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2022-04-15 | 作家別諸々(た行)

 

辻真先
『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』★★★

 

題名がインパクトで気になっていた本
だって・・ねぇ「たかが殺人」ってどうなの!?

ワクチン接種の微熱の合間に読む読む。
それが一気に惹き込まれて完読


【ミステリランキング3冠!!! 】
*第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編
*第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇

--------(抜粋)

この時代を経験したからこそ描けた、‟ミステリ界のレジェンド"が贈る、圧巻の青春ミステリ
一年だけの高校生活。夏休み中に遭遇した不可能殺人
17歳の少年と那珂一兵が解き明かす、哀しき真実!


昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。
戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれる――。
勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する、
『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾


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戦後の名古屋が舞台
戦争モノを読んでいるのもあり、しっくりくる世界
知人に名古屋出身者が意外と多いけど、話に聞くだけで私的には未知な場所
新幹線、クルマもそうだけど通り過ぎる街
名古屋・・縁がないのかな。

シリーズ第2弾だったのは知らなかったわ(^▽^;)あら?

最後の最後「あっ!」と気づかされるのはさすがエンターテイナー

この作家さん『鉄腕アトム』『サザエさん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍
あの『名探偵コナン』の脚本を手掛けているそう。ふむふむ。

 

 

 

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「ここはガダルカナルかよ」
「なんのことだ」
「俺たちは撤収しているからな」
操が吹き出した。
太平洋戦争の分岐点となったのがガ島攻防戦——今では新聞も「餓島」なぞと書いて、飢えた皇軍の敗退を書いているが、そんな悲劇を『撤収』と粉飾した戦中用語は有名であった。本来の意味は、もちろん今のような後片付けの意味だ。
「あと五十年もたってごらん、騙した方も、騙された方もケロリと忘れて、またぞろ言葉で騙し騙される。忘れっぽいのは日本人の特技だ」
さすが操は、国語の教師であった。
「言葉はともかく、死ぬほど腹が減った体験も忘れますかね」
「当然だ。人間誰だってイヤなことは忘れる、都合の悪い事実はなかったことにする。そんな人間ほど、堂々と生きてゆけるんだから。‥‥‥忘れてはならないことまで、しっかし忘れる。その方が生きるのにラクなんだよ」

 

 

 

「ミンシュミンシュってセミの掛け声みたいと思ったけど、こんなときは使い勝手のいい言葉だね」

 

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突っ込みどころは満載だけど、よしとしよう・・(^▽^;)ね?


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