一部花らしくない花をつけていたが花径1.5mmくらいの花は全て筒状花で中央部は両性花、周囲には雌性花が付く風媒花という。
属名はギリシャ神話のアルテミス(ダイアナ)に因む。純潔、狩猟、月の女神そして出産の守護神と多彩な顔を持つ女神のようだが、東西ともにヨモギを魔よけにしたという事にも無関係ではなさそうだ。
さいたま市の荒川堤と水田の花のHPの一部のページが文字化けしてしまいご迷惑をおかけました。
原因が分からず色々悩みましたが、ようやくUnicode文字を含まないページをUnicodeで記録してしまったのが原因と分かりました。
24日にUPした「猛暑の影響でヒガンバナも戸惑っているようです」も正常な表示に戻りましたので是非ご覧ください。
気持ちがスッキリして行った荒川堤ではヒガンバナが見事に花開いていました。2年目でまだ一つの株からは花茎は1~2本ですが、これからどんどん増えていくので毎年楽しみです。ヒガンバナは土手に穴を開けるネズミやモグラを近づけない有毒な有用植物です。
キアゲハが吸蜜にやってきて花から花へ飛び回りヒガンバナ堤の誕生を祝っているかのようでした。
花は淡黄色で長さ約1㎝、蝶形花の旗弁の基部に赤い斑がある
空を見上げると澄んだ青い空が広がっていた。富士山が見えると思いまっすぐ荒川堤に上がると空気も冷たいくらいで心地よかった。
まだ6時前だが土曜日でロードレーサーが多そうなので羽根倉橋以降も上を走った。河川敷内の田圃はひつじ(穭・稲孫)が伸び出してまた田植えをしたように整然と若緑色の葉が伸びている。
今シーズン初めてイボクサ(ツユクサ科)を見た。イボクサの花は径1.5cmくらい。先がピンクの白い花弁と緑色の萼は各3片。雄しべには長い毛が多く6本の雄しべのうち長い3本は大きな青色の葯を付ける。他の3本は短くて小さい紫色の葯でこれは花粉を持たない仮雄しべだ。名の由来は昔この草をイボ取りに使った事からという。
真中の白いのは雌しべの柱頭
道場4丁目ではまたホソバオグルマが花を付けて4~5ヶ所で群生していた。満開を迎える寸前に除草されてしまったので2度咲きしたのかと思わず思った。キンモクセイや桜は2度咲きするようだが咲き切らなかったから2度咲きするという事ははたしてあるのだろうか。
さいたま市の荒川堤と水田の花のHPに戦争の狂気に翻弄され数奇な運命を辿った老鐘をUPしました。
円内は上から見た花序ですが、どう見ても花に見えます
苞の間から顔を出しているのが本物の花
分類標本園のクマツヅラ科のニンジンボクはそろそろ花は終わりかけていたがクマバチがしきりに吸蜜に来ていた。花の形が面白く唇形花の上唇は小形で浅く2裂し、下唇は3裂し、特に中央の裂片は幅広く長い。雄しべは4本で花冠より長く、柱頭は2裂する。葉の形が薬用人参に似るのが名の由来という。
奇妙な形のニンジンボクの花
帰り際入口近くにアスパラのように伸び出しているようなものがあった。なんだろうとよく見るとヒガンバナの茎がにょきにょきと林立していた。まだ暑さの盛りなのにもう彼岸が近い事を知らされた。
すっくと伸びた若草色のヒガンバナの花茎