは4本で花冠より長く、柱頭は2裂する。葉の形が薬用人参に似るのが名の由来という。


奇妙な形のニンジンボクの花

帰り際入口近くにアスパラのように伸び出しているようなものがあった。なんだろうとよく見るとヒガンバナの茎がにょきにょきと林立していた。まだ暑さの盛りなのにもう彼岸が近い事を知らされた。


すっくと伸びた若草色のヒガンバナの花茎