フリージャーナリストの安田氏が解放され、日本に帰国した。
今回の一件について、巷では自己責任論や英雄視する見方も出ている。人それぞれ、感じ方や考え方が異なるから、いろいろ見方があるのは当たり前だし、普通なこと。
そこで私自身の見方を少し話してみたい。
まず3年に渡る拘束から解かれ、無事に帰国できたことは同じ日本人としてよかったと思う。
ただここに至るまで多くの人々の尽力や金銭的な犠牲があったのは間違いなく、それについては素直に感謝し、平身低頭でいるしかないのではなかろうか。
普通なら殺されていたはずだから、単純に命拾いをしたと言える。
安田氏にも言いたいことや思うところはあるに違いないが、内戦や紛争が行われている地域で取材活動をして、運悪く武装勢力に引っ捕らえた段階でジャーナリストとしてアウトだと思う。その点での自己責任は生じているというのが私の考え方(見方)です。
今後、彼がどのように言葉を発し、何をするか注目したいが、おそらく同じ仕事(活動)をしていくのではないか?
まずは拘束された3年の間にあったことや見てきたことをジャーナリストとして全世界に発信する必要があるだろう。
言葉を発することや文字で記すことで、この3年間の出来事や視点を記していかないとジャーナリストの名が廃る。いろいろ言う人はいるだろうが、プロのジャーナリストとしての生き様を示してもらいたい。
ただ彼や彼の周りは、今回のことで得体の知れないもの(大きな重荷)を背負っていかねばならなくなるだろう。
これからの彼の生き様や言動が、この解放(帰国)の是非を決定づけていくと思う。