「大魔神」とは映画の事ですが、時代劇専門チャンネルで4Kデジタル修復版というのをやってたので録画しました。実は前に一度録画したことがあったのですが、その時は序盤をチラッと見ただけでやめました。多分「あれ~、お殿様なりませぬ。(クルクルッ!)」というお色気がシーンがなかったのでやめたのでしょう(?)。
それが今回見てみたら、これは結構面白いですね。どうせ子供だましのお手軽時代劇だと思ってたのですが、特撮もよくできてるし、時代劇シーンのストーリーもいいし、何より4Kリマスターの威力は素晴らしく最近の映画かと思うくらい映像も音声も良かったです。
大魔神が大暴れするのは最後の方だけなのですが、こういう作品はやはりそこに至るまでのプロセスが大事ですね。圧政に耐えて耐えて、一矢報いようとした味方は捉えられ、魔神を鎮める巫女が斬られ、ヒロインが大魔神に自分の命を捧げようとした段階になってようやく立ち上がるというのがよくできてます。
また、最後も大魔神が暴れに暴れて手が付けられなくなるのも迫力あっていいですね。よいこの味方として握手かなんかして帰るのだと拍子抜けですし。
願わくば、ヒロインが身を捧げるというならポロリとやっていただくとお茶の間のお父さん受けもよかったのでしょうが、同時上映が「ガメラ対バルゴン」だったことを考えるとそれも無理かと。
なんにしても、いいものを見せて貰いました。4Kデジタル修復版の威力は絶大ですね。