4階の事務所の電話が鳴って、1階の通用口から、荷物が届いた旨の連絡があった。
以前は階上まで業者が荷物を運んできたものだが、最近は会社のセキュリティとやらの問題で社員以外は社内へは入れなくなっている。
台車を押してエレベーターで降りると、佐川女子がカゴ車から荷物を降ろしていた。
いつもは中年の佐川オジなのに、その日はなぜか女子。二十代半ばくらいの女子で、ちょいポチャ系の短髪の子。
佐川女子はテキパキと荷物を台車に積み、愛想よく受領書を差し出す。
僕はサインをして、荷物の載った台車を押してドアの入り口をくぐり抜ける。
その横で佐川女子は、下ろされていた跳ね上げ式のドアストッパーをかがんで手で上げた。
普通、僕に限らずほとんどの社員は、ドアストッパーは足で上げている。
佐川の教育なのか、その子の普段の動作なのかわからないが、かがんで手で上げる仕草に、ちょっとハッとさせられた。
佐川男子に負けてはいない佐川女子。いい感じだ。
以前は階上まで業者が荷物を運んできたものだが、最近は会社のセキュリティとやらの問題で社員以外は社内へは入れなくなっている。
台車を押してエレベーターで降りると、佐川女子がカゴ車から荷物を降ろしていた。
いつもは中年の佐川オジなのに、その日はなぜか女子。二十代半ばくらいの女子で、ちょいポチャ系の短髪の子。
佐川女子はテキパキと荷物を台車に積み、愛想よく受領書を差し出す。
僕はサインをして、荷物の載った台車を押してドアの入り口をくぐり抜ける。
その横で佐川女子は、下ろされていた跳ね上げ式のドアストッパーをかがんで手で上げた。
普通、僕に限らずほとんどの社員は、ドアストッパーは足で上げている。
佐川の教育なのか、その子の普段の動作なのかわからないが、かがんで手で上げる仕草に、ちょっとハッとさせられた。
佐川男子に負けてはいない佐川女子。いい感じだ。