日テレNEWS24より。
日産の無資格検査問題を受け、現役の社員が日本テレビの取材に応じ、工場の実態を語った。
日産の工場でエンジンに関わる作業をしていた現役社員は、工場では人手不足やプレッシャーがあったと話した。
日産の社員「人手不足の中で、今までは2人、1.5人でやっていた仕事は、極端な話、1人でやらないといけない。あっちの班はできているぞとか、今月のマイナス面はうちばっかりだぞっていうんです。で、グラフ化されて。きついのが生産にきているのかなと」
さらに、組み立てを担当する別の従業員も、作業量の多さを指摘する。
組み立て担当の従業員「一人当たりの仕事量が多めでして、やはりきつくは感じますね。人の入れ替わりが激しくて、日によっては人手が足りなくなることもある」
日産は、無資格検査の要因を課長と係長のコミュニケーション不足にあると繰り返しているが、人員や作業量に無理はなかったのかも含め検証する必要がありそうだ。<了>
この夏から関東(首都圏)で生活をしているが、アチコチで深刻な人手不足の実態が見える。
人手不足というより、労働(仕事)と働く人のバランスが極めて悪い状況にある。
それだけ首都圏は仕事が溢れた状態である。働く気になれば、非正規やバイト、パートも含め、より取り見取りだ。
時給も1000円が基準で、中には1500円以上のところも見受けられる。
1000円以下のところは慢性的に人手が追い付かないという。働く側は高いところから選ぶから、どうしても安い賃金だと蹴られてしまう訳だ。
地方で仕事がない人は、状況さえ許せば首都圏へ行くと違う世界が見えてくるはず。それだけ突出した雇用環境だ。
日産の件は、人手不足も含め、複数の問題が積み重なり、このような事態に陥ったと考えられる。
他の製造業も似たような状況があるかもしれない。
明日は衆議院選挙だが、こういった点も争点にしてもらいたいが、手遅れかな?こういった部分にも、この国の歪みを見ることができる。