★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

恐れるべきは、恐怖それ自体

2020年04月10日 12時13分35秒 | 徒然(つれづれ)
 穏やかなビーカンの春爛漫の陽気だ。
 行楽日和というにピッタリの天気だ。

 例年ならば、週末の金曜日、巷では花見の宴がそこここで催されていたはずだ。
 しかし、好天とは裏腹に心の中には、目に見えないコロナの雨が降っている。

 まさに天気雨だ。
 CCRの「雨を見たかい」ではないが、晴天のべトナムの空の下、米軍機から降り注ぐナパーム弾の雨を想像させる光景だ。

 コロナの感染が身近に感じられるようになり、世間の人々の認識も急変した。
 自分が感染しているという気持ちで人に接しよう、と誰かが言っていたが、それは取りも直さず、他人も感染しているという前提だ。

 これが度を越すと、他人はすべて感染者かもしれないという人間不信に陥りかねない。
 家に引きこもり家族の安全を守ることは、他人を拒絶、排除、排斥、延いては攻撃することにつながりかねない。
 電車の中で、誰かがカラ咳のひとつでもしようものなら、衆人の総攻撃を受け、ボコボコになりかねない。

 正当防衛も度が過ぎると過剰防衛になり、それが防衛のための先制攻撃につながる危険性もある。

 緊急事態宣言の中で、首相がルーズベルト大統領の演説の中から引用していたが、恐れるべきは恐怖それ自体だと、肝に銘じておこう。


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