大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を結構楽しんで見てます。鎌倉時代というと近現代の歴史に比べて資料が少なく、私のような幕末・維新オタクからすると「ケッ!」という感じですが、今回の脚本はそこを創作の余地として使ってて今のところ成功してるのではと思います。
それで、鎌倉幕府が主に13世紀の話として、大河ドラマでよく出てくる信長とか秀吉の時代は16世紀後半。その間の200年以上はどうなってたの?というと、当然室町幕府というのがあります。大河でその時代を描いた作品はあったのかと思ったら、1991年の「太平記」というのがそうでした。
原作は吉川英治作品で主役は足利尊氏。足利尊氏の挙兵から鎌倉幕府滅亡、建武の新政、南北朝動乱を経て尊氏の死までを描くものだそうです。主演は真田広之だったそうですが、今となってはまったく世間の話題に上らないので不人気だったのかもしれません。
ただし、この作品は前半がまだ鎌倉時代だったそうで、室町時代を正面から描いたものは1994年の「花の乱」が初。これの主人公と主演女優を即答できる人は上級者です。私はこんなドラマがあったのはまったく知りませんでした。正解は主人公が8代将軍足利義政の妻である日野富子、主演は三田佳子です。
ただしこのドラマは、2012年の「平清盛」に抜かれるまで大河史上最低の視聴率、すなわちワースト1だったとか。たしかに日野富子と聞いても「誰?」と思うのですが、そんなに嫌わなくていいじゃないの?と、研ナオコのような事を言いたくなります。まあ、そもそも面白くなかったのでしょうね。私は見てなかったのでわかりませんが。
折角鎌倉時代の成立のあたりを今回のドラマでちょっと理解したので、その流れで室町幕府の事も知りたくなった人は多いことでしょう。その大河ドラマ「花の乱」というのはDVD-BOXセットが出てて全話見られますね。興味のある人は是非どうぞ。私は遠慮しときます(笑)。