今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

凄く勉強になる本>「音楽業界の動向とカラクリがよくわかる本」山口哲一 著

2022年10月11日 | ブックレビュー

 

 最近たまたま見かけたのですが、8月に出たばかりなのでまだ新しい本です。どちらかというと、音楽業界に就職や転職を考える人向けなのでしょうが、それは別にして音楽を聞くこともコンサートに行くことも好きなものにとっては凄く勉強になりそうです。

 著者の山口哲一さんは、音楽プロデューサーを経て業界の様々な要職も努め、人材育成や起業家の支援など大活躍の人のようですが、さすがに音楽制作の現場の話だけじゃなくて業界の課題や未来という話がかなり具体的です。まだじっくりとは読めてないのですが、目次の中で気になった部分は以下の通り。

第1章:音楽ビジネスの根本的構造的変化
 1-2 CDからサブスクへ、音楽体験の変化
 1-4 ストリーミングによる分配率変化

第2章:世界の音楽市場を知る
 2-3 サブスク時代の変化と課題

第3章:世界で最もIT化が遅れた日本
 3-1 CD長期低迷とコンサート伸長
 3-2 テレビタイアップとCDバブル時代
 3-3 iTunes普及を止めたレンタルCD店
 3-5 ストリーミングサービス遅延の罪と罰

第6章:既存会社の現状と展望
 6-1 レコード会社の機能は賞味期限切れ?
 6-3 「事務所」の未来
 6-5 DXが遅れるプレイガイド
 6-6 DXが進んだファンクラブ事業

第9章:音楽業界の課題と業界団体の取り組み
 9-2 チケット高額転売問題
 9-5 違法アプリ天国日本


 サブスクがあんだけ普及してCD売れなくなったらアーティストは生き残っていけるかとか、CDの時代と違って音楽家の取り分がもっと増えてもいいんじゃないかとか、私もちょっと前に書きましたが、そんなことは専門家は当然課題として色々現状分析とか今後のことは考えてるんですね。

 中身をちらっと紹介すると、

「デジタル配信になって、分配率が上がったときに、レコード会社と音楽家がどういう割合で分配するのが適切か、少なくとも従来の業界慣習を大きく変える必要があることは間違いありません。」
「そのアーティストの熱狂的なファンでなければ、その作品がいつ録音されたかは、それほど重要ではありません。」
「ユーザーが存在を知ったときが、その楽曲の『リリース日』なわけです。」

などが特に気になった部分。また、2021年のアメリカ市場では、1年半以上前にリリースされた作品の売上比率が74.5%を占めたそうです。ユーザーに支持された作品を作れば長く収益を得られるものの、これまでに比べて初期投資の回収に時間がかかる側面もあるとか。色々面白いですね。もちろん、あの握手券や投票券目当てで何枚もCDを買わせるグループアイドルの曲がヒットチャート上位を占めた事にも触れています。

 あとは、あの人気ドラマやCMでテレビがヒット曲を作ってCDが売れた時代の成功体験に拘ってストリーミングへの移行に抵抗した流れなども当然出てきます。まあ簡単な話ではないですが。

 他に興味深いのは第6章で、コンサートチケットをプレイガイドを通じて入手する方法が、現状ではかなりユーザーの負荷が大きいことも指摘されています。コンサートに参加したい人の熱量が高いために多少の負荷は乗り越えているとも指摘していますが、確かにネットで予約してコンビニで発券してその際に手数料を負担するというのも当たり前のようにやってますが、問題だと指摘する人もいるのですね。

 そして、この本では途中に「日本音楽の潜在力を知るための推薦図書」というコラムもあります。その中の一つに佐藤剛さんの「上を向いて歩こう」があって、佐藤さんのプロフィールとともに紹介されています。ビジネスの話ばかりじゃなく、この本を推薦するあたりで、日本の音楽文化や歴史を真剣に考える姿勢もうかがえます。

 実は私はこれを図書館から借りてきたのですが、手元に置いておきたいので買おうと思います。結構難しい用語が多くて、色々調べながら出ないと理解できない部分が多いので、ちゃんと読まねばと。特にデジタルの世界の用語がわかりにくいのですが、今覚えれば将来は理解が深まるはず。

 とにかく勉強になる本ですので、関心のある方は読んでみてはいかがでしょうか。発行は秀和システムで、定価1540円です。どーですか、お客さん。


確実に悪夢の素です>連続ドラマW「鵜頭川村事件」

2022年10月10日 | ドラマレビュー

 WOWOWで放送していたドラマ「鵜頭川村事件」見ました。全6話です。番組サイトによるみどころは「主演・松田龍平×監督・入江悠、11年ぶり2度目のタッグ!大雨で孤立した絶望の村から無事帰ることはできるのか……。壮大なスケールで描く、極限のパニック・スリラー。」というもの。

 舞台は産廃処理施設しか産業のない長野県の過疎の村で、二つの一族が対立する中、青年団と産廃業者の一家でもにらみ合いが常態化し、エイキチという名の神の祭りや謎の儀式があるというピリピリした日常であるという最近では珍しい感じのスリラーでした。たたりがあるという声もあって、金田一先生が出てきそうな感じで。

、主演は松田龍平、他の出演者は蓮佛美沙子、伊武雅刀、工藤阿須加、綾田俊樹、山田杏奈、荒川良々、眞島秀和などなど。荒川良々がいなければ一切コミック要素がない展開で、役者さんの顔ぶれだけでも怖そうな。

 それでドラマとしては、松田龍平が行方不明になった妻(蓮佛美沙子)を探しに来た村で、祭りの準備の最中にいきなり乱闘が起きたり、大雨の被害で村が孤立したり停電になったりと、これでもかというほど不安感を煽ります。人もいっぱい死にますし、これは確実に悪夢を見そうな。

 ただし、色々と展開には無理があった感じがして、原作はどうだったか気になったのですが、Wikipediaによると時代背景も登場人物の設定も相当変えてあるそうです。一連の殺人事件の犯人と殺害理由も原作と異なるそうで、こうなったらタイトルが同じだけで話としては別物ですね。とはいえ、ここで原作を読んでみると、さらに悪夢の素を増やすだけなので、私は遠慮しときます。ただ、久しぶりにこういうこってりした感じのジャパニーズホラーを見ました。そういう意味では制作陣にはアッパレをあげましょう。怖いものを見たい方は、再放送の際には是非どうぞ。一緒に悪夢を見ましょう!


引き出しが空になりました。心は…

2022年10月09日 | 日記・雑記・ただの戯言

 発券したコンサートチケットを入れておく引き出しがあるのですが、この半年ほどはずっと何枚か入っていて、それが先日の石川ひとみさんのコンサートが終了したことで空になってしまいました。

 ちなみに今年行ったコンサートは以下の通り。

6月25日 太田裕美さん(六本木・EX THEATER)
7月23日 八神純子さん(坂戸市文化会館)
9月23日 尾崎亜美さん(六本木・EX THEATER)
10月2日 伊藤蘭さん(Zepp DiverCity東京)
10月7日 石川ひとみさん(北とぴあ つつじホール)

 太田裕美さんと八神純子さんのチケットは発券したのが4月なので、その引き出しにはこの半年くらい何枚かチケットは入ってました。そのチケットと手帳の予定を見てニヤニヤしてたわけですが、その楽しみがなくなってしまったわけです。

 私の場合は、尾崎亜美さん、伊藤蘭さん、石川ひとみさんは発売されている作品は全部持ってるので、どの曲を聞いてもわかります。特に尾崎亜美さんはヴァージョン違いとか、レアトラックの曲が出てもわかるレベル。(と、さりげなく自慢)

 一方太田裕美さんは、昔からシングル曲は全部わかるけど、オリジナルアルバムはごく最近のものとベストアルバムを数枚持ってる程度で、いわゆる「友達以上恋人未満」という存在(?)。

 八神純子さんになると、コッキーポップはラジオで聞いたりテレビで見てたし歌声は好きなのですが、デビューから80年代前半のヒット曲がわかる程度。オリジナルアルバムは1枚も持ってません。どちらかというと家人がファンなので、一緒に行ったという感じ。(ですが、ライブは凄く楽しめました。あの人の歌声は素晴らしいです。)

 なので、尾崎亜美さん、伊藤蘭さん、石川ひとみさんは都内または埼玉県内でソロのコンサートがあれば迷わず行きます。いろんな人が出るイベントへの出演もたまにありますが、それらは大体チケットがお高いので手が出ないのが実情。なので、あくまでもソロのコンサートなら行くというのが実情です。

 コンサートの場合は、発表された時点で数か月先の開催ということがほとんどなので、仕事の都合はつけやすいというか、当方定年も間近ですし何か月後かの仕事を休めないような事はまずありません。そういう状況が羨ましいと思う人は、早く年を取ることですね。ふっふっふ。

 なお、太田裕美さん、八神純子さんもソロコンサートがあれば極力行きたいと思っているものではありますので、見に行くためには稼がねばならないということはあります。今年はもうコンサートに行く予定はないのですが、私はどうして生きていきましょうかと岬めぐりのような事を考えています。とはいえ、心の中では今年見た数々のステージを反芻しながら充実してるのですけどね。


願いが届くこと これこそまさに「ハート通信」>石川ひとみコンサート2022

2022年10月08日 | 石川ひとみ

 

 昨日は石川ひとみさんのコンサートに行ってきました。会場は、東京都北区王子にある北とぴあ つつじホール。昨年のライブははビルボードやTFMホールなどでしたから、今回はちょっと大きめのホールということになります。402席ですが、最前列は撮影スタッフに配慮してかお客さんは入れず、後方も何か所かカメラで席が座れなくなっていました。客入りは開演前にざっとみたところ、ほぼ満員の感じと私は見ました。大雨でしたが当日券も多少売れたのでしょうか。やはりお客さんが多いと盛り上がりますね。

 今回のバンドメンバーは、ギターは当然山田直毅さん。ベースもお馴染みの石村順さんで、ピアノもレギュラーの斉藤哲也さん、今回はパーカッションが入ってこちらもお馴染みの元田優香さんがいました。そしてドラムはおらず、弦楽奏者が3名入ったという珍しい編成。弦楽のメンバーも出ずっぱりで全曲参加してましたから、直毅さんはこのコンサート用に新しいアレンジで全部譜面書いたのでしょうね。素晴らしい仕事量です。

 そして直毅さんは今回全編アコギで、スティール弦の6弦と12弦の使い分け。エレキは一切持たなかったのが意外。そしてベースの石村さんが今回特殊で、エレキのフレットレスベースと、エレクトリック・アップライトベースの2本だけ。どっちもフレット無しとで全編通すのは、ポップスのステージでは非常に珍しいのではないでしょうか。本当にチャレンジングな仕事人です。

 ステージは約10分遅れで開始。バンドメンバーが登場してから石川ひとみさんがステージに登場し、中央のスタンドも白いマイクに向かいました。登場した時は白いドレスかと思ったのですが、それは照明の関係で実際は黄色だった様子。華やかで凄く素敵な衣装でした。

 そして今回の曲目ですが、私はメモをまったく取らずに見たので記憶のみ。カメラがいっぱい入ってる時点で、昨年出たDVDや今年発売になったブルーレイとは極力ダブりを避けるという予想は簡単についたのですが、なんとオープニングが「夏の終わりと麦わら帽子」、続いて「長そでのカーディガン」。どちらもまったくノーマークでした。私はこれらは予習して行かなかったという…。

 あとは驚いたのがカバー曲として「道化師のソネット」を歌ったこと。かなり前のテレビ番組で歌ったことがあるとの事でしたが、どうやら物凄い前ですね。それはそれとして、この曲は歌詞もメロディもひとみさんの声にすごく合ってると思いました。またやっていただきたい企画です。

 そしてそして、終盤に差し掛かった頃「まちぶせ」を歌い、そろそろ終わりかと思ったら、次の曲は作詞が松本隆さんで作曲は吉田拓郎さんだと紹介。もうそれだけで場内からは拍手喝采。もちろん「ハート通信」ですが、これは私が1979年にテレビで初めて聞いてファンになるきっかけとなった思い出深い曲です。昨日は出かける前に「これを聞きたい」とツイートしてたくらいですが、それがかなったというのはこれこそまさにハート通信。極めればUFOとも交信できるかもしれません(?)。拓郎さんが「隠れた名曲」と言ってたそうですが、隠れさせてはいけない、みんなで広めましょうとひとみさんも言ってた通り、もっともっとみんなに知って欲しい曲です。

 本編は「君は輝いて天使にみえた」で終了したのですが、アンコールでは珍しく「空色のフォトグラフ」を披露。続いてまたまた珍しい「Tenderly」が聞けて、実は私はこれをレコードで聞いた時はあまり好きではなかったのですが、ああやってストリングスも入った編成で生で聞くと静かに盛り上がるしいいですね。あらためてCDでも聞いてみたいと思いました。

 ここで終了したものの拍手が鳴りやまず、なんと今回はダブルアンコールもありました。ステージ上で軽く打ち合わせがあったようですが、リザーブで用意してあったと思われる「40回目のlove song」を披露。演奏中色々あって、終了後も鳴りやまない拍手の中、もうバンド全体でできる曲はないということで、山田直毅さんのギターだけで「まちぶせ」を1コーラスだけ。もうお腹いっぱいになる内容でした。

 今回もカメラが入ってたので、配信やその後の映像発売に繋がるのでしょうか。いつもと違う感じの編成とセットリストだったので、個人的には映像作品として残していただきたいステージだったと思います。あとは、今回初めてのホールでしたが、折角の歌声なのでもっと会場全体にひとみさんの歌が響き渡るような音響にして欲しかったと思うのですが、その辺はPAの専門的な問題で色々な事情があったのかもしれません。その辺は、座る席によって聞こえ方が変わったかも。

 そんなこんなで色々あったステージでしたが、全般に素晴らしい演奏を聞かせて下さったバンドのメンバー、長丁場を頑張って歌い切った石川ひとみさん、企画して下さった関係者一堂に感謝を申し上げます。ありがとうございました生で聞く音楽はいいものですね。心が別の世界に行けてリフレッシュされます。


本日は「石川ひとみコンサート2022」

2022年10月07日 | 石川ひとみ

 「石川ひとみコンサート2022 ~おかげさまで45年目に入っておりますがこれからもどうぞよろしくおねがいいたします~」という公演名になっておりますが、都内で開催される石川ひとみさんのコンサートに行ってきます。

 今年は結構コンサートも行けるようになって、今日で5回目。これまでは

6月  太田裕美さん
7月  八神純子さん
9月  尾崎亜美さん
10月 伊藤蘭さん

です。

 折角還暦近くになり、今は首都圏に住んでるので、コンサートに行ける機会は最大限に活かしませんと。埼玉に越してきたのが37歳の時で、その前は15年ほど東北にいてそもそもコンサートに行ける機会が多くはなかったですし。なにより、私の場合好きな歌手のコンサートを見るために働いてるようなものですから。

 ということで、もうしばらくで出かけます。ぼちぼち特攻服に着替えて…。←ウソ 当日券あるそうですので、まだ迷ってる人も間に合いますよ。ふっふっふ。


マジンガーZ始まりました!

2022年10月06日 | TV番組レビュー

 

 TOKYO MXテレビでアニメ「マジンガーZ」が始まりました。私はリアルタイム世代ですが、放送開始50周年なので1972年開始ということは当時小学3年でした。少年ジャンプでの連載開始が10月でアニメの開始が12月ということは、最初からアニメ化は決まってたようですね。当時は考えた事もなかったですが。

 我が家はジャンプは読んでましたので、漫画の連載の方は大好きでした。かっこよかったし、コメディの要素もあって楽しめたので。巨大ロボットという点では、鉄人28号とかマグマ大使とかジャイアントロボとかあったので、特に目新しいという感じではなかったですが、主人公が直接操縦するというのが斬新でした。あのホバーパイルダーの設定は秀逸でしたね。

 その漫画の連載ですが、何しろ小学生なので毎号読めたわけではなく、買って貰ったり、友人やいとこの家で読んだり、床屋でまとめて読んだりという感じだったかと思います。なので、なんか完結しないまま知らないうちに終わってたという印象。

 アニメの方は最初はまあ許容範囲だったのが、ボスボロットが出てくるあたりで「ケッ」と思った記憶あり。なので最後までは見てないと思います。ちょっと背伸びしたい年代だったのでしょうね。自分も子供なのに、あきらかに子供向けというか幼稚な展開になると反発してしまうという。今回は完全に大人になってますから、最後まで見るかどうかはお色気シーンの有無によります(?)。

 それにしても、調べてみたら当時のフジ系の日曜のこの時間は、アタッチュNO.1~ミラーマン~マジンガーZだったのですね。それで、マジンガーZの裏番組が「アイアンキング」だったそうで、私は両方見てた気がするのですがビデオのない時代にどうやってたのでしょう???


朝ドラ「舞いあがれ!」始まりました

2022年10月05日 | ドラマレビュー

 世の中には「ちむどんどん」ロスの方も多いと思いますが、今週から新しいドラマ「舞いあがれ!」が始まりました。今回も現代劇で、1990年代から現代までを描くものだそうですから、ヒロインは私の娘くらいの年代ですね。

 ほとんど事前情報を見なかったのですが、先週はさすがに予告編を何回か見て、主演が福原遥さんであることを知りました。が、この人の事はまったく知らず。他には両親が高橋克典さん、永作博美さんですが、私は永作さん好きなのでそこは楽しみ。ドラマの設定だと、両親が私と同じくらいの年代ということになりますね。そう考えるとわかりやすいかも。他のキャストは祖母役が高畑淳子さんで、それ以外の主要な役は知りません。

 今日で3話目まで見ましたが、まだ子役時代でもあるし何より始まったばかりなので評価できず。ただ、雰囲気は良さそう。真面目な作りであることは感じます。あとは、やはり永作さんはいいですね。

 実は両親役のお二人の関西弁のイントネーションが少々気になったのですが、永作さんは長崎の五島の出身で大阪に出てきたという設定ですので、役の上でも関西弁ネイティブではないということでかえっていいのかも。

 永作さんというと、なんといっても「八日目の蝉」の印象が強いですが、あそこでも最初は関東でその後関西ということで、途中から無理やりな関西弁になってました。あの映画では愛人の子供を誘拐して逃げる役で、他人の家の乳児を抱えて住民票も保険証もなければ暮らせないでしょうと思うのですが、DVや家庭の問題で逃げてきた女性を受け入れるエンジェルホームなる教団施設のようなところで過ごす流れでしたから、よくできた設定でした。余談ですが。

 今回の朝ドラの脚本家は知らない人でしたが、始まるまでにあと二人加わって三人態勢の共同脚本になったとか。「エール」も共同脚本だったそうで、それを考えると共同脚本には一抹の不安も覚えるのですが(失礼)、三人もいれば「ちむどんどん」のような事にはならないのかもしれません(?)。

 なお「ちむどんどん」については、自分のブログを見返すと子役時代は結構楽しんでたものの5月1日の段階で「結構脚本が適当だと思ってます。」という感想で、さらに5月24日には「ぼちぼち「ちむどんどん」に真剣に突っ込みを入れる人もいなくなってきたかと思うのですが」ということを書いてました。

 が、世間では終了まで「ちむどんどん反省会」が続いたようで、それはそれでなかなかのインパクトでした。「舞いあがれ!」もちょくちょく話題にすると思います。まずは続けて見られるクオリティであることを願います。まあ、そうは言っても「ちむどんどん」も最後まで見てました。あきさみよー!


2022年7月期のドラマレビュー

2022年10月04日 | ドラマレビュー

 この7月期のドラマで個別にレビューしたもの以外で最後まで見たのは、「家庭教師のトラコ」と「初恋の悪魔」でした。どちらも日テレ系ですね。

 トラコの方は橋本愛さんが結構好きなのと、脚本家が人気の方なので頑張って(?)最後まで見ました。が、この脚本家の方のいつものパターンというか、終盤で方向が変わってしまってぐちゃぐちゃな印象。もっともそこまで考えての作品なのでしょうが、そもそものキャラが強烈なので前半の流れのままで最後にちょっとドラマを作るくらいでもいけたかも。

 この人のいつものパターンで、あの「偽装の夫婦」とか「過保護のカホコ」とか「同期のサクラ」とかと同様で、出オチというかタイトルで満足してしまった感はあります。ただ、今回は一つのドラマで色々なタイプの橋本愛さんが見られてファンは満足したかも。私はガラッパチ系の家庭教師が好きでした。あの人はセリフにキレがあるし。

 一方「初恋の悪魔」は坂元裕二脚本というだけでも注目の作品でしたが、難解ということではこれまでで一番かもしれません。キャストもキャラ設定もストーリーも極めてチャレンジングでしたが、ここは難しい役をやり切った松岡茉優さんにアッパレをあげましょう。

 なお、わかりにくくはあったのですが、面白くなかったわけではないので、機会があればまた最初からちゃんと見たいとは思います。あの伊藤英明が絡む部分がわかりにくかったし、引っぱりすぎだった気もして、満島ひかりも出てきたところがさらにわからんと。

 あとは「マーヤのヴェールを剥ぎ取るんだ」というセリフとあのポーズが一番のヒットでした。もっと流行るかと思ったのですが、そうでもなかったですね。

 なんにしても、7月期のドラマがいまいちだったところを、8月末から始まったNHK夜ドラの「あなたのブツが、ここに」が全部持って行った感はあります。10月からの民放ドラマには奮起を期待したいですが、話題の作品はあるでしょうか。


伊藤 蘭コンサート・ツアー2022 ~Touch this moment & surely Candies!~

2022年10月03日 | キャンディーズ・伊藤蘭

 

 伊藤蘭さんのコンサートに行ってきました。会場はZepp DiverCity東京で、大きいライブハウスです。今回はソロ活動を開始してから初のライブハウスツアーということで、全国7都市の会場はすべてライブハウス。なお、まだツアーは続いてますので、セットリストや仕掛けなどのネタばらしは極力控えます。

 ライブハウスとはいえここは大きくて、イス席のレイアウトの場合1100人ほどのキャパ。昨日(10月2日)はチケットがSOLD OUTで、当日券も無し。確かに開演前に見渡したところ、本当にビッシリいっぱいでした。

 そして、私の今回の席はなんと2列目。4月に発売になったライブブルーレイに入っていた先行の応募券で申し込んだところ、当選したものです。普通に買えばまずこういう席で見ることはできないので、今回は本当にラッキーでした。

 また、ここの会場はステージと最前列の席が近くて1.5mあるかないかくらい。ということで、蘭さんがステージの前に出てきた時は、私は3mくらいの距離で見たことになるわけです。もう心臓が止まるかと思いました。

 私は今回できるだけ事前情報無しで見ようと思ってたのですが、先週から始まった蘭さんのラジオ番組でご自身が「今回のツアーの1曲目」としてある曲を紹介してたので、思わぬところで知ってしまいました。(まだ知らない人のために、ここでは具体的には書きません。)

 それであの曲をどのように始めるのかと思ったら、バンドのメンバーが登場してからなにやら幻想的なMCに続いてのイントロ開始、そして蘭さんの登場でした。出てきた瞬間にパッと華やいだ感じになるのは、さすがのオーラでした。

 今回のバンドメンバーは

佐藤 準(音楽監督・Keyboards)
是永巧一(Guitar)
笹井BJ克彦(Bass)
そうる透(Drums)
竹野昌邦(Sax)
渡部沙智子(Chorus)
高柳千野(Chorus)

という錚々たる面々。昨年のコンサートからベースだけが変更になってますが、BJさんも元々蘭さんのソロコンサートには最初から参加していたので、安定のプレイぶり。もちろんテクニック的にも素晴らしいのですが、何よりもこの人はプレイ中の姿がすごく楽しそうで、特に「年下の男の子」とか見ているとこちらもにんまりしてしまいます。また、ウッドベースも得意で今回のステージでも何曲も聞けました。この人がいると演奏の幅が広がりますね。

 佐藤準さんは今回は黒いキャップにサングラスで妙にロックないで立ちでしたが、私の席からは遠かったので演奏する姿はほぼ見えず、そこは残念。是永さんはもう正面だったので、手元も足元もよく見えてギターソロの時はどうやって弾くかガン見してしまいました。

 竹野さんもバリトンサックスのソロもたっぷり聞けたり、他にはアルトサックス、フルートにクラリネットまでプレイする活躍ぶり。こちらも席が近かったのでよく見えました。素晴らしいプレイヤーです。

 ドラムのそうるさんは、あのタムとシンバルの林(?)の隙間からちょっと顔が見える程度でしたが、何しろ音の存在感は凄いです。ちょっとだけネタばらしすると、「暑中お見舞い申し上げます」のイントロを、手は普通に叩いてるのですが両足でバスドラの16分の連打をやってらっしゃいました。それ以外の曲もここぞというときはすごい迫力です。

 そして、今回もコーラスの渡部沙智子さんと高柳千野さんが大活躍。キャンディーズの曲はもちろん、昨年のコンサートでも披露していた「shalala ♪ Happy Birthday」「愛して恋してManhattan」は、この方々がいないと成立しない感じになってます。今回は他の曲でペンライトを巧みに操ってて、時折そちらに視線を奪われてしまったくらい。コーラスはかなりハイレベルですが、振り付けもどんだけ特訓したんだろうと思うくらいバッチリで私は毎回見とれてしまいます。

 そういうパワフルなバンドなので、もしや歌声が聞こえにくいかと思ったら、それはまったくありませんでした。音は結構いい会場なのかもしれませんね。他の会場では、前の方の席で中央寄りだと両脇のスピーカーからの音が聞こえにくいという経験もあったりしたのですが。

 とにかく今回もソロ曲もキャンディーズの曲もたっぷり聞けて、蘭さんのお話もじっくり聞けて、夢のような時間でした。私はキャンディーズが解散した時は中3でした。当然コンサートは一度も行ったことなく、友達から借りた10000人カーニバルのミュージックテープばかり毎日聞いていた中学生の自分に、「真面目に生きていれば将来いいことあるよ。」と言ってあげたい気分です。

 なにしろ一昨年は渋谷公会堂の二階席の後ろの方、昨年はサンプラザ中野の1階席の後ろの方だったので、今回のような経験はもうできないかも。いや、それにしてもいいものを見せて貰いました。私は幸せです。


「ちむどんどん」とはなんだったのか?

2022年10月02日 | ドラマレビュー

 朝ドラ「ちむどんどん」が終了しました。面白かったかどうか、名作か駄作かというのは各自がそれぞれ決めればいいと思うのですが、全国3万人の朝ドラファンの皆さん(?)はどういう評価だったでしょうか。

 私は開始前には結構期待してて、こちらのブログでもたびたび話題にしてました。開始直後での期待は下記のとおり。

>>今回は舞台が沖縄ですが、まだヒロインは子役でこの時点では1964年。今日の説明でもありましたが、まだアメリカの統治下で車は右側通行、流通貨幣はドルの時代。今年は沖縄が本土復帰して50年だそうですが、逆に言えば50年前まではアメリカだったのですね。本土復帰前の沖縄が舞台になるのは、朝ドラ史上では初だとか。<<

 ということで、復帰前の沖縄の様子や復帰の際の混乱も描かれるかと思いきや、それはほぼまったくなかったと。まあ家族の物語なのでそこは仕方ないかも。

 また、こういう期待もしてました。

>> 1964年というと、トンキン湾事件があってアメリカがベトナム戦争に本格参入した頃かと思いますが、ドラマの舞台は北部の山村という設定なので基地問題はあまり出てこないかも。そして1972年が本土復帰ですが、コザ暴動が1970年なのでそこはドラマのストーリーに影響するかどうか、そもそも本土復帰を登場人物たちはどのように受け止めるのか、その辺も興味あります。<<

 ベトナム戦争とかコザ暴動が出てこないのは仕方ないとして、本土復帰をあの家族や村の人、学校の先生たちがどう受け止めてたかという話も一切なかったです。まあそんなもんでしょうというか、そのあたりでこういう期待は一切やめました。

 食いしん坊の女の子が「世界中の美味しいもの食べたい」と言って沖縄から飛び出し、結果的に自分の生まれた土地の美味しいものをみんなに食べて貰いたいという思いで沖縄料理の店を出すという、そういう設定は悪くなかったと思うのですが、どうも私の期待してたものとは違いました。

 なので、私の評価としては脚本がよろしくなかったと思うのですが、色々盛り込もうとしてああなったのか、本当はもっと書きたいことがあったのか、最初からああいう脚本で誰も口を挟まなかったのか、その辺はわかりません。さらにいうと、演出とか構成もよくなかったと思うのですが、細かいところはいちいち言いません。そして出演した役者さん達には罪はないと思ってます。念のため。

 なんにしても、一番評価できる点はツイッターで返答に困った際に「まさかやー」「あきさみよー」とだけ言ってればいいので、その技を提供してくれたことには感謝してます。

 さて、いよいよ明日から新ドラマ「舞いあがれ!」が始まります。いや~、楽しみで楽しみでちむどんどんします。←まだ言うか