虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

自らを信じて~

2024-07-31 05:39:29 | スポーツ
パリ五輪が始まりました。

日本の選手たちには、今まで命がけで練習してきた成果を発揮してほしい。
周囲の喧騒は無視していいから、自らを信じて邁進してほしい。

結果はそれらがクリアになればついてくるはず。

世界で結果を出すのは至難の業である。
その舞台に立てたことは称賛に値するし、そこで結果を出したら称賛しきれない程の栄誉が待っています。

あなたたちの頑張りと活躍を切に願っています。
がんばれ、日本選手団!

40℃に迫る予想も…

2024-07-30 05:34:46 | 社会
梅雨が明けてから暑い日が続く関東地方。

昨日も最高気温予想が40℃に迫るとのことでしたが、結果的に最高気温は36.9℃でした。
当地に越してきて、7年になりますが、はじめて40℃予報を見ました。


昨日は朝から(もっといえば数日前から)暑く、午前中の段階で35℃を超え、危険な暑さでした。

夕方5時から、運動指導の予定がありましたが、危険性を考慮し、8月下旬に延期にしました。
運動には不適な気象条件ですね。

31日(水曜)くらいまでこのような猛暑予想です。
くれぐれも細心の注意を払ってお過ごしください。

素行不良でクビ

2024-07-29 04:32:11 | 社会
STVニュースより。

札幌市教育委員会は7月25日、正当な理由のない欠勤を繰り返したり、職場で暴言を吐いたりしたほか、酒気帯び運転の疑いで警察に逮捕されたとして、札幌市内の公立高校に勤務する男性教諭(39)を懲戒免職にしたと発表しました。

市教委によりますと、男性教諭は2023年から2024年にかけて計3日間、正当な理由なく欠勤したほか、職場で校長や教頭などの管理職を「お前」呼ばわりした上、「ボケ」「ボンズ」などと繰り返し暴言を吐いていたということです。

さらに男性教諭は2024年6月26日正午すぎ、千歳市内で酒気帯び運転をした疑いで、警察に現行犯逮捕されました。

呼気からは基準値の約8倍のアルコールが検出されていて、前日夜に居酒屋でビール2敗と日本酒1合を飲んだうえ、その後コンビニエンスストアで500ml入りのアルコール飲料を3本購入し、車内で飲んでいたということです。

男性教諭は市教委の聞き取りに対し、「信頼を裏切ったことについて深く反省している」と話しています。

男性教諭は過去にも3回にわたって減給や停職の懲戒処分を受けていました。

教育長は「服務規律の確保に努めてまいります」などとコメントしています。<了>

素行不良の教師って、今の時代にもいるんだね。
昔はこんな先生は当たり前にいたけど。とくに体育教師は多かった気がします。
記事を読んでいる限り、まるで「ヒール(悪役)」だよね。
この男は、法律を犯すことをしっちゃたから、「ヒール」を超えちゃったね。まぁ身から出た錆だね。
40歳を前にして教師をクビになったら、どうするのだろうか?
堅気の世界は無理だろうなぁ。

ジェントルな走り

2024-07-28 05:39:05 | 乗り物
1月20日にマツダのフラッグシップモデル「マツダ6」が販売(生産)終了となる話題を掲載しました。
https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=6f60389d5c857b5005a479c98be80734&sc=c2VhcmNoX3R5cGU9MCZsaW1pdD0xMCZzb3J0PWRlc2MmY2F0ZWdvcnlfaWQ9JnltZD0mcD0xOQ==

その「マツダ6」は、当初の予定通り、4月中旬をもって生産を終了。
現在は在庫分の販売となっています。

先日、近くのマツダ販売店に「マツダ6」の試乗車があるのを知り、興味本位でネット予約し、試乗してきました。
そのモデルは「マツダ6」20周年記念特別仕様車「20th Anniversary Edition」というグレード。

エンジンは2200㏄のターボディーゼル、駆動方式はFF(前輪駆動)、そして変速機は6速AT。

やはり良い乗り味ですね。
2200㏄ターボディーゼルのトルクフルな走りは、優雅な気分にさせてくれます。
また6速ATも滑らかで、スムーズに加減速に対応します。

まぁ車体だけで400万円ほどのクルマですから、当たり前の性能とも言えますね。

内容もシックな装いで、ある程度の齢を重ねた方には良いんじゃないでしょうか。



現代の日本はミニバン全盛期で、このようなミドルサイズのサルーン(セダン)はあまり見向きもされない感じですが、なかなかどうして素敵な1台だと思いますね。
マツダ車はペダル配置が良く、着座位置も低めなのも好きですね。
車幅などの感覚がつかみやすく、運転していて疲れにくいのも良い点です。
基本的な設計が良いのでしょう。

惜しむらくは、タイヤサイズが19インチであること。
滑らかに走らせるには良いのでしょうが、あまりにも大径すぎると思います。
何よりコストが掛かりますね。
個人的には、17インチくらいで50~55%扁平のタイヤが良いと思いますけどね。

世の中から無くなる前に試乗できてよかったです。
ちなみにワゴンは完売。セダンには若干の在庫があるようです。

E501 SAKIGAKE

2024-07-27 06:40:27 | 乗り物
乗りものニュースより。

JR東日本水戸支社は2024年8月30日(金)、常磐線でイベント列車「E501 SAKIGAKE」を運行します。

この列車は、キリンビールとのコラボで、ビールの飲み比べが楽しめる納涼列車です。
運行区間は水戸駅発~(高萩駅折り返し)~水戸着。途中駅での乗降はできません。

「E501 SAKIGAKE」は、常磐線の土浦以北で使用されていたE501系電車を改造し、2023年にデビューしたイベント車両。
外装は紅梅と白梅をイメージしたカラーリングに、車内には飲食ができるよう、テーブルと冷蔵庫が設置されていることが特徴です。
座席は窓を背にして座るロングシートのままとなっています。

車内ではキリンビールの新商品「晴れ風」のほか、茨城県内の食材を中心とした特製おつまみセットが提供されます。
参加費用は7000円(税込)で、2024年7月25日(木)12時30分からJR東日本のショッピングサイト「JRE MALLチケット」で販売を開始するとしています。

常磐線では、柏駅周辺に多くのバーがあるほか、沿線に大手酒類メーカーの工場が複数立地。
茨城県は関東一、福島県は東北一の酒蔵数を誇るといいます。
JR東日本は8月1日を「常磐線のチューハイの日」に指定するなど、鉄道会社公認の「アルコール飲料に親しみが深い路線」となっています。<了>

昔より「常磐線」では、帰宅時に車内(とくにボックスシート)で酒盛りする人が数多くいました。
とくに列車線(取手以北へ向かう編成)では、都内から茨城県内へ長時間の乗車が強いられるため、「軽く一杯」というノリが常態化していました。
中には「へべれけ」に酔っぱらっている人も。
その発展形の展開(企画)なのかな?

ビール好きの方には、いい企画じゃないでしょうか?
私のような下戸には、シンプルに普段走らない路線を乗車したいけど。
夏休み特別企画ということで反響は見込めそうですね。

最低賃金引き上げ

2024-07-26 05:35:00 | 社会
時事通信より。

中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は24日、2024年度の最低賃金引き上げ額の「目安」を50円とすることで合意した。

最低賃金の全国平均は、現在の時給1004円から1054円に5.0%引き上げられる。
歴史的な物価高や、今年の春闘で大幅賃上げが実現したことを踏まえて引き上げ幅、引き上げ率ともに過去最大。
新たに北海道や静岡県など8道県で最低賃金が1000円台に達し、大台超えは16都道府県に増える。

目安額は経済情勢に応じ、各都道府県をA~Cの3ランクに分けて提示されるが、今回は3ランクすべてで同じ50円だった。
前年度は東京や大阪など6都府県のA地域の引き上げ幅が、宮城や兵庫など28道府県のB地域、青森や沖縄など13県のC地域を上回っていた。

ただ、前年度は人口減少に直面する地方を中心に働き手を隣県に奪われたくないとの危機感が広がり、24県の審議会が中央審議会の示した目安額を上回る引き上げを決めた。
今年度の改定協議でも、労働者側の委員は最低賃金の低い地方から都市部に人口が流出していると指摘。特にB、C地域の大幅な引き上げを求めた。

こうした事情が地方の賃金水準を底上げすることにつながったとみられるが、現在最も高い東京(1113円)と最も低い岩手(893円)の差は、目安通りに決まれば220円のまま縮まらない。

引き上げ率は、連合が集計した今春闘の平均賃上げ率5.1%に迫る高水準。
労働者側の委員が前年度を超える引き上げを求めたのに対し、経営者側は中小零細企業の支払い能力を考慮して大幅引き上げに慎重だったが、最終的に受け入れた。

目安通りなら、最低賃金は全都道府県で900円を超える。
連合の幹部は小委員会の終了後、「1000円を超えないと暮らしが成り立たない。今年の50円増は大きな一歩だ」と述べた。

それでも、内閣府によると主要先進国に比べて日本の最低賃金の水準は見劣りする。
また、高齢者は最低賃金に近い給与水準で働く割合が高く、物価高の影響を受けやすい。

最低賃金は雇い主が従業員に支払う最低限の時給で、毎年改定される。
中央最低賃金審議会が示す目安額を参考に、各都道府県の審議会が8月ごろに実際の引き上げ額を決め、10月以降に適用される。 <了>

やらないよりは良いというレベルかな?
記事にもあるように諸外国の賃金水準からみたら、明らかに日本の賃金レベルは低い。
抜本的に見直すつもりなら、所得税などの部分に優遇措置を導入するなどしなくてはダメだろう。
でも財務省がそれを拒む図式があるから、なかなか進展しない。
もしくは、経済を浮揚する取り組みをすることだ。かけ声だけではダメ。
まぁ今の政府には、何も期待できないけどね。

速く走るためのコツを教えます!

2024-07-25 05:20:20 | スポーツ
今日はお仕事の話題。

関東地方は先週水曜に梅雨が明け、連日記録的な猛暑に見舞われています。
そして、学校は先週末から夏休みに入りました。

この時期の運動指導は、とても厳しい環境(とくに気温)です。
やるなら朝の早い時間か夕方以降、極力日陰での運動となります。

また暑いのを逆手にとって、オンライン(リモート)での指導も行っています。
正直なところ、対面でのレッスンのようなわけにはいきませんが、ポイントを絞った指導で効果を上げることは可能です。
またお住まいの地域に関係なく、ネット環境さえあれば受講できます。

とくに「かけっこのコツを教えるオンラインレッスン(初級編)」は、運動会時期も含めて好評を得ています。
もしお考えでしたら、一度お問い合わせください。

内容はズバリ「速く走るためのコツを教えます!」

3回、それぞれ内容が異なります。
1回目、基本的な走り方(フォームなど)
2回目、スタートダッシュで遅れないために
3回目、その他意識すること(目線やコーナーの回り方など)
※3回連続で受講されるのをオススメします。

毎回30分、ひとつのテーマに絞り、お話しを進めます。
またご家庭で、お子さんを指導したり、確認するためのポイントも交えていきます。

<テーマ>
・基礎的な走り方(身体の使い方)
・スタートダッシュのコツ
・目線や視線の置き方
・ご自宅でできる練習 など

<時間>
1回30分。
※3回連続で受講するのをオススメします。

<料金>
1回(単発)2000円。
3回セットの場合、5000円。

<回線等>
ZOOMを用います。

<夏休み期間の開催可能日時>
・月曜15:00~15:35⇒7/29、8/5、8/19、8/26
・木曜10:30~11:05⇒8/8、8/15、8/22、8/29
・金曜14:30~15:05⇒8/2、8/9、8/23、8/30
・土曜17:00~17:35⇒8/3、8/10、8/17、8/24

<受講された方のコメント>
3回受講したら、足が速くなるのかなと思いましたが、1回目の受講でタイムが縮みました。
最終的に3回受講しましたが、2回目でタイムが縮みました。
少しでも速く走りたい方におすすめの講座です。(静岡県、小3女子の母親)

オンラインで、全3回の受講をさせて頂きました。
とても分かりやすく、優しく、熱心に、また息子に自信がつくようにお話して下さいました。
教えて頂いた事を意識し、陸上競技大会に参加したところタイムが上がりました!
走り方にも明らかな改善が見られました。(東京都、小6男子の母親)

パワーポイントを使って丁寧に教えて頂きました。
オンラインでしたが、実際に動きなども確認してもらえ、たっぷり指導していただきました。
競技(サッカー)にも活かせる走り方を教えてもらったので、早速試してみようと思います。(神奈川県、小3男子の母親)

3回の受講後、100m走のタイムを大会にて計測しましたら、ベストタイムを更新することができました。
教えて頂いたことを意識したそうです。ありがとうございました!(秋田県、小5女子の母親)

<お問い合わせ、お申込み>
運動個別指導フィットネスアカデミー
 お問い合わせフォーム https://form.os7.biz/f/b75c9054/
 メールアドレス businessmanagement@view.ocn.ne.jp
※お申し込みは、開催の72時間(3日)前までにお願いいたします。

5割以上も値上げされたのね

2024-07-24 05:16:35 | 社会
値上がりが著しい昨今。
先日、写真の味噌を買いましたが、かなり高くなっていてびっくりしました。


以前は700g入りで90円(税別)でしたが、それが138円(税別)に。
それでも安くて美味しいから良いのですが、5割以上も値上げしたのかぁって。

物価高より、所得の停滞が問題。
声高に所得を増やすとか言っていますが、掛け声だけですからね。
じわじわと庶民は締め付けられます。

「ややきつい」運動+牛乳=熱中症予防

2024-07-23 05:30:54 | 健康
毎日新聞より。

熱中症の予防には、牛乳が効果的――。
信州大医学部特任教授の能勢博さん(スポーツ医科学)によると、「ややきつい」運動の後に牛乳を飲むことで、暑さに強い体をつくることができるという。

熱中症対策として、こまめな水分補給や冷房の利いた部屋で過ごすことが推奨されているが、能勢さんは「暑さに強い体づくりも心掛けてほしい」と話す。

カギを握るのは「血液量」だ。
朝夕の比較的過ごしやすい時間帯に15分以上、「ややきついと感じる運動」をする。
その後、30分以内にコップ1、2杯の牛乳を飲むと体内の血液量が増える。牛乳が苦手な人はヨーグルトでも効果があるという。

血液量が増えると、体温を調節するための体の反応が改善され、体の熱が皮膚表面から汗となって蒸発しやすくなり、暑さに強い体になる。

牛乳と血液量の関係について、能勢さんはこう説明する。
「運動直後は体のたんぱく質の合成が進みます。このタイミングで、材料となるたんぱく質が含まれる牛乳をとると、肝臓でアルブミン(たんぱく質)が合成されます。アルブミンの増加は血液量の増加につながります」

「ややきついと感じる運動」と牛乳の摂取を1~2週間続ければ、血液量は100~200㏄増えるという。

能勢さんは週4日、早歩きのウオーキングを15分以上した後、牛乳を飲むようにしている。
暑さに強くなり、快適な夏を過ごしているという。

「暑さに強い体になって夏をエンジョイしてほしい。20~30分なら熱中症リスクはほとんどありませんから、自宅近くで運動した後に、涼しい部屋で牛乳を飲んでほしいです」<了>

ここのポイントは「ややきついと感じる運動」じゃないだろうか。
この記事では特に説明はないが、日頃の運動習慣や体力レベルにも依るのではないか。
「ややきついと感じる運動」といえば、何だろうか?
私の場合、運動指導を生業にしているため、普通の50代男性より強度が強くなる。
一緒にやる相手がいればキャッチボールをするのでもいいし、一人なら縄跳びということになるかな。
縄跳びを15分、休憩を入れながら数セットやると、今の時期なら朝でも結構な発汗と呼吸になるでしょう。
もちろん、ジョギング程度のランニングでもいいだろう。
そして、牛乳を飲む。もしくはヨーグルトでもいいとのこと。
夏バテ防止に何かいい方法をお探しなら、やってみる価値はありそうですよ!

まだまだ伸びしろが…

2024-07-22 05:30:44 | ビジネス
Car Watchより。

スズキは7月17日、10年先を見据えた技術戦略を紹介する説明会を都内で開催した。
本稿では会場にあった技術展示を紹介していく。

今回の技術展示はスズキ 代表取締役社長 鈴木俊宏氏が説明会で語った内容に沿ったものであるため、まずは同氏の発言の一部を紹介しておこう。

鈴木氏は発言のなかで「われわれスズキは、移動する手段としてちょうどいいサイズ、軽くて燃費がいい、安全で必要十分な装備を備えた、安全で小さなクルマを作ってきました。日本、インド、欧州での業界平均の車両重量とスズキのクルマの平均車両重量を比較してみたところ、各地域の業界平均に対してスズキは200kgから300kg軽く作っています。車重が200kg軽いということは、その分材料は少なく、製造時のエネルギーは約20%少なくなります。また、走行に必要なエネルギーは6%少なくてすみます。小さくて軽いクルマはエネルギーの極小化に大きく貢献することができます。スズキの歴史はお客さまと地球環境に寄り添ったクルマ作りであり、スズキの使命として受け継がれてきた軽量化の歴史があります。そのなかでは時代の要請に応じて重量が増加してきたこともありました。しかし8代目アルトを開発する際には、全社を挙げた軽量化プロジェクトに取り組み、安全性能を向上しながら4世代前のアルトより軽い重量に仕上げました。そして今回の技術戦略では、計量化を再加速させることで、7世代前に相当する大幅な軽量化を目指し、開発を進めていきます」と語った。

また、発売が予定されているHEV(ハイブリッド)、バッテリEV(電気自動車)については「車重を軽くすればするほど、必要な電池や燃料も少なくてすみます。電池が小さければ充電に必要なエネルギーが少なくてすみます。さらにモーターもエンジン排気量も小さくなります。そしてモーターや排気量が小さければ使う材料も少なく、小さいものであれば製造エネルギーも少なく、軽いものであれば衝突エネルギーも小さく、リサイクルの負担も小さく、コストも資源リスクも少なくなります。さらに軽いクルマでは道路や埋設された水道管やガス管などへのダメージも小さくできるので、インフラ整備のためのエネルギーも少なくてすみます。このように軽さはさまざまなよいことにつながる天使のサイクルを作り出します」とスズキ車が目指す方向がクルマ社会の未来にどう貢献していくかを紹介した。

■ プラットフォームについて

スズキでは新型スペーシアと新型スイフトからボディ作りに新しい技術を投入していて、それこそが今後のクルマ作りの方向性にあったものだという。

現在はプラットフォームを含むボディ各部に使用する鋼板の品質が高く、加えて成形技術も優れている。そしてボディ設計に関しても高度な解析ができるので、以前と比べると鋼板の厚みを抑えられているという。

とはいえ、鋼板を薄くするだけでは安全性や走行安定性、静粛性に影響が出るので、高張力鋼板の使用域を拡大して板厚を薄くした影響に対応している。

そして、静粛性や操縦安定性をもたらすために骨格部分とパネルの継ぎ目に接着剤を使用するが、この接着剤には構造用接着剤と減衰接着剤がある。構造用接着剤はドア開口部やテールゲートの一部など力のかかる接合部に塗布されていて、合わせ目を固める効果があり、リニアな操作性の実現や乗り心地向上などに役立っている。減衰接着剤は主にこもり音、エンジンノイズの軽減、ロードノイズの軽減などを狙ったものになっている。

どちらの接着剤もボディ剛性の向上に効果を発揮するので、ボディのスポット溶接箇所を減らせるのではないかと思うところだが、接着剤は経年変化により効果に変化が生じるのでスポット溶接の代わりにはならないとのことだ。

■ これからのクルマのポイントは軽量であること

こうした作りをしているスズキ車のプラットフォームだが、今回の説明会で鈴木氏は「100kgの軽量化」を今後のクルマ作りの目標に掲げていた。

前出のとおり、すでにスズキ車はほかと比べて軽量なクルマを作っているので、さらに100kg軽くするのは容易なことではない。

しかし、スズキといえば初代のアルト誕生の際、単なる大型車のスケールダウンでなく、ユーザーが必要とする機能、性能を絞り込んだ合理的なクルマとするため、徹底的な工程の見直しやパーツ点数削減によるコストカット(これは軽量化につながるものでもあった)などを行なうことで、当時としては画期的な全国一律47万円という価格を実現させたメーカーだ。

今回の技術展示に説明員として参加していた技術者の方に伺ったところ、100kg軽くするという号令に最初は驚きを持ったそうだが、今はそれを新たな挑戦と捉えてそれぞれの部署が目標に向けて動いているという。

スズキのクルマ作りではパワートレーン、サスペンションなどはそれぞれの部署ごとに設計をしていた。そのためプラットフォームに搭載する際、パーツ同士の干渉を避けるためパーツが必要になったり、パーツそのものの形状の修正が必要だったりしたという。

でも、その方法にはムダがある。ということで、現在取り組んでいるのが「全社団結、譲り合い」というクルマ作りだ。これは、これまでよりさらに開発部署同士の横のつながりを密にすることで、効率的な設計を進めていくという方針を持ったものだ。

新型スペーシアのプラットフォーム作りでもその設計方針が生かされていて、先代モデルと比べるとマフラーの取りまわしとサスペンションフレームの関係の見直しが図られていて、構造がシンプルになっていた。

また、部位ごとではなくてプラットフォーム全体での合理性が追求できるため、サスペンションフレームが車体骨格材を兼ねるという新たな構造を作ることができていた。さらにほかの部分での補強の見直しにつながり、軽量化にも貢献している。

もう1つ大きな効果が、これまで以上に安全な車体になったことだ。プラットフォーム作りでは衝突時のエネルギーをスムーズに吸収することも重要で、ここでうまく吸収できない部分があると、衝突の力を吸収しきる前に折れてしまう。すると折れる部分に補強が必要になるが、それは重量や製造工程が増すことになる。

それに対して、現在の作り方では力を滑らかに通すことを狙った構造を優先できるので、衝突時のエネルギーをしっかりと吸収しつつ、重量増にならないプラットフォームとしているのだ。

■ 燃焼効率を高めるエンジン作り

新型スイフトに搭載されている3気筒DOHC「Z12型」エンジンが展示されていた。

スズキ車のエンジンは軽量、低フリクションを強みとしていたが、Z12型では燃焼効率の改善にも力を入れることで、直噴エンジンでなくポート噴射の方式のまま最大熱効率を40%まで引き上げている。

ポイントは高速燃焼技術というもので、まずは燃焼室をいかにコンパクトにするかを追求し、バルブの配置やバルブ径などが決められている。さらに熱効率を高める技術が盛り込まれているのだが、その1つが中間ロック式VVTというもの。

Z12型エンジンではアトキンソンサイクルの考え方を用いているので、バルブの閉じタイミングを従来のバルブタイミングより遅らせることで膨張比を高めている。これにより熱効率が改善できるのだが、この閉じ終わりを遅くしていくとエンジンの始動性が悪化する傾向にもなるのだ。

そこでZ12型ではエンジンが止まったときに始動性に影響のない位置でバルブが止まるような制御とした。アトキンソンサイクルは実用化が難しい面もあるが、スズキは中間ロック式VVTを使うことで実現しているのだ。

同時にエンジンの排出したガスを再利用するEGR量をエンジンの運転状態に応じて最適に増減することで燃焼効率を高め、同時にポンピングロスや冷却損失の低減も行なう。さらに機械的なロスを低減するために張りを抑える振り子式ベルトテンショナーや電動ウォーターポンプを採用している。

そして大きな目標である軽量化について。エンジンでは、まず気筒数を減らすことで大幅な軽量化を行なっている。加えて解析技術や燃焼、冷却などの技術によりエンジンブロックなどの肉厚を適切に落としているが、軽くしながら肉も削り、剛性を高めるために適所にリブを追加するなどの対策も行なっているので、耐久性の確保はもちろんのこと、剛性不足からくる騒音や振動などの発生はしっかりと抑えられているのだ。

■ 進歩した技術を取捨選択して採用

現代のクルマには欠かせない運転支援や予防安全のADASだが、機能のなかには付いていることすら知らないというほど使用しないものもある。しかし、そうした機能にも開発コストがかかっているので、それは車両価格に影響するのだ。

でも、ユーザーから見れば使わない機能は省いて、その分価格を下げてほしいという気持ちがあるだろう。

スズキもその点は理解していて、今後は「ちょうどいい」「これでいい」とユーザーが感じられるソフトウェアの価値を提供していくという。

このことをスズキではSDVライトと呼び、内容としては、機能の取捨選択のほか、ソフトウェアを更新していける体勢を、販売店(有線)とOTA(無線)をうまく組み合わせることで取っていく。

また、現代のクルマは多くのECUを搭載しているが、これを共用化していくことで車体製造コストを抑える。さらに機能追加、性能向上、リコールなどへの対応を高めることを目的にしたソフトプラットフォームを設計。そして開発コストを抑えるため、新規開発だけでなく、従来のソフトウェアの再利用もしていくという。

今回の技術展示ではスズキが自社で開発しているE-axleや、有効なリサイクル構造を作ることでのエネルギー極小化についても触れていたのが、そちらは資料画像にて紹介していく。

以上が技術戦略説明会での展示品の紹介だ。

スポーツカーのような高性能なクルマに関する技術ではなく、地域の生活に密着する小さいクルマに使う技術なのでそこまでの派手さはないが、小さいクルマを必要としているユーザーにとってはどれもメリットがあるという内容の展示だった。とくに軽さについては興味深く、鈴木氏が掲げる600kgを切った小さいクルマの登場には大いに期待したい。

先ほど「スポーツカーではない」と書いたが、それこそ1980年代の日本車ではスポーツカーと呼べるクルマはほぼなくて、モータースポーツ愛好家や走りが好きな人たちは「車重の軽い普通のクルマをスポーツ用に使っていた」のが実情だ。

最近のクルマに否定的な意見はないが、軽いクルマの走りは特別なエンジンなどがなくても独特の面白さがあるだけに、600kgを切る小さいクルマは、誰でも買えるような価格でその楽しさを体験させてくれる存在になるかもしれないと期待してしまうのだ。<了>

スズキは今のユーザーが求めていることを真摯に受け止めている数少ないメーカーだと思います。
今回の話題の中での注目は、徹底した「軽量化」。
クルマを軽くすることは、かなり多くのメリットをもたらします。
現代に500㎏くらいの軽量な軽自動車は魅力的ですね。
スポーツ仕様じゃなくてもキビキビと走ってくれそうですし、燃費も良くなるでしょう。

無駄を排して、実用重視の姿勢を貫く。
他社より共有部品を多く使い、コストダウンにも積極的です。
それと内燃機関の可能性を追求する姿勢も良いですね。
いかにもスズキらしいやり方で、好感が持てます。
これからも庶民のために頑張ってくれよ!