観察路の路傍のユウガギクは花は増えてきたが独特のせめぎ合うように咲き競う様は見られない。アキノノゲシが高く伸び出してツリー状にたくさんの蕾をつけていたが未だ花は見られなかった。
ヨモギ(キク科)は春のモチクサと呼ばれる頃の独特の香りを持った奥ゆかしさはまったく無く、雑草然とした姿で観察路にはみ出していた。
一部花らしくない花をつけていたが花径1.5mmくらいの花は全て筒状花で中央部は両性花、周囲には雌性花が付く風媒花という。
属名はギリシャ神話のアルテミス(ダイアナ)に因む。純潔、狩猟、月の女神そして出産の守護神と多彩な顔を持つ女神のようだが、東西ともにヨモギを魔よけにしたという事にも無関係ではなさそうだ。