NHK「クローズアップ現代」で「漫画もドラマも!?“タテ型コンテンツ”が大流行!」というのをやってました。「スマホで映像を見るとき横にしますか? それともタテのままですか?」ということですが、若い人はタテが普通だとか。私なんぞ動画は横にしないと見る気がしませんが。
ただ番組では様々な実例を出していて、たとえば同じ内容を動画投稿したとしてもタテで撮影した方が横長の何倍もアクセスがあるんですと。それについて、ゲストで出ていたTVプロデューサーは「もう若い人はスマホを横にするというだけでも面倒なんですよ。」と冷静に分析。
完全にカルチャーショックですが、私のように物心ついた頃からテレビばっかり見てたものは、以前の4:3のやや横長から今の16:9のHDとかハイビジョンサイズになった時の「スゲー!」と思った感動を鮮明に覚えてます。サッカーとかバレーボールの中継はもちろん、ビッグバンドとかオーケストラの演奏風景はワイド画面がいいに決まってますし。
その昔コント55号が出始めた頃は「動きが激しくてテレビ画面からはみ出す」と言われてたそうですし、1979年にデビューしたスペクトラムも前衛5人の態勢でしたからあの頃にワイドテレビがあればもっと魅力が伝わった事でしょう。
ただ、テレビ自体が日本ではまだ70年くらいの歴史しかないことを考えると、今後タテ長のドラマが普通になったり映画のスクリーンもタテにならないとは限りません。何十年か経つと、今のカセットテープとかラジカセの扱いのように若者が「へぇ~、昔ってテレビは横長だったんだ。なんで?」とか「横長のテレビってわけわかんないけど、なんか可愛い。」とかいうようになるかも。
とはいえ、私は縦長映像には違和感大きいです。NHKニュースでも、雷とかゲリラ豪雨の時に「視聴者提供」という映像が出ると縦長の事がちょくちょくあって、なんだかドアの隙間からのぞき見してるみたいですごく気持ち悪いというかイラッときます。
その根底には若者のテレビ離れがあると思いますが、テレビもPCも見たことないけどスマホは離さないというケースも珍しくないと思われ、それが世の中全体の方向性にも影響するのかどうか。
そういえば、1978年にデビューしたショット・ガンというロックバンドは、縦一列に並ぶというのが売りでした。あれは時代を40年くらい先取りしてたのかもしれませんね。当時は意味わからなかったけど。