★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

アイス・バケツ・チャレンジ

2014年08月23日 12時26分47秒 | 徒然(つれづれ)
 ALS(筋萎縮性側策硬化症)研究支援のため、バケツに入れた氷水をかぶるという行為がアメリカから広まっている。
 スポーツ選手やミュージシャン、有名企業の社長や学者など各界著名人を巻き込んでワールドワイドに流行している。
 テレビニュースやYou Tubeなどで映像が紹介されて、一般人にも波及しているらしい。

 ALSという不治の難病と、氷水かぶりというオチャラケ行為がどうしても結びつかない。
 難病研究支援というならば、ALS以外にも難病は数多く存在するし、オチャラケ行為も、たとえばパイ投げとか熱湯風呂、コーラのイッキ飲みとか色々ありそうなものだ。
 売名行為という批判もあるが、すでに各界で名を成した人物には当てはまらないだろうし、有名人ではない人間が、氷水をかぶるくらいでは名は売れないだろう。
 寄付金集めが目的とするならば一人100ドルより、大金持ちの著名人が資財を投げ打てばそれで済む。

 ALS患者の苦悩が、面白半分のオチャラケ行為を見て、少しでも和らぐのだろうか。
 そもそもALSは重度になると、全身が動かないばかりか、自力呼吸も、意思伝達もできない反面、視覚、聴覚、思考ははっきりしているという、まさに生き地獄の状態だ。
 そんな人にアイス・バケツ・チャレンジを目の前で見せられるか。
 100ドルぽっちの寄付を渡せるのか。

 ちなみに10年前にわたしの親父はALSで亡くなった。
 親父がゆっくりと死んでいくのを、ただ見守るしかなかった自分の無力さだけを痛感した。
コメント
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