虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

世論が真っ二つに!

2021-05-31 05:45:43 | 社会
東スポWEBより。

東京五輪・パラリンピック大会の選手村で「アルコール類の持ち込みが可能」という一部報道が大きな反響を呼んでいる。具体的には、選手村内で酒類の販売は行わないものの、選手同士の交流を目的として「持ち込み」は可能だという。これに対し、世論は真っ二つに割れている。

まず容認派の主な意見は「選手はワクチン接種済みだから理論上の問題ない」という主張。東京五輪に参加するアスリートに関しては、すでに国際オリンピック委員会(IOC)からファイザー社製ワクチンの提供が発表されている。また、大会組織委員会が公表しているプレーブック(規則集)では全選手の定期的なPCR検査も義務付けられており、容認派からは「これを否定するのは非科学的だ」「完全に五輪に対する言いがかり」との意見が目立つ。

一方、否定派は「国民感情」を訴える。医科学的、理論上は問題ないものの、SNSでは「国民みんなが我慢しているのに納得できない」「飲食店には酒類の提供を許さず、選手はOKは怒りを買って当然」と怒りの声が飛ぶ。この背景には五輪自体に対する反感が見え隠れしている。

共産党の志位和夫委員長はツイッターで「こういう姿勢が、選手と国民の分断を招いている」と指摘。これにも賛否が分かれており、「コンビニでお酒買って家で飲むのと何が違うの??」と疑問視する声もあれば、「わざわざ国民感情を逆なでする必要はあるのか?」と追随する意見も。

開幕まで残り2か月を切ったが、国民一致団結というムードには程遠い。<了>

世論は二分しているというが、私は「選手村の中であれば問題ない」と考えます。
コンビニなどでアルコール類(飲料)を買って、家で飲んだり、出張先のホテルで飲むのは禁じられていない。
なので、選手村の内部であれば問題はないと思っています。

ただし、羽目を外して、選手村の外で酒を飲んだり、どさくさで騒いだりするのはNGです。
そこは関係者の自制を求めるわけですが、なんでもかんでも「国民感情」でNGにするのは違うんじゃないでしょうか。
そんなに、日本国民は自己犠牲にしているのでしょうか?
決してそうは思いませんけどね。
やはり、マスコミに刷りこまれていたりしている要素が強いと思うのですが…。

そもそも論を言ってしまえば、この逼迫した状況下でのオリパラの開催は反対です。
何が何でも開催するというなら、いろんな部分に万全を期すのが前提になりますが、日本人のことなど、どうでもいい姿勢のIOC幹部や、まったく当てにならない日本政府や行政(自治体)の対応を見ていると、万全には程遠い状況になるのは明らかです。
しっかり取り組んでいれば、1年経ったのですから、もう少し沈静化しているはずですし、先行きが見えてくるに違いありません。

多くの人たちが彼ら(為政者など)のことを信用していないのです。
それが大きな欠陥であり、問題の本質にあるのだと思っています。

そのストレスのはけ口が、このような分断を招いているんじゃないでしょうか。
もちろん、ソーシャルメディアでいろんな情報をゲットできるようになったのも原因ではありますが…。

いろんな見方や考え方があるのはいいですが、必要以上にエスカレートしたりするのはいかがなものでしょうかね。
もっと冷静に考えてほしいものです。

DR30 RED/BLACK

2021-05-30 06:50:00 | 乗り物
先日、某所でDR30スカイライン(画像と同型)を見かけました。
※6代目スカイライン(日産)の2ドア、外装色は赤/黒の2トーン(西部警察でおなじみ)

あまりの素晴らしさに足が止まり、遠巻きに眺めていました。
見惚れたに近いかも。

クルマの近くにオーナーさんがいたので、ちょっと声をかけて、邪魔にならない範囲で見せてもらいました。
凄く手入れをしているようで、状態は素晴らしかったです。
エンジンは(名機)FJ20のターボ仕様。フルノーマルだそうです。

新車登録から40年になるというクルマ。
経年劣化も相当あるようで、なんだかんだで修理(+レストア)費用が150万円超とか。

でも…古くても良いものは良い!
現代のクルマにはない味わいというか魅力にあふれています。

モノを大事に使う日本人の美徳感はすでに時代遅れかもしれませんが、文化の継承という点で大事にしたい心意気です。
良いものを見せてもらいました!

悩ましい選択

2021-05-29 06:50:00 | スポーツ
日刊スポーツより。

エンゼルス大谷翔平投手(26)の今季7度目の先発マウンドは投手専念で臨む。DHを解除して投打で同時出場するリアル二刀流は見送られた。マドン監督は「2番一塁」で打撃好調のウォルシュ、「8番DH」でゴスリンを起用した。

大谷は投手として今季ここまで6試合の登板で1勝0敗、防御率2.37、投球イニング30回1/3で45奪三振の成績を残しているが、前回登板では過去5戦に比べて直球の平均球速が約8.5キロ低下。中7日空けての登板で球威が戻るか、前回と同様にカットボールや変化球で組み立てて打ち取るか、注目の投球となる。〈了〉

悩ましいよね。
打てばホームランを量産するからなぁ。
でもチーム事情からすれば、投手としての戦力を優先したいということ。
二刀流だと、疲労の蓄積が懸案になるから、その部分を省いて投手専念ということなのだろう。
とにかく、素晴らしい才能だけに、大切に使ってほしいものだ。


10万円⇒5万円?

2021-05-28 05:26:34 | 社会
毎日新聞より。

香川県丸亀市の松永恭二市長は25日、4月の市長選で公約に掲げた全市民への10万円給付について、財政事情や新型コロナウイルスの感染対策を考慮し、5万円に減額すると発表した。6月の定例市議会で財源となる補正予算案を可決し、8月から新型コロナの経済対策として給付を始めたい考え。ただ、「バラマキ」の批判は根強く、議会は紛糾しそうだ。

「市の財政計画や将来に悪い影響を及ばさない財源調達を踏まえて考え抜いた結果、5万円の案とした。10万円を支給して困っている市民を助けることを(市長選の)公約にした。10万円を当てにしていた人に対し、申し訳ない気持ちはある」。松永氏は25日の定例記者会見で淡々と減額の理由を説明した。

4月18日投開票の市長選は当初、現職で3選を目指した梶正治氏が優勢とされた。松永氏は3月末、「停滞する経済に元気を取り戻したい」として全市民への10万円給付をぶち上げた。市民の消費を喚起して営業時間短縮などで疲弊する飲食店などにお金を回し、地元経済を底上げすると訴え、支持を急拡大。梶氏をわずか917票差で破って初当選を果たした。

◇市議反発「バラマキ」批判根強く

だが、丸亀市議の中には「バラマキだ」と反発を強める声もあり、あるベテラン議員は「市民は一時的には喜ぶだろうが、長期的には何も変わらない。配るなら生活困窮者に絞るべきだ。10万円なら議会は通らない」と話した。公約を実現するには予算を議会で可決する必要がある。松永氏は毎日新聞の取材に「市議を説得したい。ギリギリまで粘る」と語っていたが、議会は6月1日から始まるため、5月25日が議案の提出期限になっており、5万円減額案の公表に至った。当選直後は丸亀市だけで使える商品券を配る案も示したが、印刷や発送などの経費がかさむため現金で給付することにした。

また、松永氏は「新型コロナの第4波がここまで強いこと、ワクチン接種が計画通り進んでいないことは想定外だった」と述べ、感染対策に費用がかかることも給付金減額の理由に挙げた。

給付の財源は競艇「丸亀ボート」の2021年度の収益を充てる。コロナ禍による巣ごもり需要でインターネットなどの舟券注文が増え、想定よりも約60億円増える見込みとなった。丸亀市の人口は約11万人。1人5万円なら計約55億円が必要になり、競艇の収益増加分でまかなえるという。

給付の対象は外国人を含めて7月1日時点で3カ月以上、市の住民基本台帳に記載されている人。7月1日までに生まれた子どもも対象となる。議会での予算成立後の7月末に申請書を発送し、8月1日から受付を開始する予定。申請期限は9月30日としている。松永氏は会見で「可能な限り迅速に支給を開始し、市民生活の安定を図りたい」と述べた。

ただ、新たな市民会館の整備に約95億円の費用がかかるなど市の財政事情は厳しく、給付額が5万円に半減されても議会で否決される可能性も残っている。市議からは「(豪雨や台風で崩落した)丸亀城の石垣の復旧作業などにあてたほうがよい」などと反対の声が与野党の会派から上がっている。松永氏は「議会で可決してもらうことしか考えていない。私としては考え抜いた額だ」と、否決はなんとしても避けたい考えを強調した。

現金給付を巡っては20年10月、愛知県岡崎市で中根康浩氏が「市民全員への5万円給付」を掲げて初当選したが、関連予算案が市議会で否決されている。<了>

率直にいえば、有権者並びに投票者に対しての「公約」に背いたと言わざるを得ない。
この状況下での給付金は、やはりインパクトがある。それが10万円であっても。
それを選挙公約に掲げたのなら、何らかの確証があってのことではないのか?

市の財政が厳しいのなら、そんな公約を掲げて市長選に出るべきではない。
議会とのやり取りについても、如何様にもやり方はあるはず。政治能力の欠如が垣間見える。

10万円⇒5万円なら明らかなトーンダウン。
選挙に当選するための「アドバルーン」でしかなかったのでは?

もっといえば「当選しちゃえばどうにかなる」と思ったのだろう。
責任を果たせないなら、さっさと辞職すべき。
もしくは、残りの5万円給付(もしくは相当分の対応)に向けた方策を講じることは最低限、求められるであろう。

まぁ有権者も目先に引っ張られるんじゃなくて、資質や実行能力等を見極めないからダメなんだけどね。
今の日本の国政をダメダメにしたのは、他ならぬ有権者の1人1人だと思っています。
日本の政治の劣化=日本人の劣化ともいえるよね。
自身も改めて気を付けなきゃって思いますね。

水素を燃やして走る

2021-05-27 06:27:03 | 乗り物
共同通信より。

トヨタ自動車が開発中の水素を燃やして走るエンジン車が24時間耐久レースに挑戦し、23日完走した。トヨタによると、水素のみを燃料にしてレースを走ったのは世界初。二酸化炭素(CO2)を排出しない新たな車の量産に向けてスタートを切った。

参戦したのは静岡県小山町の「富士スピードウェイ」で22日にスタートした「富士SUPER TEC 24時間レース」。カローラスポーツを改造した水素エンジン車を、トヨタの豊田章男社長がオーナーとドライバーを務めるチームが走らせた。福島県浪江町の太陽光発電で製造した水素を使用。

約4.5キロのコースを358周した。<了>

日本独自の方法で、環境問題に挑戦する取り組みは称賛に値しますね。
社長自らドライバーとして参画しているのも好感が持てます。

世界中の自動車(業界)がEV化へシフトしていく中で、従来の内燃機関のノウハウを活かせる水素エンジンの開発をトヨタが力を入れているのは注目です。
トヨタは内燃機関の可能性を見捨てていないんだよね。
じゃないと、雇用問題にも直面する可能性も含んでますからね。
その点も含めて、トヨタはチャレンジしているんだろうと思います。

これから世界の自動車産業は、EV化と内燃機関(の改善、改良型)の二極化が進みそうだ。
さぁどこがどの分野で主導権を握るのか?
ここから5年が技術競争の勝負じゃないかと睨んでいます。

人手不足⇒減産

2021-05-26 07:04:05 | ビジネス
日本農業新聞より。

 北海道夕張市の「夕張メロン」が、新型コロナウイルス禍で外国人技能実習生が来日できず、作付け株数を2万株(メロン8万玉分)程度減らさざるを得ない状況だ。日本人のアルバイトを探すなど代替策を模索してきたが、人手不足は補い切れなかった。出荷は23日から開始。JA夕張市は「規模縮小は苦渋の思い。試練のシーズン」とする。(尾原浩子)

 JA夕張市は昨年の栽培実績が65万9000株、今年は65万株の植え付けを計画していた。だが、例年2月下旬に入国していた中国からの技能実習生が、今年はコロナ禍のため41人来日できなかった。

 手間暇が掛かるメロンは多くの人手が必要だ。JAによると出荷戸数は102戸。例年3割程度の農家が、2月下旬から秋まで技能実習生を受け入れていた。ここ数年、1戸当たりの経営面積の拡大や農家の高齢化などで人手が足りず、技能実習生は産地を維持する上で貴重な存在だ。

 管内ではコロナ禍を見据え、昨年入国した実習生らの在留資格を1号から、より在留期間が長い2号に移行するなど対策を早くから進めてきた。しかし、新たな技能実習生が1人も来日できないことは多くの農家が想定していなかった。今年は農家36戸で62人の実習生を受け入れる予定だったが、農家22戸が2号に移行した昨年からの実習生27人を受け入れるにとどまる。

 昨年まで2人の技能実習生を受け入れてきた舟津勝さん(62)は、今年は主に家族3人だけで例年通りの9000株を植え付ける。実習生の作業も担う舟津さんは、仕事量が増加。1カ月で数キロ痩せ、腰痛も悪化した。9000株を家族3人で植え付ける作業量は、周囲の農家が驚くほどだという。

 舟津さんは「4月末に受け入れ断念を決め、家族で相談し、夕張メロンを守りつないできた意地で出荷数を維持することにした」と話す。メロンの後作で栽培していたミニトマトの作付けは今年は諦めるという。

 JAによると、農家それぞれが実習生の補填(ほてん)策を考えていたが、最終的に減少は合わせて2万株となる見通し。「産地にとって生産規模縮小は最悪の事態」(夕張メロン組合)という。

 全国屈指のブランドは、日本一厳しいとされる検査を乗り越えた安定的な品質、香り、甘味が売りだ。

 夕張メロン組合組合長の武岡宏樹さん(46)は「生産規模が縮小しても品質は絶対に落とすことはできない。歴史ある地域の宝を何とか守っていく」と話す。JA夕張市の加藤春之組合長は「現場では懸命に対応している。実習生が来日ができず生産基盤が揺らいでいる事態は政府にも対策を求めたい」と訴える。<了>

最近、あまり聞かれなくなったが「人手不足」が深刻なんだよなぁ。
とくにこの記事のような農業や物流など現場系の業種では厳しい状況です。
そこを外国人労働者や実習生で補っていたが、コロナの影響でそこも…。

やはり政治がしっかりしなきゃ、幅広い分野で影響が及び、経済活動も滞る。
目先を追いかけてGO TO〇〇〇をするくらいなら、感染対策をしっかりすれば経済浮揚にもつながるのにね。
現代の政治家って、やっぱりアホなんだよね。

さぁ今年の初セリはいくらになるのかなぁ?
モノにも限りがあるから、やっぱり高いのかな。

超絶技巧

2021-05-25 07:10:32 | スポーツ
日本時間の日曜夜、F1モナコGPが2年ぶりに行われた。

くねくねした市街地コース。
アップタウンもあるし、路面のアンジュレーションもあり、加えてトンネルまである。
そして、周囲はガードレール。
少しでもコントロールを乱すとクラッシュする。

昔、家のリビングで自転車に乗るようなものと例えた方がいました。
また別の方は、平均台のようにロープを張り、その上を走り抜けるのがモナコGP(を走る一流のF1ドライバー)だと語りました。
そんな狭いコースをギリギリまで攻め込む予選は、モナコGP最大の見所だと、個人的には思っています。

画像は、どちらも数年前のものですが、ガードレールに触れるかどうか、ギリギリの場所を走り抜けます。

これはモナコの伝統であり、このテクニックが見所なのです。
中にはチョンと軽くガードレールに触れて、その触った反動でスッと向きを変える猛者もいます。

決勝レースは抜きどころも少ないため、前のドライバーがミスをしなければ、追い抜きはほとんど不可能です。
またレース後半はコースも荒れてきて、ギリギリまで攻め込むのは困難になります。

超絶技巧とは、まさにこのようなものを言うのです。
ガードレールとの間隔をミリ単位で見切るらしいですから、動体視力や反射神経も野生動物レベルなのかもしれません。

動画でも同様のものを確認できます。
興味があれば是非ご覧ください。

初年度の故障者が相次ぐ

2021-05-24 06:20:10 | スポーツ
スポニチの記事より。

レンジャーズの有原航平投手(28)が右肩の動脈瘤の手術することが22日分かった。
手術後、少なくとも12週間は離脱、ノースローとなるがその前に投球再開の可能性もある。

投球再開後もマイナーでのリハビリ登板もあるため、今季中のメジャー復帰は微妙な状況だ。

有原は9日、右手中指の打撲のため10日間の負傷者リスト(IL)入りしていた。
右手中指のたこを治療するために注射を打ち、5日の先発を回避。
8日に登板して4回途中まで5失点で、3試合連続で5点以上を失って降板していた。<了>

どうして海を渡った日本人選手は続々と故障に見舞われるのだろうか?
それも初年度に発症する比率が高い。

野球のみならず生活環境の違いに起因するのか?
もしくは日本時代の疲労によるものか?

個々で状況は異なるだろうが、何らかの共通点もあるように思える。
今後のために医学的な見地からの検証が必要ではないだろうか?

カーナビ

2021-05-23 07:07:16 | メディア
現代のクルマに、ほぼ確実に装着されているのが「カーナビ」

今ではスマホにもナビ機能があるため、行ったことがない場所でもそんなに困らず、目的地へ行くことができます。
とても便利ですね。

この「カーナビ」、世の中に登場した頃(1990年代前半)は目新しさ満点の代物でした。
まだ携帯電話も普及しておらず、自動車電話がティッシュボックスくらいの大きさだった時代。
車内のモニター(ディスプレイ)に地図が表示され、行き先へ案内してくれるという未来的なものでした。

カーナビの出始めということもあり、新しいものに飛びつくユーザーが購入していました。
値段も今のカーナビの約3倍ほど。決して安くはありません。
会社の社長(経営者)とかが購入される機会が多く、売る側もそういう方々(※)を顧客ターゲットに据えていました。
※不動産や建設関連の会社社長など

ですが、出始めの頃(90年代前半)は、その精度に大きな問題を抱えていました。
当時、私は某地図会社に勤務しており、月に1~2度、カーナビの精度確認と新規情報の取得の業務をしていました。
1人は運転手、もう1人は情報の確認係として(途中交代しながら)、5~6時間のルートを走って、確認作業を行います。

とにかく走った道をトレースしないのです。
言い方を変えると、道じゃないところを走るのです。
森の中だったり、川を横切ったり…。ハッキリ言ってめちゃくちゃでした。
時々、いきなり存在が消滅することも…。

そして、交差点での停車時、もしくはどこかで休んでいる(飲食店やスーパーなど)に、現在位置に復帰(回復)するというもので、確認作業しながら担当者同士で苦笑することがありました。
ソフトウェアの未成熟もありましたが、何よりインフラ(ハード面)が整っていなかったのが大きな問題でした。
あれから30年ほど経ったので言えますが、正直「こんなもの、売っちゃダメでしょ!」って思いましたね。

これには理由があります。
カーナビの情報を得る「位置検索機能」にはGPSを用います。
今では地球上のあちこちにGPSが配置されていて、それと車載の発信機とのやり取り(送受信)で位置を確認できます。

しかし、90年代の前半、GPSは軍事や観測を目的にしたものしかなく、加えてGPSの数も少なかったのです。
質や量にも限りがあったGPS機能の一端を民生利用していたに過ぎません。
日本の場合、主にアメリカの軍事用GPS(の一部)を利用していました。
ですから、日本の位置を正確に捉えることができず(アメリカ上空のGPSとは角度が付きすぎてしまうのが大きな理由)、行路を正確にトレースできないなどのエラーが頻発したのです。

今では民生利用のGPSもたくさんありますから、現代のカーナビで位置情報がつかめなくなったり、行路を逸れたりという不具合はなくなりました。
カーナビを使うたびに、当時の思い出(悪夢?)が蘇ります。

出始めから30年近く経ったので、もう時効だとは思いますが、当時は「とんでもない代物」であったのは確かです。
逆説的に言えば、あの時代があったから、今のカーナビがあるともいえるのですが…。
開発とはそういうものなのですが、それにしてもお粗末なものでしたね。当時の会社から怒られるかな?

テレビ離れが顕著に

2021-05-22 05:32:45 | メディア
朝日新聞より。

10代、20代の半数がほぼテレビを見ない――。
NHK放送文化研究所が20日に発表した国民生活時間調査で「テレビ離れ」が加速している実態が浮かび上がった。

この調査は日本人の生活実態を探ろうと、1960年から5年ごとに実施。今回は昨年10月に行った。
全国10歳以上の7200人を無作為に抽出し、郵送によって、4247人から有効な回答を得た。

テレビ視聴は、調査日にテレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」として集計。
平日に「見た」人は、10~15歳56%(前回2015年は78%、22ポイント減)▽16~19歳47%(同71%、24ポイント減)▽20代51%(同69%、18ポイント減)。いずれも5年で20ポイント前後減った。

上の年代でも、30代63%(同75%、12ポイント減)▽40代68%(同81%、13ポイント減)▽50代83%(同90%、7ポイント減)と減少。60代は前回と同じ94%、70歳以上は95%で1ポイント減だった。
全体でも85%から79%に下落している。

若年層のテレビ視聴減少の背景要因として、主に夜間帯はインターネットの利用の活発化、朝の時間帯は男女を問わず化粧や身支度などの身の回りの用事が増えていることを挙げている。
渡辺洋子研究員は「衝撃的なデータ。若年層にとってテレビは毎日見る『日常メディア』ではなくなってしまったために減少幅が大きくなった」とみている。<了>

そりゃそうだろうなぁ。
今はスマホ全盛だし、ネットがあればテレビは要らない。

報道は権力に忖度したものをまことしやかに報じるし、娯楽は同じような(見飽きた)ものばかり。
スポーツはかなり前から有料チャンネルにシフト。
それならYouTubeなどの動画で十分楽しめるし、スポーツならDAZNなどで補完ができる。
もっといえば、YouTubeなどの動画チャンネルの方がテレビ番組の数倍は面白い。

事実、関東での生活をし始めて、今夏で4年になり、同時にテレビ無しの生活をしていますが、ほとんど不自由を感じることはありません。
テレビの時代は終わりに近づいているんじゃないですかね。
生き残るのは、テレビにしかできないことを追求し、ネットでは味わえない体験をさせることじゃないだろうか。
テレビ制作者の質も、以前に比べてかなり落ちているようだし、製作費がないからって現状に甘んじてるように思える。
だったらネット動画の方が規制も緩い(自由度も高い)し、制作コストもかからないから「良い!」ってことになる。

でもテレビの世界の蓄積も膨大にあるはずだ。
知恵と工夫でどうにでもできるはず。
あとは制作者側の心意気じゃないかな?

以前より減ったとはいえ、まだ10~20代の半数は、テレビを見てくれているんだから、希望はあると思うけどね。
それより中高齢者(現在の主たる視聴者層)のテレビ離れが、じわじわ効きそうな気がします。
若者向きの番組、出演者が多いのも「?」だよね。
40~50代、もしくはそれ以上の年齢のテレビ視聴者に、ジャニーズのタレントはどうでもいいでしょ。
なのに、毎日各局に彼らが出ている。
やはり、ここにも忖度への歪みがあるんじゃないのかね。

それなら昔のドラマの再放送の方がコストもかからないし、視聴率も取れると思うんだけど。
それって、後ろ向きなのかなぁ?
最近のテレビには戦略が感じられないし、何となく放送しているようにしか見えない。
それが視聴者にも伝わっているんだよ!

そこにいる人間たちが、テレビを腐らせている自覚がなきゃ復活は無いだろうなぁ。