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2022年春のドラマをまとめてレビュー

2022年06月28日 | ドラマレビュー

 続けて見ていたドラマはすべて終了しました。最後まで見たものについてはレビューして感想を残すのが主義ですが、今回は結構本数多いのでまとめてやります。

 この3ヵ月で最後まで見たのは、「元彼の遺言状」「未来への10カウント」「インビジブル」「マイファミリー」「17才の帝国」など。これらを順番に行きましょう。もちろんネタバレもありますので、まだ見てない人はご注意を。


◆フジ月9「元彼の遺言状」

 綾瀬はるかと大泉洋ということで鳴り物入りの雰囲気でしたが、世間的には案外盛り上がらなかった印象。おそらく序盤の展開で人間関係が複雑すぎて脱落した人が多かったのではないでしょうか。私も2回目まで見た時点で「もういいかな?」と思ったのですが、頑張って見続けたら最後は結構面白くなりました。それぞれキャラクターの作り方が上手いというのは、原作が結構魅力的なのでしょうね。この作家のは読んだことないですが。それにしても、ドラマ界というかテレビ業界は大泉洋に頼りすぎの気がします。どれもウケてるからいいのかもしれないけど。


◆テレ朝「未来への10カウント」

 前に個別にレビューしましたが、ほぼ期待せずに見たのに結果的に面白かったです。ここは脚本の勝利ですね。満島ひかりも良かったし。


◆TBS金曜ドラマ「インビジブル」

 3回目くらいまでは柴咲コウのキャラクターにムカムカ来てたのですが、それは番組側の狙いだったかもしれません。ただ、全般的にキャストを変えたらまた違う味わいになったかもしれない(すなわち面白くなったかも)と、余計なことを考えさせられるドラマでした。金曜の夜なので家にはいたから続けて見てましたが、毎回「先週どうやって終わったっけ?」という感じだったのはアカンやろと。個人的には出演者の誰もイメージアップにならないかなり残念なドラマという印象でしたが、世間的にはどんな評価だったのでしょうか。


◆TBS日曜劇場「マイファミリー」

 これは力業というか、かなり強引な展開でしたが結構ヒットした印象です。毎回ラストには次が気になったので、その部分は評価しましょう。あの機械音声の「デハ トモカサンヲ 殺シマス」とか「決メルノハ 私デス」とかいうのはネタに使えそうで、そういうのがヒットしたドラマの証拠。ただし、最後の最後で犯人がわかった時点で「あらら…」とずっこけたのが残念。あれだけの事をやるのに単独犯では無理だし、各現場でどこも一切目撃者がいなかったというのも無理筋。その辺上手く収めれば伝説のドラマになったかもしれませんのにね。


◆NHK土曜ドラマ「17才の帝国」

 これは放送中一切話題にしてなかったのですが、結構面白かったです。日本が経済的に没落して失業率は10%を超え、G7からも締め出されて海外からは「サンセット・ジャパン」と揶揄されるという近未来の話。そこで、地方の一都市で政治AIを駆使して政策を立案し運営することを実験的に始めるという設定。

 そこの総理大臣は立候補者の中からAIが面接することとなり、選ばれたのはなんと17才の男子高校生。人々は「知識も経験もない高校生じゃ無理だろう。」と言いますが、AIは「知識と経験はすべてこの中に入っています。」と言い、同じく立候補した女子高校生が「その知識も経験もある大人たちが日本をここまでダメにしたんじゃないの!」と叫ぶのが初回。その辺は結構痛快でした。

 人間が合議的にあれこれ決めようとすると見て見ぬふりをしたり、「それは言わない約束でしょ」とか、悪いことは起こらないと考えたりするものですが、AIだとそれはまったく許さないので、バッサリかつキッパリと決断を続けていくとどうなるのかは結構興味深く見てました。

 とはいえ、さすがに途中から男女間の問題もあってハチャメチャになってしまい、そこはちょっと残念でしたが、実験都市でやってみるというアイディアは面白かったので、その点は脚本家の方にアッパレをあげましょう。あとは、コンピューターが指示してくるあたりバビル二世を連想したのは私だけでしょうか。

 

 と、ここまでが最後まで見たドラマですが、最初から見る予定のなかったドラマは別にして、日テレの水曜10時のドラマは初回の数分で脱落、NHK「正直不動産」は初回で脱落、NHK夜ドラは3週間くらいは見て結局脱落でした。とはいえ、今回は結構見てたもの多かったですね。

 さて、7月からのはどうでしょうか。割と期待できるものはあるように思います。一時よりは民放ドラマも盛り返したかも。